ライディングブーツも欲しい
ライディングブーツも今回購入したいアイテムです。
以前、Ninja250Rに乗っていた時は、ちゃんとしたライディングブーツを持っていましたが、北海道ツーリング検討開始時点ではライディングブーツを持っていませんでした。
以前持っていたのは、どのモデルだったかはわからなくなってしまいましたが、確かRSタイチのBOAシステム、ダイヤルで締めるタイプでした。
デザイン的にはちょっとゴツくて、足幅があり、それが狭い飲食店とかに入るとテーブルや椅子の脚にぶつかって邪魔だったりしました。まあそのゴツさが安全につながっているんでしょうけど。
その後、バイクにあまり乗らなかったため、そのブーツもカミさん命令で処分させられてしまい、それ以来バイクに乗る時は普通の靴で乗っていました。
多くのツーリングライダーの方にとっては当たり前の装備かもしれませんが、一般人にとってはライディングブーツはちょっと手が出にくいものです。
しかし今回はロングツーリング。立ちごけや事故のリスクも大きいです。せっかく始まったリタイア生活がケガで台なしになったら悔やんでも悔やみ切れません。
さすがにライディングブーツを購入しようと考えました。
ライディングブーツの要件
自分がライディングブーツに求めるものは、以下の通りです。
- デザイン的にカジュアルシューズとしても使えるもの:
普段の街歩き用のシューズとしても使いたいです。アウトドアっぽいルックスは好きですが、一方でキャンバス地のスニーカーのようなルックスは自分のテイストでないので、個別の商品デザイン次第です。 - シフトレバーパッド付
普通の靴だとシフトレバーが当ってそこだけ傷むので、ライディングブーツに期待する機能としてはシフトレバーパッドです - くるぶしや足首をしっかりホールドするタイプ
ケガのリスクを低減するために必要です - 防水
雨の中を走る場合、ちょっとした雨ならそのまま走りたいです。 - 色はブラックで差し色なし
靴は黒一色にしているので - 脱ぎ履きがなるべく楽に
街歩きのときに、小上がりがあると脱ぎ履きが発生します。
購入したライディングブーツ
どうしてもゴツすぎる、ライダーっぽすぎるデザインが多くて、あと色もスポーティーな色が入りがちでいろいろ探しましたが、こちらを購入しました。
RSタイチ「DRYMASTER-FIT フープシューズ RSS011」(www.ec.rs-taichi.com)
Amazonで19000円ぐらいで購入しました。
ちょうどよいカジュアル度合いで、靴紐のように見えるのはゴム紐になっていてダミーです。その下にワイヤーが通っていて、足首のダイヤルで締めるタイプです。
シフトレバーパッドもあまり目立たず、全体にシックなブラックで、防水シューズとのことでこれにしました。
ソール材もビブラムソールで滑りにくくかつ耐久性もありそうです。
試し履き
実店舗ではなく、ネットで購入したため、足形が合うか不安でしたので、試し履きと、普段からなるべく履いて足になじませる必要があると思いました。
最初はワイヤーの通る一部、具体的には右足甲の内側が当たるように感じまして、調整パッドを入手しようといろいろ検討していましたが、毎日履いて、当たるところを指でぐいぐい調整しているうちに痛くなくなりました。防水ですから本皮ではなく樹脂製なので馴染むか不安でしたがなんとかなりました。
また歩くたびにワイヤーがシューズの甲にこすれてキュッキュッ鳴ってしまいましたが、ネットで合皮の靴の鳴り防止について調べると、靴墨を薄く塗るとよいとありましたので、ワイヤーとシューズの甲との間に薄く靴墨を塗ったら確かに音が激減しました。
最終防衛ライン:ブーツカバー
購入したライディングブーツは防水でしたが、いろいろな方のブログを拝見していると、ブーツカバーが必要だというご意見や、あるいはブーツカバーがなくて靴の中が水浸しになった、という事例を見かけました。試し履き時点では、この靴の防水性を高く評価し過ぎていたので、要るのかなぁと思いながらも、ブーツカバーを購入しました。まあ高価なものではないし、かさばらないので念のためという気持ちでした。
ROUGH&ROAD「バイク用レインシューズカバー M RR7923 (Amazon)」
ツーリングではどうだったか
北海道ツーリングの3週間ずっとこのブーツを履いてわかったことと感じたことは以下の通りです。
- くるぶしまでは防水だが、足首は防水ではない
私はアウトドア用の防水ブーツを持っているのですが、それは靴全体が袋になっていますが、このライディングブーツが防水になっているのはくるぶしまででした。なのでそれなりの雨量が降っているときに走ると、甲とベロの間から雨水が侵入して靴の内部が濡れます。ブーツカバーは持っていきましたが、カバーをするタイミングが遅く、1回だけ水の侵入を許してしまいました。例えレインパンツの裾がずり上がっていなくても、前方からの風圧で水が侵入してくるので、この靴の場合はブーツカバーは必須だと思います。 - 防水なので蒸れる
防水ゆえ仕方ないことですが、長時間履いているとムレます。昼間はそれほどでもないのですが、夕方になってくるとムレを感じるので、キャンプ場や宿についたらすぐにタウンシューズに履き替えていました。昼間の休憩のときも靴を脱ぐとより良いのかもしれないので次回はやってみようかと思います。 - 観光地での徒歩も歩きやすかった
観光地についてバイクから降りると大抵少し歩くことになります。路面の状況は様々で、必ずしも整備された路面だけでなく、草原、砂利、岩、ぬかるみ、水たまりなど、普通の靴で歩くのはちょっとしんどいところもありました。
この靴はそういった厳しい路面でも不安なく歩くことができましたので、ツーリング用として良かったと思います。 - 使うほど足に馴染んできた
最初は新しい靴特有の当たりがありましたが、使うほどになじんできました。
人によっては最後までなじまない可能性があるので、インナーパッドで調整する必要があるかもしれません。既製品の靴だけは個々人の足との相性があるので当たり外れがありますが、私の場合はラッキーなことに合いました。 - 脱ぎ履きもダイヤル式で片手でできる
紐靴ですとしゃがんで両手で結ぶ動作が必要ですが、この靴は足を入れてフィット感を調整したらダイヤルを片手で締めていくだけで履けますし、脱ぐときはダイヤルを浮かせてロックを外し、ワイヤーのところに指を突っ込めば一気に緩めることができるので思いの外スムーズでした。帰宅後に気がついたのですが、どうやらダイヤル付近にある三日月形のワイヤーガイドを引っ張るとよいそうです。
次回のツーリングでもこの靴でOKと思います。防水がくるぶしまでということだけ意識して、的確なタイミングでブーツカバーをすれば問題ないと思います。
あるいは、私が持っているアウトドア用の完全防水のハイキングシューズでチャレンジするというのもありかもしれません。難点は若干厚底になるのでギアシフトがやりにくくなるのと、脱ぎ履きが紐なので面倒ということです。そう考えるとやっぱりライディングブーツのほうがよいかもです。どちらを取るか悩ましいところで結論は出ていません。