2023年7月1日(土)
テント浸水事件
昨晩は大雨。19時半の段階で既にインナーテントへの浸水は始まっていましたので、インナーテント内に敷いたグランドシートが朝までどこまで持ちこたえられたかが勝負。
とりあえず確認。テント内グランドシートの上には浸水してきていません!よし!
シュラフも触って確認。水濡れナシ!テント内の荷物も大丈夫そうです。なんとか乗り切ったー!
さあ、テント内グランドシートをめくってみるとー
なんとー!水が貯まって池のようになっています。メダカぐらいなら飼えそうな水深です。テントの床にグランドシートを敷いておいてよかったー!
このグランドシート、間違って大きめのものを買ってしまった失敗買い物なんです。グランドシートは、雨がグランドシートの上に直接浸水しないよう、本来はインナーテントのボトムより少し小さめのものを買うのが適正らしいのですが、それを知らず、ボトムと同じ大きさのものを買ってしまったものなのです。まあ何かの役に立つかもと思って、返品もせず、ちょっと荷物になりますが、持ってきていたのです。まさかこの購入失敗のグランドシートが役立ってくれるとは!
ってことは、私は水溜りの上で、グランドシートの笹舟に乗って寝ていたということですね。いやーすごい浸水。
なるほどー、昨年、道中で会ったある方が、テントへの浸水を経験したことがあって、それ以来コットを愛用しているとおっしゃっていた事情がよくわかりました。
私も私で、浸水対策として、インナーテントの中にも防水シートを敷いておくという対応を学びました。うん、これはコストは安く、畳めばコンパクトになるし、良い防水対策だと思いました。
で、この池の水をマイクロファイバークロスで吸い取って、外に絞りだす、を何回か繰り返して、排水完了。
前室を見たら、荷物の下に敷いておいたグランドシートも上まで雨水がざぶんですよ。
テント周辺に溝を掘るべきだったと気がついても後の祭りですね。
後でサイトの周辺をみたら、一応それとなく溝は掘ってあったのですが、雨量に対して追いついていない深さでした。
朝のサヒナキャンプ場
テントの外に出ると、雨は上がっていましたが、天気は薄曇り。霧がかっています。
正面はじゃがいも畑。白い花が咲いています。
左の建物はレストラン「松きち」。できれば今夜ここで夕食を取りたいです。夕食は土曜日しかやっていないので今日だけです。
さあ、ゆったり朝の紅茶でもしばきましょう。昨日のセンターハウスに味をしめたので、再びセンターハウスにて。紅茶を淹れます。
昨日セイコーマートで200mLの牛乳を見つけたので、ミルクティーにします。小さい牛乳ってあまり見かけないのでラッキー。
紅茶の葉は自宅で作っておいた手製ティーバッグ。いつも飲んでいる紅茶をお茶パックに小分けにしていくつか持ってきいるのです。
ニセコパノラマライン
さあて、今日はここサヒナキャンプ場で連泊ですので気が楽です。積丹半島一周なら200km前後なので、それほど焦る必要もないです。休憩入れて40km/h、5時間ぐらいとみています。
昨日は雨の中を走ったので、注油しますか。エンジンOFFのまま、センタースタンドを立てて、水置換性のチェーンルブをシューッと行きわたらせます。
日中だけ必要な荷物だけ持って乗車。うん、荷物が少ないので軽くてよいですね。
しかし、湿気がひどい。これが雨キャンかー。ウェアがシケってカビ臭くなりそうです。なるべくどこかで早めに洗濯したいですね。明日以降の予定を昨晩考えていたのですが、ここいらで一度都市部で休憩の日を設けようかと。そこで洗濯したいです。
アイデアとしては、明日はニセコから北上して余市に出て、そこから一気に旭川まで高速でワープして、旭川でホテル連泊ということを考えています。
既に本日を入れてキャンプは4泊してますし、今日まで、フェリー1、キャンプ2、ホテル1、キャンプ2、と来ているので、ここでホテル2として、洗濯ものやら、体調やらすべてリセットしてから第二ステージに向かうというのが美しいかなと。
また、旭川には行ったことがないので、北海道の主要都市制覇の意味もあります。
高速は苦手なのですが、250kmぐらいの移動距離になるので仕方ないとします。途中の小樽、札幌は以前も行ったことがありますし、比較的都市化が進んだ地域なのでスルーします。
出発は10時半。遅い!まー天候も悪いので、またしてもモチベーションが上がらずです。本日の行程は5時間ぐらいかかると思われ、夕方4時ぐらいには帰れるのかなと思っています。が、毎回そこは出たとこ勝負で、そうならないのですけどね。
さあ、ニセコパノラマラインを抜けて、まずは岩内を目指します。海側は曇り時々雨的な感じなので、どうなるか。ニセコパノラマラインで峠を越えるので、ここで雨が降るだろうなぁ。降ってきたらレインスーツに着替えだね。
パノラマライン、予想通りガスってますねー。なんか昨年の知床峠を思い出した。あれは最悪だったなー。10m先すら見えないような感じで、前の車のテールランプが光っていればギリわかる的な。ほんと霧でホワイトアウトしてましたもんね。危なかった。
まあそれに比べれば今はまだましかな。
この先は雨かなー。さっきすれ違ったライダーさんたちが元気なさそうでしたし。
皮肉にも、カーナビから「景色の良いルートに入りました」のアナウンス。残念ながらぜんぜん見えませーん。
おっと前方にバスのような車がハザードを出してゆっくり走行。なんだろう。抜かすとー
おおー!クロスカントリースキーの練習!この坂を登っています。すげぇー。バスのサポートもついているので有名選手の練習かもしれませんね。チャリダーもすごいと思いますが、クロスカントリースキーにはたまげた。
バイザーは細かい霧のつぶで覆われています。やばい。降りそう。
天気が良ければ美しいと思われる景色に突入。残念。
左に駐車場が出てきたので、とりあえず上だけレインジャケットを着ることにします。
あー、雨の峠、萎えた。もう明日と明後日は旭川連泊、決めました。
走りを再開してすぐ、下もレインパンツを履いたほうが良さそうな状況になってきました。もうこのライパンは雨で濡れてやばいな。もう一本あるので明日はそれにするか。
うわー、雨がやばい。なんとなく靴の中にも浸水してきた感触。うん、どこかで止まって、レインパンツ、ブーツカバー、そしてレイングローブも装着しよう。
またしても昨年の知床峠状態に。このブーツも一応防水なんですけど、くるぶしあたりから浸水するんですよね。構造に問題があるように思います。
あらー、しかし完璧な雨ツーリングになってしまった。あはは。笑うしかない。
右手に駐車場と何かレストラン的な建物が出てきたので、その駐車場で着替え。後で調べたところ、場所は神仙沼レストハウスとのこと。
ちょうど同じタイミングで大のほうが催してトイレ。なぜかゆるい。もしかしたら朝、紅茶で余った牛乳をがぶ飲みしたからかな?まあおっちゃんなので牛乳でゆるくなるってのは普通かもですね。そのトイレ、和式があったんで助かります。私、和式が好きなんですよね。お尻を付けなくてよいからどんなところでも清潔だし、体勢も出やすい姿勢になるので良いですよ。まあウォッシュレットがないのは不利な点ですけど。
完全雨装備に着替えて、峠を下る。あたりは真っ白だったので景観もクソもなかったです。岩内方面に降りてきたら、雨はほぼなくなり、チェーン着脱所で一息。ここからは平坦な道なんでしょう。
いやー、雨っすね。心折れましたよ。毎年必ずこんな日がありますね。こんな時はキャンプ場で沈没していればいいんですかねー。
積丹半島
道道66号線で岩内に向かう。お、日本海が見えてきましたよ。今回初の日本海ですね。
岩内も天気悪いですね。ニセコも岩内も冴えない天気は似たようなもんだなぁ。雨の峠を食らわない分、やっぱり岩内に泊まりたかったな。
水田もありますね。これまで北海道ではあまり見なかったので珍しいかも。
さて、この先右に見えてくる積丹半島をまわりますよ。
この「積丹」、「しゃこたん」って読むんですね。北方領土の「色丹」(しこたん)と音が似ているので間違えて呼びそうです。似ている地名多いですね。ノシャップ岬とノサップ岬とか。
今日はせっかくなので「うに」、食べたいです。去年は周るので精一杯で食べ物まで気が回らなかったのですが、今年は「食」も少しはがんばりたいです。
と、いいつつ、もう時間は12時ちょい前。食べるなら神威岬の周辺。まだ先なので、開いている時間に行けるかしら?
岩内の町に入ると路面はドライ。あまり降らなかったのでしょうか。私は全身ずぶ濡れなのでそのうち乾くかな?体温が奪われないよう注意ですが。
海越しに見える大きな白い建造物は泊原発かな?かつては夢のクリーンエネルギーの原発ですが、ウクライナみたいに有事の際には攻撃目標にされるので怖いですよね。福島では大変なことになってしまったし。
火力はCO2が問題?自然エネルギーだと十分な電力が得られない?うーん、どうすればいいんですかね。電力を必要とするのは、現代人の業なのかねぇ。
あー、ちょっとさっき緩くなったお腹の残骸を下腹部に感じる。なんかすっきりしないなぁ。全身も雨でずぶ濡れだし。はあー気分も萎えたので、明日・明後日は旭川でリフレッシュすることにしよう。
今日のサヒナキャンプ場自体はすごく良いと思うけど、この雨っぽいコンディションで山間のニセコ泊にしたのは失敗でしたね。岩内方面の海沿いはキャンプ場があまりないのですよ。積丹半島を狙う位置としては、都市部っぽいけど余市周辺にはいろいろ良さげなキャンプ場はあるので、余市にしておいたほうが良かったかもね。ただでさえ天候が悪いんだから。
今日のこの重い曇天が夕方も続きそうなので、帰りはニセコパノラマラインは避けたいなと。倶知安のほうからニセコに帰るコースにするかな。峠はやめよう。最後は降られるかもしれないけど。
岩内を抜けると、泊原発のPR施設があり、ここを左に行くと泊原発があるようです。戦争になったら狙われそう。だからほんと、戦争だけは絶対やめましょうね。すべてのヒトが不幸になりますから。多少プライドを傷つけられるようなことがあっても、お隣さん同士、ほど良い距離感で近所付き合いしていきましょうよ。今の生活は今の平和の恩恵なのですから。「平和の配当」とはよく言ったもんですよね。
泊原発を越え、泊の町や神恵内に向けて走ります。おおー絶景。天気が良ければなぁ。
うにを食べるためにがんばるぞ。それだけがモチベーション。
密漁監視カメラがあるそうです。ここらへんは盃(さかずき)というところ。
ここにも「盃野営場」というキャンプ場があって、景観はそれほどありませんが、比較的キレイで、穴場的なところ。ツーリングマップルでも連絡先が掲載されていますし、予約は不要、ライダーさんが多いかもです。天候を考えると、山間はヤバいので、ここでも良かったなーと思っています。あるいは余市ね。
まあでもニセコにしたことで雨キャンプの経験値がめっちゃ上がったのでいいか?(良くない!笑)でも、雨キャンプの地獄を垣間見たので、もう雨キャンプはいいです。
神恵内村に入ります。あー、いかにもヒグマが生息してそう。っていうかヒグマさんのお家にニンゲンがお邪魔してます的な雰囲気ですよ。これは。
どうやら直前にキャンプ場周辺で足跡が発見されたようで、しかも毎年出ているようです。はい、ぜひ、電気柵の設置をお願いします!
漁港を通過するときに寿司屋(勝栄鮨)を発見。確かツーリングマップルにも載っていましたね。
並んでますね。どうしようかなー。一旦停車してこの先どこで飯を食うかマップを見たり、スマホのGoogleマップで検索して考える。時間は今12時半。30分ぐらいで神威岬には着けそうなので、その周辺でうに丼にします!神威岬の観光はメシの後にしましょう。そう決心したときに、ヒトの気配。
掃除用具を持ったオジサマから声をかけていただいた。「品川ナンバー、東京から来た?これからどっち行きよう?」で始まり、しばし歓談。バイクは事故多いから気をつけろーとか、明日はここでイベントがあって演歌歌手がくるぞーとか、うに食うならそこの寿司屋(勝栄鮨)は評判いいぞーなどなど。
後から思えばここで食べていけば良かったかもしれませんが、どうも先を急ぎたくなるので神威岬の近くの食堂でどこかにすることにします。勝栄鮨さんについては、並んでいたようですし、ネタが残っていたかは不明なので。
ちらりと青空が遠くに見えました。うん、やっぱり海沿いだよね。天気が悪い時は山の中のキャンプ泊は失敗だったと思います。
む、奇岩が。後で調べたら「キス熊岩」だそうです。二匹の熊が顔を向かい合わせているようだからかな?
空気も少し暖かくなってきました。よしよし。走りつつ身体全体を乾かしていきますよ。このペースだと神威岬には13時過ぎぐらい。うーん、ちょっとペースを上げないとですね。
左からはいい感じの波が。水面の下は岩がゴツゴツなのでこんなところではサーフィンできませんが、また今年も外房で波乗りしたいなーと。
時間がないので、神恵内の道の駅はパス。どんどん行きますよ!
海沿いのトンネル。寒いよー。雄冬のトンネルほどではないけど。暗い、長い、寒いー。冷凍庫に閉じ込められたみたいでツライ。比較的広いほうなのでまだマシですけど。
一瞬トンネルを抜けると、どこかで見た風景!
ここはキナウシトンネルです。
そう、私、地図とか道とか好きなので、YouTubeで「ゾヌ」さんというアカウントの動画が好きでよく見ているのです。北海道在住の方のようで、北海道の旧道や廃道を探索している、アドベンチャー系?なチャンネルです。
例えばこんな動画。
このキナウシトンネルの回もあったはずなのですが、今は削除されてしまったようです。
一方で私の写真を見てください。
左と上に2つの旧道トンネルがあって、奇妙な光景でしょ。私も結構「道」とか、道の歴史とかに興味があるので、自宅の近くでも昔の大通り痕跡とか、橋があった場所に続く道路にある商店街とか、好きで調べたりしてるんですよね。いやはや、オモシロ道路に出会えてちょっと嬉しいです。
トンネルを抜けたら、晴れてきましたー!ヒャッホー!
海鳥もお出迎え!本日最高の気分。ツーリングはこうでなくっちゃ!
風はちょっと強いですが、天気が良ければ言うことなし!
やっぱ海沿いだよなー。こんな天気の時にキャンプ地を山の中にしたのは失敗。
あーでも風が強すぎると神威岬の遊歩道が閉鎖されてしまうようだけど、大丈夫かな?
うわー風強い!うぐぐぐ~。おやー?なんか前方が雲に覆われている雰囲気?大丈夫かな?
トンネルに入って寒いー!、トンネルを出て風がー!を繰り返す。ウニを食べるまでの試練がすごい!俺は負けないぞー、ウニ食うぞー!
ぬ?なんか霧が濃くなってきてやばいぞ。
左からはやや強めの波が押し寄せて「ザッパーン!」してます。東映のマークが出てきそうだー。
なんか霧雨っぽくなってきて、天気がやばい。さっきのご機嫌な晴天はどこへ?
でも路面はまだドライなので、これから降ってくるってことかしら?やめてよー。
またトンネルを抜けると路面がウェット。あらー、ついに雨か。
完全に雨ツー。風も強い。ウニを食うことだけが心の支え。
神威岬への分岐に到達しましたが、時間的にメシ優先で一旦パスして食堂「うしお」に入店します。食べながら天気がどうなるかですね。
はー寒い。こんな時、ウニ丼とか冷たいものを食べるのはいかがなものかと思いながらも今日はウニを食う!と決めたのでウニ丼。さて、お品書きを見るとー
ひょえーというお値段。
バフンウニってこんなに高いんだ。知らなかった。なにこのムラサキウニとの格差。まあ観光地価格なんでしょうけど、仕方なし。すごいね。バフン。ってか高価なのになにそのネーミング。もうちょっとマシな高そうな名前にしてよね。例えばタカラウニとかさ。よりによって馬のウンチだぜ?形が似てるとかじゃなくて、一応食べ物なんだから!
とか、余計な雑念が浮かび上がってきましたが抑え込んで、注文。
「積丹産ばふんうに&積丹産むらさきうにハーフ丼」!(¥7,800)
ひえー、言っちゃいました、行っちゃいました。
キター!
左がばふんで、右がむらさき。
全体はこんな感じ。
こんな寒い時に冷たいものを食べるってのはいかがなものかと思いますが、ここに来たからにはウニ丼です!
これを食べるために、幾多の苦難を乗り越えてきたのよ。
いっただきま~す。
神威岬
食後、体力と体温と天気の回復を待つため、食堂に長居。
その隙に、明日と明後日の宿の予約をスマホで取る。場所は予定通り旭川。ホテルはルートインGrand。ルートインのプレミアムブランドかな?
普段の私ならここでドーミーインにして、北海道のドーミー制覇を進めるのですが、最近のドーミーは高いのでやめときます。もちろんお値段が高い分、サウナ、夜鳴きそば、湯上がりアイス、乳酸飲料、マンガなど、いろいろサービスはあるのですが、今の自分には過剰かなと思ってきたからです。使い勝手がどのホテルでも一緒なので楽っちゃ楽なんですけど、そういった付加サービスを最近は利用しないのよね。
でもサウナだけは欲しいので、ルートインGrandにはサウナありでOKです。
雨ツーやらキャンプやらが続いたので、一度ビジネスホテルに泊まって、ウェアの洗濯やキャンプ用具のメンテナンスをして、リセットしたいです。できればホテルの小さい洗濯機ではなく、コインランドリーの大きくてパワフルな機械でやりたいですね。値段は張りますが、時短にもなるので良いでしょう。札幌のホテルでも洗濯したのですが、特に乾燥機が小さくてパワレスなので、乾燥に2時間かかりましたから。
さ、予約もできたし、これ以上遅くなると帰りの時間が気になるので、出ます。
出発は14時。13時に入ったので1時間も休憩してしまいました。
外に出ると、まだ寒い。ネックウォーマーも追加で装着します。これを使うのは去年も入れて今回が初めて。
一方で雨自体はそれほどでもなくなったので、ブーツカバーは外そう。
いざ、神威岬へ向かいます。強風で閉鎖になってなければよいけど。数日前にTwitterで強風で閉鎖されている旨が投稿されていましたので気になります。
でも、もし閉鎖されていても、それはそれで良いかな。もう寒くてモチベーションが落ちまくっていて、今は先端まで見に行く気力がないです。もうウニ丼も食ったしね。
天候に恵まれるか否かもご縁なので、ダメなら仕方ないです。はー帰りたい。
神威岬の駐車場へ降りていく。風はあんまりない。大丈夫かも。観光客も結構いっぱい来ている。うむ、やってるね、これは。
家族連れやら、カップルやら、老夫婦やらが行き交っているので、思ったより楽ちんに行けるようです。さっきまでモチベーションが地の底にありましたが、ちょっと行ってみますか。
帽子の上に、GoProをヘッドマウントで装着して、進みます。
最初は頭の上にGoProつけるなんて、気恥ずかしいと思ったのですが、こういった観光地では意外と行けます。両手も空いて、向いた方向が撮影できるのでよいですね。
駐車場の出口に募金の箱。無職の嗜みとしていくばくか入れます。
ゆるい坂道の登っていきます。ホーホケキョとどこからか聞こえてきて、穏やかな雰囲気。
ゲートに到着。
女人禁制とありますが、今は女性も入れます。
岬の先端に向かう歩道を進みます。
ところどころ、大きな水たまりになっているので、防水のアウトドアシューズでないと厳しい箇所があります。可愛いスニーカーを履いた女子は、靴を気にして柵に登り横ばいで進むフィールドアスレチック状態。
ワタクシ、微妙に高所恐怖症の気があるので、ところどころでお腹がモゾモゾするところがあります。若い頃は、高いところは、なんてことはなかったのですが、40代半ばでセドナに旅行をして、岩山を登っている時に、急に脂汗が出てきて動けなくなってしまったのが、ハッキリと自分が高所恐怖症と認識した事件でした。
幸いにして、雨は降っておらず、風も穏やかなので、モチベーションが上昇傾向。先端まで行けそうです。
先端到着!
おおー、神様がおわします。
神聖な雰囲気が漂っていますね。
そして、海の色がキレイです。天気がよければこれが「積丹ブルー」になるのでしょうけど、その美しさは充分に感じ取れます。
来てよかった。ホント。
先端まで往復して、休憩をしてたら、ここに1時間ぐらい滞在してしまい、時間があまりなくなってきました。
雨の家路
出発は15:20。うーむ、このままではキャンプ場に戻るのが18時過ぎそう。普通はこれから道道913号線に入って積丹岬経由で帰るのが王道なんでしょうけど、曇天なのであまり景観が期待できず、またちょっと疲れてきたので、欲張らずに、国道229号線をそのまま進んで余市を目指し、その後、峠道を避けて、倶知安町経由でニセコ昆布温泉方面に戻ろうと思います。
しばらく左に日本海を見ながら、廃トンネル跡やら、廃道やら、ウニ丼ストリートやらを抜けていきます。晴れていたら最高なんでしょうね。
海岸にもちょちょい奇岩があります。
さあ、後は安全にキャンプ場に戻って今日は終わり。積丹半島でウニを食べたので満足です。あとは留萌の長田鮮魚店で食べれば、食い物的には良いでしょう。そしてジンギスカンで生ラムを食えたら完璧ですよ。
また天気が悪くなってきて、霧雨的になってきました。路面も少し濡れはじめました。積丹岬には行かないで真っ直ぐ帰ります。
時間に余裕があれば、ニセコ五色で風呂に入るという選択もあったのですが、五色は峠道を越えるのもあって、その目は消えています。風呂はまた昨日のホテル甘露の森かな。男女入れ替えなので一応違いはあるでしょうし。やはりちゃんとしたホテルの温浴施設は良いですね(といいつつ、この後、別のところに行くことになります)。
おっと、こんなところにキャンプ場が。後で調べると「道営野塚野営場」とのこと。無料!
はい、ここで右折して、積丹岬には行かず、余市に直行でぇーす。
ひたすら森の中を走る。
だんだん雨が降ってきました。この様子だと峠に行ったら絶対雨ですね。五色に行くのはやめます。倶知安経由が良いでしょう。
なーんか右肩が凝るんですよね。力が入っているんでしょうね。座り方がいけないのかなと思い、後でネットで調べると、乗車姿勢が悪いからみたいです。骨盤を立てて姿勢を良くしたら、疲れにくいし、肩の力も抜けて凝らなくなりました。
景観が単調になってきたので、この先の予定を考えます。一応予定では、7/12に苫小牧からフェリーに乗るので、7/11は苫小牧が狙える位置で理想的にはキャンプ。富良野あたりが有力候補です。で、目先7/2と7/3は旭川に取ったので、残る7泊をどう割り振るか。礼文島に渡ってキャンプするなら稚内でも泊まるだろうから、2泊+2泊で4泊。ん?そうなると距離的に襟裳岬が難しかも。そこらへん3泊にすればいいかもしれないけど都合よく襟裳岬の天候が良い日になるとは限らないしなー。う~ん天候次第だね。
美国の町まで降りてきたので、セコマでホットコーヒーを飲もう。
ん?なんと、ドリップコーヒーやってない。セコマはお店によってサービスが異なるので要注意ですよね。ホットシェフもやっているところとそうでないところがあります。その点セブンはサービスが統一されているので使いやすいかも。セブンならドリップコーヒーもやっているでしょう。
美国でのコーヒーはあきらめて、古平へ海岸線を走ります。小雨になってきてまたしても残念な感じ。まあこれが北海道ツーリングの現実ですよね。天候に恵まれれば素晴らしい光景なんでしょうけど、いつも晴天だとは限らないのですよ。
古平のセコマに入る。
ここでもドリップコーヒーなし!うむ、セブンに行こう!余市かな。時間は16:15。到着予定時刻は相変わらず18時頃。うーむ、今日はキャンプ場内のレストハウス「松きち」で食べたいのよね。キャンプ場に帰って風呂入ったら、ラストオーダーぎりぎりかもなぁ。最悪はキャンプ場の売店で何か買って凌ごう。
さあ、どんどん行きますよー。
左にセタカムイ岩が見えます。パスして行きます。
この周辺のトンネルは長い!トンネルが断続的にやってくるので、あまり嬉しくない。
余市に入ってすぐのあたりにセブンがあったので、コーヒー休憩!
出発は16:45。身体はコーヒーでリフレッシュしたのですが、小雨が降ってきてマインド的にはモチベダウン。
しばらく行くと「蒸留所入口」という表示、そう、ニッカウヰスキーですよね。今日は時間ないですね。明日?う~ん、最近はお酒に対する興味も失いつつあるので、見学はしないです。30代では日本酒にハマって一時期は利き酒師の試験にも通って資格も持ってましたよ。蔵元見学とかいろいろ行って楽しかったなー。今は日本酒もほとんど飲めなくなって、焼酎やウィスキーといった蒸留酒がメインになりましたな。それでも酒量は微々たるものですが。
ニッカウヰスキー通過ー!
フロム・ザ・バレルですなー。あれは美味しいよね。
あと60km。霧雨の中を進むってのは精神的に堪えるね。ツライ。
うわー、雲が低い。山間に入ったら絶対雨。
倶知安のほうに行きますよ。このあたりさくらんぼが名産なんですかね。
さあ、雨あめライディングの始まりだよ~。
まだ40kmあるなー、結構あるなー。時間は17:15。
このままキャンプ場に着いたら18時過ぎ。先にレストランかなぁ。ラストオーダーはいつだろう?
前方の軽自動車はずっと一緒。自動車界の軽と、私のバイク界の軽同士、いい具合に等速移動してます。
雨が強めになってきたので、ブーツカバーしないとダメかなぁー。でもあと30分ぐらいだからこのまま行ってしまおう!
北海道、雨降りますね。というか日本、雨降ります。仕方ないことですよね。天気予報の先行きもあまり良くないこともあって、今回もあまり多くを期待できないですね。
いやーホント、去年と合わせて、もう充分やった感が出てきてますよ。バイクツーリングってのをしたことがなかったので、去年から取り組んでいますが、本当にやってよかったし、厳しい現実もわかってきたし。死ぬまでにやっておきたかったことのひとつだったので、できてよかった。素晴らしい景色の中をバイクで走るときの風景との一体感は、自動車では味わえないのですよ。うん。
来年は別のプロジェクトがあるので、北海道ツーリングはできないけど、翌年は来るかどうか?う~ん、他にもやりたいことがあるので、どうかなー。そもそもいつかはバイクを降りる時が来ると思うのだけど、自分はここ数年で乗り始めたということもあって、まあ50代には降りるのかな。というとあと数年。このバイクが8年目だから10年ぐらいしたら、これで終わりにするかもね。まあその時になってみないとわからないけど。
ニセコ サヒナキャンプ場
ニセコひらふを抜けて、昆布温泉方面に。はー、雨で泣きそう。
繰り返しですが、天気が悪い時は、山間での宿泊はNGです。峠で雨になるので。
ずーっと1時間半ほどノンストップで来たので、親指の感覚がなくなってきました。
なんとかキャンプ場に到着。路面はそれほど濡れていないので雨はほとんど降っていないです。
キャンプ場到着18時。
さ、レストランでメシを食おうと思ったのですが、ギリ風呂にも入れそうなタイミングだったので風呂に行きます!
行った風呂は、昨日と同じでも良かったのですが、冒険心で「ニセコアンヌプリ温泉 湯心亭」。しっかり雨が降ってきてしまい、気分がどん底。思ったより小さめの温泉で、小さいこと自体は良いのですが、老朽化というかメンテがイマイチかなーといったところで、昨日の「甘露の森」のほうが良かったですね。残念。あまり料金が変わらないので、この差は大きいです。やっぱりそれなりの規模のホテルでないとメンテに人手がかけられないということもあるのでしょう。
お風呂でトドメをさされ、まあおかげでサッサと出てきて、キャンプ場のレストラン「松きち」に滑り込む!時間は20時。なお閉店は21時。
いい雰囲気でこれはアタリ!
遅い入店だったので、もうお客さんも少なく、地元の元気な60代ぐらいのオジサマたちの一団が、楽しそうにわいわい談笑。もう一通り食べ終わって、呑みながらといった様相。
オーダーをしようとしたら、なんと、いわゆる一品ものは全部なくなってしまったらしいです。つまり、あのオジサマたちが勢いで平らげてしまったらしく、残っているのは地ビールと蕎麦だけとのこと。うーん、残念。どうみてもあのオジサマたち、いつもいる訳ではないので、たまたまその宴会とバッティングしてしまったと。まあ初動が遅いとこうなるリスクは大いにある訳ですよ。自分が悪い。
でも、飲み物と食べるものがあるだけでもありがたいことです!
ビールとサービスのお新香。
今夜には雨が上がり、明日の朝からは晴れの予報です。
蕎麦を食べて、うん、充分。
退店時、お店の方から「明朝は乾燥撤収をお祈り申し上げます!」とキャンプ場ならではのお言葉をいただき、うれしかったです。
今日は心がポッキリ折れてしまった日でしたが、最後に救われたような気がします。
おやすみなさい。