初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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実録2023!Day9 旭川→留萌→浦臼

2023年7月4日(火)

本日のルートとナビアプリについて

「みなさーん、晴れましたよー!」と声に出したいぐらいの晴天。

今日は一日晴れの予報!嬉しい!なんて清々しい朝!

チェックアウトをして7時半。一旦荷物を預けてバイクの駐車場ビルまで歩いてバイクを回収。天気が良くて最高の気分。

多少ハイになっていて、駐車場で会ったライダーさんや、駐車場ビルのスタッフさん、ホテルに戻ってホテル駐車場のオジサンとも会話が弾む。

今回の北海道で初のキレイな晴天の朝だと思います。

さて、今日はまず一昨日スルーした神居古潭に行って、国道233号で海側の留萌出て、増毛を経由して日本海オロロンラインを南下、浜益から内陸に入って(厚田はちょっと遠い)浦臼町を目指すというルートとします。

7月4日のルート

ですが、本日は火曜日。そう、北海道ではあちこちの観光施設などが閉まっていることが多い日なんです。昨年も期待して訪問した音威子府の道の駅が休業で、音威子府そばが食べられませんでした。

そして、今年も、大変残念なことに、楽しみにしていた留萌の長田鮮魚店がお休みではないですかー!号泣 こればっかりはめぐりあわせなので仕方ありません。その代わり、増毛あたりで海鮮丼を食べようかと考えています。

さーて、神居古潭に進路を取りたいですが、あの川は「石狩川」だったかな?

ホテル前で出発準備をしながらナビアプリのツーリングサポーターを見てみる。うーん、にわかにはわからん。Googleマップで見たらすぐ確認できました。

やっぱり観光情報はGoogleマップのほうが調べやすいですよね。ツーリングサポーターの地図だと川の名前すらよくわからないです。

また、ツーリングサポーターだと観光スポットやお店が表示されないので、それらの存在に気が付かず、通り過ぎてしまうんですよね。

だから、使い方としては、あらかじめツーリングマップルやGoogleマップで行きたい場所を調べて、その名称をツーリングサポーターに手入力(コピペ含む)して検索しなおすといったイマイチなフローになるのですよ。それでも、お店や名称によってはツーリングサポーターで検索できないこともあって、住所入力しないといけないこともあって絶望。

ツーリングサポーターは、確かに、カーナビとしての画面の表示全般が素晴らしく、例えばレーンの情報、分岐点の様子の図解が表示され、大変助かるので、乗車中は使いたいのですが、目的地となる上流の情報を押さえていないので、操作フローの流れが悪いです。

また、個別地点の名称は不明でも、一般名で検索したい場合、例えば「コンビニ」に行きたいとか、「レストラン」を探しているとか、一般名で検索し、候補から選んで経路を出す、というシナリオではGoogleマップが使いやすいんですよね。候補地点が地図にマッピングされるので、行きたい方向で近いところとかがすぐわかり、「ナビ開始」ボタンを押すだけですから。リストで距離順に出ても戻る方向だと行先候補になりませんので。

例えば、Googleマップの「共有」ボタンで、ツーリングサポーターに情報を連携して、ツーリングサポーターのルート作成の地点に設定できるようになると大変便利なんですよね。

またGoogleマップに保存した地点をツーリングサポーター上にもマッピングしてくれると、行きたいところの目星をGoogleマップでつけておいて、それを使ってツーリングサポーターでナビできると嬉しいです。

危うく大惨事

出発は8時。

晴天で最高の気分。やっぱりツーリングはこうでなくっちゃ!

といいつつ、ここで写真が載せられないのは、GoProのカメラにカバーをつけたままだったんですよ。絵が撮れていないことに気がついていません。

そんなことよりもっと大変なことが!

なーんか、背中に積載しているシートバッグの感触が緩い。あれ?積載ベルトするの忘れたかも?え?まじ、それやばくない?慌てず、安全そうなところを見つけて、停止して確認。

なんとー!シートバックを積載ベルトで固定せずに走ってました。シートバックをリアシートにちょんと乗せただけの状態でしたよ。これでコーナー曲がったら大変なことになっていましたよ。チョー危ない。

天気が良くて気分が舞い上がっているのですな。ホテル駐車場のオジサンと話がはずんでしまい、肝心の準備が疎かになっています。

あ、GoProのレンズにカバーをつけたままということにここで気が付きます。もう準備ボロボロ~。しっかりせんかー!

走行再開。

ほらほら、こんな良い天気なんですよー。ふーー!

晴天

この先、高砂台入口という表示があって、ちょっと気になりましたが、神居古潭を優先するということでパスします。多分旭川の街を一望できるということなのかな。

お、左手に虫がパチンと当たりました。天気が良くて気温上昇、昆虫たちも元気!そう、そう、これが夏の北海道ツーリングですよね。

神居古潭

神居古潭には旭川方面からも右折レーンでアプローチできるようになっていて楽です。

神居古潭到着。おっと奥に例の吊り橋が見えますね。ゴールデンカムイにもあった吊り橋ですよー。

神居古潭

バイクを降り、GoProを頭にマウントしなおして、奥に歩いていくことにします。

む、「ヒグマ出没」とな。しかも惰性で表示している警告ではなく、「令和5年7月2日目撃情報あり」とな!これはガチですよ。

ヒグマ出没

いやーまじで嫌だなー。いよいよ伝家の宝刀「熊鈴」をONにして進みますか。

神居古潭大橋

先にオジサンが一人いらっしゃるので少し安心しつつ前進したら、そのオジサン、途中で戻ってきてしまい、ついに単独で渡ることに。怖いよー。渡りきって反対側からの写真。

橋の反対側

渡った先には、旧神居古潭駅の展示が。

機関車。29638のナンバーが。私は電車とか詳しくないのですが、調べるとこれは9600型というらしいです。雨ざらしなので老朽化が激しい感じでもったいないですね。

機関車

建物は駅舎のようで、この先にホーム跡があります。

駅舎

川沿いということで、蛇、特にマムシも出るらしく、蛇が嫌いな私は慎重に足元を注意しながら、そそくさと駐車場に帰ります。

帰る

川沿いをチェックしましたが、ヒグマは見かけず。はー良かった。

留萌

さて、留萌方面に向かいますよ。王道的には国道233号でずっと行けるのですが、若干ショートカットしつつ、マイナーな道を楽しみながら行こうと思います。

留萌へ

道道や農道のほうが、車やトラックが少ないですし、素朴な風景をのんびり走れて楽しいからです。

道道57号

水田、多いですね。石狩川流域だからというのもありますね。

あーツーリングらしい風景になってきました。いいねー。北海ドゥー!

北海DO

ツーリングサポーターが国道に誘導したがるので、ツーリングサポーターを切りました。私は名もなき道をのんびり走りたいのですよね。こういう時は細くても最短でルーティングしなおしてくれるGoogleマップマップさんに身を預けたいです。さすがに林道に連れて行かれることはないでしょうから。

いやー最高!ツーリンGoo!ここは道道916号。

ツーリング

これでヒグマが出てこなければ完璧です。

そういえば今年はヒグマの話が多くて、シカミサイルのツイートをあまり見かけませんね。なんででしょうね。

気持ちの良い道道916号を進みます。ヘルメットと手に虫がパチパチ当たっています。これだよ、これー。北海道に入って8日目、ようやくツーリングDayになりました!

時間は10:20。あと1時間も走れば留萌に着くでしょう。いい調子です。

あ!ヘルメットスピーカーから「Low Battery(ロウ、バレリー)」と流暢な英語が。しまったー。ホテル2泊してたのに、ヘルメットスピーカー充電するの忘れてました。一旦停止。

いかんのー。GoPro用のモバイルバッテリーからヘルメットスピーカーにもUSBケーブルを繋いで給電します。GoPro給電ケーブル、マイクケーブル+音量調整ケーブル、落下防止ケーブル、そしてヘルメットスピーカー給電ケーブルと、身体中ケーブルが絡みついて、攻殻機動隊の草薙少佐みたいになってます。

引用元:Production I.G

走行再開。

はー、最高だねー。晴天はこういうなんてことのない道を最高の道にしてくれます。

道道98号

これがあるからツーリングはやめられんのですなー。これに出会うため、たとえ雨ツーや雨キャンがあったとしても。

一旦国道275号に入り、すぐに道道1007号にトラバース。

今日は北海道の西側は晴れているみたいですね。稚内方面や、東側は曇りや雨。大雪山系など峠は雨のようです。

なので、礼文・利尻に行くのはナシ。このタイミングで天気が良ければワンチャンあったのですが、ご縁がなかったかなと。まあ礼文・利尻は対岸から眺めましたけどね。

また層雲峡・三国峠で帯広に抜けるルートも選択できないです。昨年三国峠は行きましたが、層雲峡には行ってません。まだ行くチャンスはあると思いますが。

となると海側に出るしかなくて留萌に出ます。海側では凍てつく雄冬のトンネルを抜けることになりますが、今回も凍えるでしょうかねー。あれちょっと寒すぎ。

おっと、これは廃線の踏切!バリケードが結構新しいです。後で調べたら今年の3月末までは運行していたみたいです。

廃線の踏切

留萌本線がここの左側の石狩沼田駅で最終になってしまい、右の方の留萌へはもう電車が通っていないんですね。うーむ。

道道549号で北西に向かう。国道には乗らないぞー。のんびり行くよー。

道道549号

明日は、富良野を抜けて帯広というコースかな。明日も三国峠周辺が雨っぽいので、大雪山系には近づけないんですよ。

さーて、いよいよ国道にぶつかってもうこれか高速しかないので、やむなく国道233号。留萌まであと20kmなんでもうすぐ海ですね。

国道233号

留萌のホクレンで給油して、フラッグのブルーをゲットします。

ブルーの販売地域は道北中心で、今回は道北やオホーツク方面に近寄れないので、貴重なブルーがゲットできるガソスタ。イエローはゲット済みです。

留萌川を渡り、時間は11:10。

国道沿いなので商業施設がちょいちょいあって、日本の普通な地方の国道という感じです。

留萌のホクレンに到着。セルフなので少量しか給油できないバイカーにはありがたいです。

ホクレン留萌

給油してレシートを持ってカウンターに行き、ブルーのフラッグとステッカーをゲット。ヨシ!

じゃ、行きますかねー。 

積載したエスト君

タンクバッグの上にある黒い正方形の物体は、ソーラー充電式のランタン「ソーラーパフ」です。今日はキャンプなので一応日にさらして充電。これ、必要にして充分で買ってよかったアイテムのひとつですね。本当はUSBでも充電か利用できると助かるんですけど。
ホクレンを出て留萌のローソンでしばし休憩。

走行再開して、海沿いに出ました。いいねー!

留萌の海

途中、留萌の黄金岬キャンプ場、ゴールデンビーチるもいを通りましたが、なんともシンプル!黄金岬のほうは「単なる駐車場と草地」、ゴールデンビーチのほうは「単なる砂浜」です。キャンプ場ってのはどこでも作れ、場所を選べば少ない予算でも運営できるということを示してくれる良いお手本です。全国の自治体さんや観光協会さんの参考になると思いました。キャンピングガイドによるとゴールデンビーチの清潔度は★4!素晴らしいですね。

去年はこの道を反対側から走ったのです。今年も良い天気でこの地域の印象は良いですねー。夏だと日本海オロロンライン周辺の天候が良い傾向なのかな?

反対側を走る風景も良いですね。海に近い側のほうが一般的には良いと思いがちですが、反対の風景はまた異なるので一本で二度美味しいっていう感じです。

増毛

日本海オロロンラインを増毛に向けて南下していきます。

最高の気分ですねー。

海岸

今年はツーリングにも慣れてきて、心に余裕がある分、楽しさが大きいですね。去年は余裕がなかったですから。確か増毛で既に14時をまわっていて、それでいて留萌を抜けた小平町のキャンプ場に15時に着きたかったので時間的余裕もなく、しかもその日が初めてのキャンプだったので、さらに精神的な余裕もなく。大変だったなー。

増毛に向かう道。空には大きな鳥が翼を広げたような雲が。美しい。

雲

今日は本当にツーリング日和。キャンプ場泊ですが、バンガローにしたので設営しなくてよい分さらに時間的に楽。風呂も施設内にあるので歩いて行けます。後はメシをどうするかだけですね。Googleマップにはいろいろな情報が出ていますが、実際に行ってみないと営業しているかわかりませんし、どんなお店かもよくわからないので、半分心に留めておく程度にしています。

明日はもっと天気が良い予報なのですが、今日でこれだけ天気がよいので、明日も楽しみですねー。

増毛の町に到着。増毛は昨年いろいろ見て回ったので、観光はせず。駅の近くの鮨屋に行ってみようと。が、お休み!出たー!Googleマップで営業中とあっても信じては行けないパターン。

次の候補のお店「福よし」さんに行ったら、これが当たり!ちょうどお昼時でしたから結構待ちましたが、その甲斐ありました。

ちょっと迷いましたが、これで!

2色丼メニュー

神威岬以来、値段の感覚がバグったままです。

キター!

2色丼

いただきまーす。

定食

やっぱたまんないっす。

しかし、この甘エビとウニの組み合わせ、うちのカミさんが大好きなものなので、この罪滅ぼしをどうしたものかと。とりあえず黙っておきますが、このブログの存在はバレているので時間の問題でしょう。

さあこれで、今回の北海道ツーリングにおいて、海鮮丼やウニ系についてはミッションコンプリートと思います!もう充分。

さーて、幸せのツーリングタイムから、またしても幸せのランチタイムと来て、最高の気分ですねー。

増毛は町にいろいろな歴史的な建物があったり、日本最北の造り酒屋があったりと見どころが多いので昨年は町を中心に見て回りました。今年は、ちょっと食休みがてら、海沿いに出て風景を見てみたいです。おお、素晴らしい海の景色。

増毛の海

しかし今日はスマホの充電量の減りが激しいです。どうしたのかな?

スマホで、Googleマップ、ツーリングサポーター、そして音楽再生アプリを中心に使っていますが、バイクからケーブルで充電していても、どんどんバッテリー残量が減っていきます。

以前は、同じような使い方をしていても、充電量が上がっていき、バッテリーが80%を越えたら過充電を避けるためケーブルを外すこともよくやっていたのですが、ぐんぐん減っていきます。

今は残量がほぼゼロでケーブルを外すとスマホが落ちるほどです。バイクからの充電に問題があるのか、スマホのOSあるいはアプリに問題があるのか、ちょっとわかりません。上の写真もモバイルバッテリーに接続した状態で撮影しました。

うーん、今日はこのままモバイルバッテリーで運用します。今日、キャンプ場についたら、再起動とかアップデートとか検討してみます。

う、14時を過ぎてしまった。ランチの待ちが長かったかと。時間的に厚田までは行くのは厳しいかな?その場合は浜益から直接キャンプ場に向かいます。

日本海オロロンライン

さて、行きますか!

陸側の景色も良いですねー。

陸側の景色

この先、いよいよ極寒の雄冬のトンネルに突入ですな。

覚悟を決めて日本海オロロンラインを南下。2km、3kmと長いトンネルが何度も断続的にやってきて、そのクライマックスが全長4.2kmの「浜益トンネル」。

ここらへんのトンネルって、首都圏にあるような豪勢なトンネルとはわけが違って、狭いし(対向車近!)、暗いし(照明少な!)、地面が地下水で濡れていて(滑る~)、食材保管の冷凍庫ばりに寒い(凍る~)のです。

そして路面のスリップ防止のために縦筋が道路に刻んであるのは良いのですが、バイクだとその溝にちょいちょいハンドルが取られるので、ほんっと気が抜けない走行になるのです。

ちなみに、5kmを越えると法令の関係で、タンクローリーなど危険物を積載したトラックは原則として通れないらしく、なるべく5kmを越えないように作られているようです。なので一般の規格において4km台はほぼMAX。

ちなみに今回目的としている襟裳岬に行く途中には、道内最長の4.9kmのトンネルがあるので、今日はその前哨戦と思って突入します。

なので、北海道でトンネルに入る時は、掲示されていれば長さを確認してしまいますね。気持ちの準備が必要ですから。

このあたりのトンネルとトンネルの間は絶景だったりするので、一瞬心を癒やして次の試練に突入します。

トンネル潜ってこれ。

絶景

トンネル潜ってこれ。

トンネルの間

トンネル潜ってこれ。トンネルの間2

苦しい潜水泳法の息継ぎのように抜けたら大きく深呼吸です。

浜益23kmの表示。岩尾温泉まで来ました。

岩尾温泉

途中、工事で片側通行の場所があり。

確か、先程増毛で会った札幌在住のライダーさんが、私と反対向きでオロロンラインを北上してきたらしく、トンネル工事で片側通行があるので気をつけて、とアドバイスくださいました。さすがですね。他のライダーさんを気遣う心。そのレベルには到底及ばない私ですが、見習いたいものです。

トンネル工事

雄冬の村に入り、白銀滝。

白銀滝

ここは昨年観光したので今年はスキップでよいでしょう。なるべく早めにキャンプ場に入りたいので。

雄冬というところは長い間陸の孤島だったところだそうで、南北とも海岸は絶壁です。ってことは、来るか!ついに「浜益トンネル」!

イントロは短い覆道。

浜益トンネル

そして、暗い、狭い、寒い、怖いが始まるよー!

浜益トンネルの中

出口が見えん。

長い。

長い。

長い。

こんな時は気を紛らすために、GoProに旅の記録を録音しておこう。

覆道に出た。温か~い。助かったー。

覆道

トンネルゾーンを抜けて14:20。浜益まであと15分ぐらいで14:30過ぎ。うん、厚田までは行かない確定です。浜益から内陸に入ることにして、まずは浜益へ向かいます。

浜益へ

今朝、バイク駐車場から出たところで会った大先輩との会話を反芻。
その方はカブで旅をなさっていて、かなり年式の旧いタイプ。それを緑の唐草模様にペイントされていてバイクとしての雰囲気や存在感が強め。ベースは郵政カブらしく、しかも民営化する前の型式だったので取得する手続きが大変だったそうです。そういったご苦労もあってますます愛着の湧く相棒になっていて、そういうバイクとの付き合い方ってのもいいなーと思いました。

カブは人気ですね。カブでツーリングしている方々を北海道でよく見かけますね。昨年はカブ集団でマスツーリングしている元気なシニアな方々もいらっしゃいましたね。

また、一口にカブといってもそれぞれ特色のあるバリエがあって、自分の好みの車体をみつけやすそうです。

非力だけど軽くて扱いやすくて疲れないんだと思います。

ま、私も同じような好みですね。エストレヤ、250ccといっても単気筒で18馬力ぐらいしかないです。メカニカルがシンプルなので車重が軽く、重心も低いので扱いが楽。それでいて400ccに近い大きさなので、積載量もあって、少ないカスタム(=コストと手間)で長期ツーリング仕様にできるのもよいです。

リターンライダーの方でも、最初は大型に乗って楽しんでいたけど、やはり大型だと疲れてしまうこともあって、中型がメインになっていくという話も聞きます。

調べるとバイクの適正車重は自分の体重の3倍ぐらいまでという法則もあるようです。もちろんスキルがあればそれ以上を乗りこなすことも可能なんでしょうけど、私のようなヘタレ初心者にはその程度がよいと。

実際自分は体重が今だいたい58kgなので、3倍は174kg。エストレヤ2015年式の装備重量は161kgだそうで、扱いやすいです。

しばらく走っていた森林を抜け、青い海が正面に出てきました。

ビューティフォー!

海が

あと4kmで浜益。もう着いたも同然。これで日本海オロロンラインともお別れになっていまいます。もう一生来ないかもしれないです。ありがとう。ほんとによかった。今後も多くのひとたちを魅了してください。多くのひとたちに元気と勇気を与え続けてください。本当にありがとう!

浜益のオロロンライン

名残惜しい気持ちで一杯ですが、国道451号へ左折します。

国道451号へ

あと67km。時間は14:30。到着予定が15:50。16時ぐらいにはチェックインして欲しいとのことでしたから、いい感じですね。

穴場の国道451号線

田園風景を進みます。

浜益の田園

後ろからライダーさんが抜いていきます。

ハンドサイン

おや?普通のヤエーじゃなくて、何かグーパーグーパーしてますね。

あ!それは「ウィンカー付けっぱなしだよー」っていう合図でした。

いかん、いかん、さっき左折した時のが残ってました。

時々やってしまうんですよねー。車は自動的にウィンカーランプが消える仕組みがありますが、バイクって自分でスイッチを戻さないといけないのですよね。

消し忘れを防止するには、一度ウィンカーをつけたら指をそのままにしておけってどなたかがおっしゃっていたのですが、左手のフォームが悪いのか、親指を出したまま旋回するのが違和感があって、ちょっと採用できていないです。

コーナーの立ち上がりとかいろいろやることがあるので、つい忘れてしまうんですよね。良い方法がなくて、適当にちょいちょい押すしかないと思ってます。

正面の奥にキレイな姿の山が見えます。黄金山だそうですが、「黄金富士」「浜益富士」とも呼ばれるらしいです(ツーリングマップル)。

浜益富士

水田地帯を抜けて牧草地帯に入ったあたり。おっと左の標識。

赤いきつねと緑のたぬき

これがウワサの「赤いきつねと緑のたぬき」ですね!

走っているときは気が付かなかったのですが、ツーリングマップルと動画を突き合わせながら観ていたら見つけました。

山奥になってきて、国道とはいえ、ちょっと路面が悪い箇所が。ボヨンボヨンになってます。ちょっと心配になって後ろの荷物がズレていないか、走りならが手で触って確認。

数日前、ちょっとネットのテンションがゆるくて片側だけフックが外れていたことがあったので心配。

このツーリングネットも老朽化してきていて、もう弾力性がなくなっているんですよね。もう10年ぐらい前に買ったものなので。そろそろ買い替えですね。

森の中を走る。いいっすね。前後に車もなし!

森の中

シカだけは出てこないでね。今回はキタキツネが横切ることがありましたけど、動物はそれぐらいかな。

う、この標識って、まだボヨンボヨン続くの?

ボヨンボヨン

わかっているなら標識じゃなくて、工事して欲しいにゃ~、ってお金がないか。それともスピードを出しすぎないようにするための措置かな?

うわー、ボヨンボヨンが続くー。荷物大丈夫かなー。

しばらく耐えて、平坦な道となる。いいですねー。国道といってもこの541号はわりとマイナーな道のようで、ツーリングマップルでも美景観ルートになっていなくて、ボヨンボヨン区間以外は走っていて楽しいですね。もちろん天気が良いことが前提ですよ!

国道451号

今年はGoPro用のストレージとして、1TBのSSDを2本も持ってきてますので、美景観に指定されていないルートも全部撮影してます。昨年は本体用のSDカードしか持ってきてなくて、青ざめましたからね。なので撮影は美景観となっているルートだけにして、そして毎晩GoProクラウドに数時間かけてアップロード。準備不足でした。

北海道は本当に美しい大地なので、こういった何の変哲もない道でも、美しさに感動することがあるので、良い意味で油断なりません。

長時間撮影となると、問題はバッテリーなのですが、キャンプになると充電できないことが多いので要注意。今日はわりとちゃんとしたバンガローなので電源は来ていると思いますが、普通のフリーサイトでは電源ないですからね。

また、内蔵バッテリーを入れていると容量の問題以 前に20分ほどで熱停止するので長時間撮影はできず、モバイルバッテリーが必須なんですよね。さらにバッテリーだけでなく音声マイクの取り回しもあるので、YouTubeでモトブログをやっている方は、機材面でいろいろご苦労なさっているのだなと。

緑、白樺、青空、雲、道。なんてシアワセ。

美しい道

うーん、遠くに厚い雲。あの下には入りたくないなー。富良野方面かな?あそこまでは行かないので大丈夫ですが。

右手に川が見えてきました。徳富川でしょうか。だいぶ降りてきたのでもうすぐ町かな。

徳富川

あと10分ちょいで交差点で右ですね。時間は今15:15。キャンプ場まであと40分ってところです。

今日は本当に晴れてよかった。これまでの1週間のような天気だったらホント絶望ですもんね。

鶴沼公園キャンプ場

さて、シアワセの北海道ライティング区間を終えて、鶴沼公園キャンプ場に向かいます。王道的にはまっすぐ行って滝川の町で国道右折なんでしょうけど、相変わらず道道でショートカットです。

右折

やっぱ道道ですわー。

道道だよ

今日はツーリングを思いっきり楽しめたなぁ。

そして明日も天気がいいみたいなんで、期待したいですね。

明後日の帯広は雨が降るみたいですけどね。

その後、天気は回復するのですが、明日ほどではないので、多分今日明日が天気のクライマックスのようです。

滝川の平野部に入ってきました。

滝川平野部

豊かな大地が広がっています。

あー、そろそろオケツが痺れてきましたね。増毛からかれこれ2時間近くぶっ続けで走っていましたから。先日まで肩こりがあったので、ネットで調べて乗車姿勢を修正。具体的には、お腹を前に出して背筋を伸ばすように心がけました。そうしたらぜんぜん疲れずに長時間乗れてしまいます。肩こりもしません。何事もフォームって大事ですね。

休憩する?でも目的地まであと12kmなのでこのまま行ってしまいましょう。

美しい新十津川の町を抜けて国道275号線で南下していきます。 

鶴沼公園キャンプ場は、うらうす温泉や道の駅を過ぎて、お寺の次の角を左。

キャンプ場入口

到着しました。受付でチェックインします。16時。

キャンプ場受付

バイクで公園内の通路に入ってバンガローに到着!(写真は荷下ろし後撮影)

バンガロー

表記は4-5人用ですが、多分2-3人が快適なサイズ感です。

二段ベッド、照明、コンセントあり。

二段ベッド

キッチンとトイレあり。

キッチン・トイレ

トイレも非常にきれいで、全く臭わないので、これで夜のトイレも楽です(ジジイか!笑)。

ベッドとトイレの間は掃除道具入れになっています。

掃除道具

ここ、住めますね。ま、お値段は4,500円なので、一人で泊まると少々高いですが、このハイスペックなら妥当でしょう。

広大な芝地のフリーサイトもあって、そちらは600円ですから、それもありです。ですが、今回は初のバンガロー体験ということでバンガローです。

ちなみに洗濯機は近くのサニタリーハウス内にあります。

コインランドリー

素晴らしいですねー。

実は驚くのはまだ早いのですが、それは後にして、一旦食料調達!

まずは正面の気になる焼き鳥屋さん。テイクアウト専門で、屋台営業です。さっきは開店していなかったようですが、開店していて、お客さんも来てます。お、炭火で焼いてますね。鶏だけでなく豚もあります。

キャンプ場の眼の前にこういうのがあると、私は自炊しない方針ですし、こういった焼き立ての肉とかキャンプで食べられないので、本当に助かりますね。

焚き火してキャンプ飯とかこだわっている方には当たり前のことかもしれませんが。できたて、焼き立てが美味しいに決まってますよね。

まあキャンプ初心者かつ初心者ツーリングライダーにとって、荷物が増えるとか、料理自体が面倒だとか、片付けも面倒だとか、いろいろあって、その美味しさがそれらの苦労をまだ上回ることはないのですよね。ってか、家で自炊しない私ですから、キャンプ行って料理するかって?無理むりー笑。

さて、焼き上がるまで少々時間がかかるので、バイクに座りスマホをいじりつつ待ちます。

焼き鳥

maps.app.goo.gl

焼鳥を受け取ると、コンビニへ。バイクで3分ぐらい走ったところに浦臼町のローソンがあります。焼いている間に往復するのもありかもです。

人生最高の水風呂

そして、風呂!

場所は国道沿いにある「うらうす温泉」ですが、キャンプ場からは鶴沼という沼の対岸なので、水辺を歩いて行きます。歩いていけるってのはいいですね。

うらうす温泉

この写真だと、裏側から登ってこの建物の正面に入る感じです。

一見普通の温浴施設。脱衣所は地元の常連らしきジイサマの憩いの場となっています。浴室も広くて明るくて良いです。壁面一面がガラスになっていて景色もよいです。

引用元:浦臼町自然休養村センター(うらうす温泉)

身体を洗って浴室を見渡すと、ん?サウナがあります。でもどうせ水風呂ないんでしょ?と思ったら、豊富な水がたたえられた水風呂があるではないですか。よしゃ、水風呂があるなら、今日は時間もあるので、サウナに入ろう。

なんと入浴料450円でサウナが付いてるんです。東京だと入浴だけで当時500円。サウナ付だとそれにプラスして500円とかそういった相場です。まあ、地方だと500円未満でサウナ付は当たり前かもしれませんが、驚くのはこれから。

サウナ室も清潔で温度・湿度とも好み。自分を蒸していると、常連らしきオジサマがサウナマット、床や座面や敷くオレンジ色の大判タオルみたいなもの、をセルフで交換し始めました。あ、確かに脱衣所内の浴室入口にタオルが置いてあったです。

オジサマに感謝の言葉からしばし会話。

オジサマは、石狩川対岸の奈井江町にお住まいで、ほぼ毎日こちらに車でいらしているそうです。ここらへんは周囲に温浴施設がいくつかあるのですが、ここが一番だとのこと。

ここの自慢はなんといっても、水風呂と水とのこと。

ここの水風呂は、通年11℃前後の豊富な伏流水をそのままかけ流しで使っているそうです!なんとー!

水風呂は一般的に17℃前後、22℃だとだいぶ温い部類、最近の施設だとブームもあって14℃ぐらいでしょうか。通常はチラーという冷却設備を使って水を冷やすのですが、ここは冷却設備なしで、地下水そのまま11℃ですよ!さすが北の大地北海道!

確かに水風呂のふちから水がばんばん溢れていて、清潔さこの上なし。当然塩素臭はゼロなので、水風呂に入って鼻から吸ったさわやかな空気が脳に染み渡る感覚になります。

そして、サウナ室の入口横には上向きにできる蛇口があって、みなさんその水を飲んでいました。よくある水道水の冷水機とかではないのですよ。天然11℃の冷たい伏流水がそのまま飲めるのです!

また、その水をタンクに詰めて持ち帰るのもありだそうで、そのオジサマは毎週20Lのタンクで持ち帰っていて、その伏流水で割った焼酎が最高だとのこと。うらやましい~。

さすがに外気浴はできなかったですが、本当にここは最高のサウナのひとつですね。サウナ好きならぜひ訪れてみたい隠れた名所です。

サウナを3セットやって退館。館内のレストランは休業でした。多分火曜日だからと思います。本来はここで食べられたら良かったのですが、開いてなかったので、食料を調達した次第です。

最高に整った状態で沼辺を歩いてバンガローに帰ります。最高な気分。

バンガローに帰ってメシです。バンガローとはいえ、家具類は何もないので、キャンプ用のチェアとテーブルだけは取り出して、部屋の中で展開。

なるほど、バンガローでもチェアとテーブルは必須ですね。

チェアに座ってほーっとする。いいね。

さっき買った焼鳥とサックラ(サッポロクラシック)、コンビニ食材でメシです。

チキンめし

その他スナック等をボリボリ食べて今日は寝ます。

せっかくベッドはあるのですが、なぜか地べたで寝たい気分になって、床にマットを敷いてシュラフ。

うむ、バンガローって結局、テントだけが不要な設備ってことね。設営・撤収がないのと(退室時の清掃は必要よ)、また部屋にAC電源があるのは充電できるので本当に助かります。

はー、それにしても今日は本当に良い天気で最高のツーリングでした。明日も天気が良いので楽しみです。明後日からは雨なので最後の?ツーリング日和になるかもです。

ごろごろ寝ながらソーラーパフの行灯の光で地図などを眺めて明日以降の計画を練りながら眠りに落ちます。