初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

このブログはアフィリエイト広告を利用しています

実録!Day10-11 納沙布→霧多布→釧路2泊

2022年7月16日(土)

別海町ふれあいキャンプ場

寒い朝

キャンプ場の朝は早い。時間は4時。ニワトリ、カッコー、カラスの大合唱で目覚める。ニワトリがいるのは、ふれあい動物館から近いからかな?

シュラフの中でごろごろして起床に抵抗。そうだ、明後日の帯広の宿を予約しよう。とりあえず一泊。その後はどうすっかなー。ま、この先で考えましょう。

4:30に着替えを開始、いつもの朝のコーヒー&紅茶をしばき、そして今日はちょっと寒いこともあったので、カレーカップヌードルも食べて、ホカホカに。

今朝のテント内の気温は18℃前後と寒いです。昨晩はセーターを着て、ホッカイロも腰に貼って寝たほどです。温湿度レコーダーの記録によると、夜の間はずっと17℃台(お天気サイトによると、外気温は14℃だったようです)、湿度は70%前後をキープしていたので、温湿度は安定していました。この温湿度レコーダー(タニタ「グラフ付きデジタル温湿度計 TT-581(Amazon)」)、持ってきて良かったです。こんなもの持ってくる人いないでしょうね。これのあるおかげでシュラフの耐寒レベルが問題なかったことも確認できます。結果的にこの日がこのツーリングでの最も寒い日となりました。

前日15日の温度

15日の温度

当日16日の温度

16日の温度

前日15日の湿度

15日の湿度

当日16日の湿度

16日の湿度

私の持ってきたシュラフはモンベル「シームレス ダウンハガー800 #7 (モンベル公式)」でして、コンフォートで11℃。17℃に対して充分マージンがありますから大丈夫でした。

そもそも根室・帯広エリアの7月の平均最低気温は12℃ぐらいなので、セレクトとしても問題ないでしょう。もちろんあくまでも「平均」ですから、ばらつきによっては10℃を下回るということもあるため、もう一段耐寒性を上げて#5のコンフォート8℃でもよいかもです。私は、インナーシーツ「ウォームアップシーツ(モンベル公式)」も併用しているので、まあこんな耐寒性・収納性・お値段のトータルではこんなところかなと思っています。また、次回は、できれば湿度の高いサイトにおける結露対策としてシュラフカバー「ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー(モンベル公式)」の導入も検討しているところです。

ベテランさんとの会話

食後のゆったりタイムに、近くのサイトの方と会話。その方はここ5-6年は毎年北海道でキャンプツーリングをしていて、今回も2週間滞在して、今日が最終日で苫小牧からフェリーに乗るとおっしゃっていました。別海町から苫小牧だと400km近くあるんですよね。すご~。しかもフェリーは大洗行きではなく、八戸行き。陸路でご自宅の茅ヶ崎まで走られるとのこと。うわー。車種も大型のアドベンチャータイプでしたので、多少は楽なのかもしれないですが、鉄人です。ちょうど本州も太平洋側が大雨になる予報なので、お気をつけてと申し上げました。

あと、その方のキャンプ用具も結構充実していたので、キャンプにも比重を置いて楽しんでいるようです。私がタープを送り返したという話をしたら、雨撤収とかではかなりありがたい存在のようです。確かにあるとないとでは大きく違うでしょうね...。いつか設営作業が、空気を吸うようにできるようになったら検討します!笑

夜露がすごい

さーて、撤収でもしましょうかと。しかし、今日は夜露がひどいですね。芝も全面濡れている状況です。

テント内湿度は、夜から朝まで70%キープといった状況だったので、インナーテントの内側は結露せずに済みましたが、フライシートは両面ともびっしり夜露が。インナーテントの外側にも重みで一部くっついてしまっています。

バイクカバーにもびっしり、カバーをはぐってみたら、バイク本体にも夜露が降りていました。

マイクロファイバータオルで拭き拭きしながら撤収していたら、霧雨よりも少し大きい粒の雨がポツポツと降ってきました。

なんとー。これから行くぞーという気持ちを、へし折るような雨です。雨雲レーダーを確認したら、何も映っていないので、やっかいな「レーダーに映らない雨」です。気象記録としては降水量ゼロだそうですが、体感としては降ってますよ!やられました。

まあ、撤収もだいぶ慣れてきたので、サササッとテントを収納。湿っていますが、今日はホテル泊なので部屋やシャワールームで広げて乾燥しましょう。

出発は7:30。ポツポツと降り続いています。モチベーションはダダ下がり。明日は大雨なので、どうしても今日中にホテル泊にしたいため、雨宿りのための移動ということで、気持ちを自分で支えて、今日も走ります。

納沙布岬

別海町を出て、今日の宿、釧路に直行するなら90km。休憩入れても3時間ぐらいで着いてしまうでしょう。天気が悪いのは承知の上ですが、せっかくなので、納沙布岬まで行き、釧路までは北太平洋シーサイドラインを走り、余裕があれば霧多布岬にも行ってみようと思います。

小雨が降る中、別海を出て、モチベが低い状況に、さらに追い打ちを掛けるようなことが。途中ツーリングマップルのページをめくるため、路肩に停めて、バイザーを上げてその作業をし、バイザーを上げたまま発進したのです。いつもはスピードが乗ってきたらバイザーを下げるクセがあったので、ほんのちょっとの間だけバイザーなしでの走行となりました。そこへ、かなりデカめの虫が左目まぶたにバチーンと当ってしまい、路肩に緊急停止。大事には至っていませんでしたが、しばらく左目から涙が止まりませんでした。北海道では走行中はバイザー必須とあれほど言われていたのに、ちょっとしたスキすら許されないようです。牧場が近かったのもあって、虫には要注意でした。

左目に違和感を抱えながら、50分ほど走って、道の駅「スワン44ねむろ」に到着。まだ9時前後なのでお店も開いていません。昨日の野付半島でもそうですが、椅子で休憩できるけど、時間帯によっては、あるいはコロナの影響もあって、飲食エリアが営業していない道の駅もあるので要注意ですね。今回は食べ物についての下調べがスッテンテンなので当然の報いですな。手持ちのオヤツを食べ、寒いので40分ほど休憩。9時半に再出発です。雨もほぼ止んできたのは救いです。

前方に大きな橋が見えてきました。温根沼(おんねとう)大橋というらしいです。右が温根沼という沼?、左が根室湾で海。これを越えて根室の町に向かいます。

温根沼大橋

あまり考えずにナビ通りに進んでいたら、うっかり高速的な道路に入ってしまいました。エストレヤは、というか、私は、高速があんまり得意ではないので、下道でたらたら行きたかったです。なんか寒くて、よくナビを確認する気力もないっていう状況。

根室道路

はー、でも真冬のライディング装備を持ってきて良かった。まさか使うと思っていなかった真冬の防水仕様のグローブをしています。ほら、こんな感じ。

真冬のグローブ

指先につけているのは、スマホ操作用の電導性テープです。正しくは、「シールド導電布」で、協和ハーモネット「シールド布テープ KNZ-ST13 1m(Amazon)」です。これはいいですね。スマホ対応のグローブでも、あまり反応が良くないので、このテープをグローブの好きなところに、長めに貼り付ければ、あら不思議、スマホの感度もいい感じになります。耐久性はあまりなくて、使い捨て・貼り直し前提ですが、感度の良さはGoodですよ。

はい、根室の市街を抜けました。天気が良かったら気持ち良さそうな道ですが、残念です。

納沙布岬に向かう

しかし、今から行く岬の名前が、納沙布岬なんですが、稚内のノシャップ岬と名前が紛らわしいんですよね。浅草のジイサンだったら、区別して発音できないんじゃないかなー。

あー、素敵、と思われる。晴れてれば。曇って寒くて残念。

納沙布岬に向かう

風はかなり強くて、予報通り6~7m/sぐらいの体感ですね。右から強烈に吹いていて、耐えながら走っています。まだ雨が降っていないのが救い。

納沙布岬へ向かう

途中、北方原生花園という遊歩道になっている観光スポットもあったのですが、寒いので通過します。牧場の馬がいますね。

北方原生花園

だんだん地の果てに近づいている雰囲気です。

納沙布岬へ向かう

少し雲が薄くなり、明るくなってきました。道東に入ってから、ずーっと天気悪いですね。地元のかたもおっしゃっていたのですが、7月でこれだけ天気が悪いのは珍しいそうです。心配なのは農作物ですよね。晴れるべき時に晴れていないわけですから。

サンコタン川

晴れていたら、さぞや素敵な風景と思われる中、曇天の寒さと強風に耐えながら走る。北海道は自然エネルギーにあふれた地であることを全身で感じています。ところどころにある風力発電もブンブン回っています。北海道から東日本に送電できる容量を増やす計画があるそうですが、ぜひ進めていただきたいですね。最近は都心部で電力不足という状況にちょいちょいなっていますので。

前方にタワーが見えてまいりました。「千島の砦 オーロラタワー」というらしいです。左手の遠方の海には、うっすらと歯舞群島の影が。納沙布岬に着いたようです。

オーロラタワーと歯舞群島

近づくと左に大きな駐車場と公園?炎が燃えているモニュメントがあります。一度降りてみます。地図を見ると、岬の先端はもうちょっと先の左のほうにあるようで、ここは「望郷の岬公園」という広場だそうです。

このオブジェ、「四島の架け橋」というそうで、非常に巨大です。そして右の物体からは炎が燃え盛っております。太平洋戦争の末期、日本が敗戦のタイミングでロシアが北方領土に進出して、四島が取られてしまったということなのですが、一度取られると取り返すのはもうかなり厳しい。国防力がなくなると、約束事なんて全部反故にされて、やられまくってしまうのですわな。

四島の架け橋

岬の灯台のほうに移動しました。海の向こうには歯舞諸島が見えます。さっきまで強かった風もここらへんではあまり吹いていません。海は穏やかです。いつも外房とかの海を見ているので、余計にそう感じるのかもしれません。ん?ま、一応ここも半分ぐらいは太平洋でしたね。

納沙布岬灯台

さて、時間は10:45。帰りは根室半島の南側を回って、落石経由で北太平洋シーサイドラインに入りましょう。寒くて天気も悪くてモチベが低いので、落石岬まで行く元気はないです...。釧路まで170km、ナビでは14:10着の表示ですが、休憩を入れると30km/hで計算して、多分あと6時間ぐらいはかかるでしょうね。ホテルには17時着かな?

あ、ちょっと給油して行きましょう。入ったエネオス、なんと日本最東端のガソリンスタンドということで、こういう証明書をいただいてしまいました。

日本最東端給油証明書

ところが、出発時点までに、この証明書をどこかに入れてしまい、失くすという大失態を犯し、今もどこかにあるかもしれないのですが、行方不明です。あらら。

ちなみにエスト君、北海道ではだいたいリッター38kmぐらい走ります。タンクが11.3L、リザーブが1.7Lあり、400kmぐらいは走れてしまうようなのですが、200km越えてきたら入れるようにしていますし、夕方だったら翌日のことも考えて、100km後半だったら一度満タンにしています。

さて、走行再開。日本最東端のコンビニ、セイコーマートを通過。時間は11:10。根室半島の南側を根本に戻ります。朝より少し元気になってきました。風が追い風、雨も降っていない、雲も薄くなってきたような気がします。気温は19℃台を推移しているようです。

日本最東端のコンビニ

目の前にあるのは太平洋。この先、あの太平洋沿いを走るんですね。

太平洋

シカが出そうな雰囲気がもうもうしています。なんとか無事に根室の町まで戻り、セコマで30分ほど休憩。シーサイドラインは何もなさそうなので、カラダに補給です。再出発は11:50。

北太平洋シーサイドライン

落石駅を通過。時間は12:15。釧路まで132km。うむ、到着は17時頃で変わらずですね。元気があれば落石岬のほうまで行くのですが、あいにくの曇天なので、パスです。

はー、晴れていたら、気持ちいいだろうなぁなルートを行きます。

北太平洋シーサイドライン

今回のツーリングは、私にとって初めての長距離ツーリングなのですが、天気が良くないとツーリングする意味がないということがよくわかりました。

バイクで走ること自体が好きだったら、天気が悪くてもあまり気にしないかもしれないのですが、自分のツーリングスタイルが、風景を楽しむスタイルだとわかってきましたので、天気が悪いときは、つまらないですし、本来なら素晴らしい景色の土地であっても印象が悪くなってしまって申し訳ないです。

天気予報的には、この先一週間以上、すぐれない天気らしいです。ウトロまでは宗谷岬を除いて、比較的天気には恵まれていたのですが、知床峠から後は、厳しい展開です。まあ今は、雨が降っていないことをありがたく思って進みます。

別当賀(べっとが)で根室本線の南側へクランク。自分にあまり元気がないので、GoProを撮っていますが、ずーっと押し黙っています。道の両脇にはフキが多く、コロボックル伝説に出てくるような世界です。路面の状態もよく、気持ちの良い道路ですねー。

北太平洋シーサイドライン

走りながら、帰るタイミングをどうするか考える。この先の以下のようなホテルの予約状況となっています。

7/16-17:釧路 ホテル泊

7/18:帯広 ホテル泊

7/19:未定(ナウマン公園キャンプ場か帯広近辺か)

7/20:富良野 ホテル泊

16-17は今日から明日、特に明日は一日中雨らしいので、釧路で動かず。

明後日7/18は曇りの予報なので帯広に移動して、襟裳岬に行くチャンスを伺う。

襟裳岬に行けそうな風であれば7/19は忠類のナウマン公園キャンプ場か、百人浜オートキャンプ場。天気が悪ければ、帯広連泊かその周辺。ここは未定です。

その翌日7/20はもう富良野のラビスタを取ってしまいました。人気のあるホテルで、ぜひ泊まりたいと思っていましたので。

本来なら阿寒湖やら、昨日行かなかった開陽台やら、ミルクロードとかの構想もあったので、富良野に入るのは7/24のつもりでした。そして7/25富良野キャンプ?、7/26予備日で、7/27フェリーに乗る、7/28帰宅というイメージだったのですが、道東エリアの天気が悪いので、早めに旭川・美瑛・富良野のエリアに入ってしまおうというプランに変更です。

で、富良野に7/20に入って、2~3泊しても周辺の天気が回復しないのであれば、もうフェリーに乗って帰宅することにします。残念だけど。ちょっと道東は消化不良なので、来年???って当初は想定していませんでしたけどね。

一応、この先のフェリーの予約状況をチェックしたところ、満室にはなっていなかったので、どこかのクラスには入れそうです。フェリーに日程を制約されることはなさそうです。

そんなことなどを考えながら、北太平洋シーサイドラインの丘陵地帯を抜けていきます。曇天でもここの景観の良さは伝わってきます。

北太平洋シーサイドライン

う~む、やっぱり北海道は畜産だね。どこへ行ってもだいたいそこはかとなく香る牧場。北海道の乳製品をいただくときは、この風景を思い出しましょう!

北太平洋シーサイドライン

これで天気が良かったら最高なんだろうなと感じます。でも充分に素敵な風景ですよ!後ろから車もなく、のんびりとエスト君ペース(私ペース)で行けます。

さすがにこんな天気だから、ここを走ろうという人は少ないのかな。今日は土曜日なんですけどね。海が見えてきました。

北太平洋シーサイドライン

いいねー。気持ちいい~。

北太平洋シーサイドライン

やっぱり海沿いはいいですねー。この先、霧多布岬にも行ってみましょう。

北海道では珍しいけど、サーファーがいました。確かにここの波は遊べそうですね。波が美しい。「地球に生まれて良かった~」(織田裕二のモノマネのマネ)笑

太平洋の波

海はいいね~。やっぱ水は冷たいのかなー。誰もサーフしていない。素敵な波だなー。太平洋に戻ってきた感がありますねー。

太平洋

左は海、右は湿原。最高のツーリングロードですなー。

右は湿原

太平洋まで来たってことは、北海道を半分以上回ってきたってことかな。太平洋側の苫小牧で上陸して、石狩から日本海オロロンラインを走って、宗谷岬、オホーツク海、根室湾と来て、今は太平洋。ぐるーっと回った訳ですね。

いやーしかし、当初の計画通りには全く進まなかったですね。バイク屋のご主人がおっしゃっていた通りです。ツーリングは自然相手ということが本当によくわかりました。

それでも北海道をツーリングするという夢が叶ったという充実感がありますね。これから富良野エリアを残していますが、現時点でも「心の達成度」としては、半分を越えて、6割ぐらい達成できたんではないかと思います。ゼロからの準備で大変だったけど、やってよかったなー。宗谷丘陵と道東の天気だけは残念だったけど。

また来年やりたいかっていったら、そうねー。やっぱり来年も来たいですねー。少なくとも道東はもっと良いコンディションで走りたいです。

あと、ここに来るライダーさんたちの価値観に共感するところが大なんですよね。その交流も良い体験です。

霧多布岬

さーて、浜中湾が見えてきました。その向こうにあるのが霧多布岬のある半島です。この「霧多布(きりたっぷ)岬」という名前、通称らしくて、正しくは「湯沸(とうふつ)岬」というらしいですね。

浜中湾

浜中町の幌戸(ぽろと)沼を右に見て通過します。霧多布岬と厚岸経由で釧路まであと105km。ナビでは到着15時とありますが、実際は16時半~17時でしょうね。

幌戸沼

さて、霧多布と言えば、漫画家モンキー・パンチの故郷らしいですね。なので霧多布岬に行ったらルパン三世関係のものがあるようです。ルパン三世の再々?放送を子供の頃に見ていましたが、40年以上経って、ルパン三世がここまでメジャーなアニメコンテンツになるとは思わなかったですね。今でも新作が作られている訳ですから。

霧多布大橋を渡って半島に入ります。

霧多布大橋

浜中の町に入ります。意外と栄えています。さっそくルパン三世通りがあります。ルパンが漁師スタイルなのが浜中っぽいです。

ルパン三世通り

この先右には、JIGEN'S BARがあったり、

BAR次元

PUB FUJIKOがあったりします。両方とも実際に営業はしていないそうで、空き店舗を外装だけ整えて観光地化しているようです。なるほど。

パブ不二子

五右衛門が見当たらないのですが、五右衛門だけに銭湯に行けばいるのでしょうか?ちなみに私の自宅の近くにある銭湯にはマグマ級に激アツ風呂があって、それは間違いなく五右衛門風呂のカテゴリーに入ると思いますがね。入るとプチ火傷します笑。あとは、銭形のとっつぁんは、警察の駐在所にいらっしゃるのでしょうかねー?

それはさておき、霧多布岬の先端、灯台に向かいます。

駐車場に降り立ち、見渡します。丘の向こうに灯台があります。

霧多布岬灯台

ぐるっと右に向くと、右側に霧多布岬キャンプ場が見えます。左は海と断崖絶壁。ものすごいワイルドな場所にありますね!バンガローが多数あるので、強風でもバンガローがあるのでいいかもです。

霧多布岬キャンプ場

今回、バンガローは一度も泊まらなかったのですが、とある道の駅で会ったご夫婦ライダーさんは、荷物を少なくするため、キャンプ場はバンガローと決めて回っているとおっしゃっていました。昔はテントを運んでいたそうですが。なるほど、設営・撤収の労力もかからないので、そういうスタイルってのもアリですね。参考になります。来年はバンガローにも泊まってみようかな。

さて、灯台に向かって歩きだすと、左側の柵に人だかりがあって、崖の下を覗いています。バズーカ砲のようなレンズを構えている方も数名いらっしゃいます。

私も野次馬として覗き込むと、おーーーっ。何かいる。スマホのカメラを望遠鏡代わりに拡大して見ると、海藻の玉が、大きさ的にはバランスボールぐらいでしょうか、多数漂っている海に、2匹の動物がいます。野生のラッコだそうです。他にもラッコがいたので何匹か群生しているようです。

ラッコ

いやー。ラッコに会えるとは思っていなかったです。ラッコが見えなくなるまで、しばしラッコウォッチングをしました。実際に、お腹の上で何かをカッカッカッカッと割っている様子、あのラッコらしい動作も見ることができましたよ。

ラッコがよく見えなくなったので、灯台に向かいます。灯台の裏にも道がありますね。

進んでみると、まだまだ先に続いていて、先端まで行けました。ダイナミックな風景ですね。先端のその先の岩は海鳥の繁殖地域のようになっています。ワイルドな景観で、来てよかったと感じています。正直あまり期待していなかった分だけ、印象に残りました。大抵、なんとか岬っていうところは、え?これ?っていうぐらいなんてことのないところが多いような気がするのですが、ここはドラマティックな光景なので、ここはオススメですね。

霧多布岬

先端の風景。海鳥が空を飛び交い、これが夕焼けだったら、ルパン三世のエンディングテーマ(故 水木一郎「ルパン三世 愛のテーマ」)の世界っぽいです。

霧多布岬先端

「ルパン三世 愛のテーマ」


www.youtube.com

時間は14時を回って、少しお腹が空いたので、戻ってセイコーマートで何か食べようかと。霧多布のセイコーマートはベンチがあって、休めるのがGoodです。大抵のコンビニには外にベンチとかなくて、イートインスペースもコロナで閉鎖してたりとか、ちょっと居場所がなかったりするんですが、ありがたいですねー。

霧多布岬、来てよかったなー。楽しめました。うん。

30分ぐらい休憩して、出発は14:40。次は厚岸を目指します。

厚岸

道道123号線を西へ向かいます。厚岸といえば牡蠣。大洗のフェリー乗り場で会ったベテランライダーさんが、厚岸なら漁協の牡蠣がいいよーとおっしゃっていましたが、そこが開いている時間に行くことができないのよねー。終了間際に行ってもイマイチなことが多いし。多分「厚岸漁業協同組合直売店エーウロコ」のことをおっしゃっていたのだと思います。まー、トーシローの私としては、厚岸の道の駅でいいですわー。

おー。久々開けた道に出てきました。いいね~。

北太平洋シーサイドライン

厚岸町に入りました。この先で走り去るキツネもいましたね。

厚岸町

今日は曇ってはいますが、雨は降っていませんし、気温がそれほど低くないので昨日よりはぜんぜんマシですね。

今回私は初めてのツーリングなのですが、計画段階では、雨が降ったら乗らない、みたいなことを言っていたのですが、ぜんぜん現実的でなかったですね。こちらが長距離を移動するということもあるのですが、一日に雨が降ったりピーカンになったり、一日に夏が来たり、(東京レベルの)冬が来たりと、コンディションが目まぐるしく変わるので、実際は、そんなことを言っていられない、ということを初めて理解しました。

後で温度計を見たら、この日の日中は19℃台をキープという状況でしたが、私は、上下レインスーツを着て、インナーも上下メリノウールを着ている状況でしたので、ほぼMAXに近い。あとどうしても寒かったらセーターを着てやるぞというところまで防寒しています。道北では30℃を超えるときもありましたから、幅広く体温調整できるようにしておく必要がありますね。

そして特にレインスーツが重要ということも理解しました。私はバイク素人なので、バイク用のレインスーツを購入することに躊躇したのですが、一般のアウトドアレインスーツと違って、バイク用は前からの強烈な風が来ることを前提に設計されているので、効果的だと実感しました。製品によっては様々な工夫がしてあり、ズボンの裾が大型フラップになっていたり、シートとおしりの間に溜まる雨水が入ってこないようになっていたり、もうちょっと高級なものですと、サイドファスナー仕様になっていて、両足を地面についたまま履けるようになっていたりと、考え尽くされているので、その価値はありました。雨のツーリングは、非常にモチベーションが下がるときなので、少しでも不快になることは避けられるようにしたほうがよいと感じました。バイク用レインスーツは、「着るテント」だと考えてもよいかもしれません。

(ブーツカバーについては、ここまでは必要になったことはないですが、実はこの後、必要になる局面がやってきます。ライディングシューズも防水仕様だったのですが、それなりの雨量の中を突っ切ると、足首の上まで風圧で水が入ってきますので、ハイカットしたブーツの入口まで防水袋になっていなければ、つまり足首ぐらいから水が入るようなインナーブーツになっているならば、ブーツカバーは必要です)

さて、厚岸大橋を渡ります。右は厚岸湖(湖)、左は厚岸湾(海)です。

厚岸大橋

もうだいぶ元気がなくて、ぼーっと走ってしまい、左に漁協の直売所があることに気がついていません。でも閉店直前の時間帯なので、ま、いいでしょう。

厚岸漁協直売所

で、道の駅 厚岸グルメパークに到着です。時間は15:30。バイク置き場は右の奥にあります。

厚岸グルメパーク

ここで休憩します。牡蠣でも食べましょう。生で行きたいところですが、バイク旅の途中なのでカラダ優先で、蒸しにしました。

蒸し牡蠣

グルメパークで牡蠣を食いながら、さっき渡った厚岸大橋を眺めます。

グルメパークから厚岸大橋を見る

40分ほど休憩して、出発。ここからあと1時間ほどで釧路のドーミーイン、ラビスタ釧路川に到着しました。時間は17:10。朝の予想通りですね。

釧路の夜

さて、今日は出だしからかなりモチベーションが下がった状態だったので、精神的に疲れました。それでも、ホテルに入ったら、キャンプ用具の手入れなどをしつつ、洗濯もしつつ、フロも入るということで、しばし忙しく、その後は疲れてごろごろしてました。

いかん、これではまた夕食難民になってしまう。と、最後の力を振り絞って、ホテルを出たのが21時。遅いです。まーこんな時間ですから、入れるお店に期待できませんよね。相変わらずGoogleマップの営業時間情報は当てにならず、3つぐらい候補を選んだのですが、どれもClose。まー仕方なく入った店は、悪い予感は的中しまして、酔っ払った若者がワーワー大盛りあがりな状態。50過ぎのおっさんが行くようなお店ではなかったです。

さっさと食って出ます。あまりにもさっさと出たので、お店のオネエサンが「何か失礼がございましたか?」とご心配いただきましたが、「いえいえ~サクッと食べれてよかったですよ」と答えておきました。実際にわりとすぐ出てきたので良かったです。

やっぱりネット情報だけ見て入るのは危険ですね。営業していないリスクも考えると、近いところで5店舗ぐらい選んで、一通り外から様子を伺って、雰囲気が自分に合っていそうなところに入らないと。

近くのコンビニでオヤツと明日の牛乳を調達してホテルに帰宅。時間は21:50。今日は朝4時前にカラス達に起こされたので眠いです。明日はOFFの日としますので、しっかり寝ようっと。

 

2022年7月17日(日)

釧路は大雨

日付変わって、朝、いつもの5時頃に目が覚めましたが、今日は走らない日なので、二度寝しました。まーそうはいっても8時ぐらいには起床して、朝のコーヒー紅茶を部屋でしばきます。

窓の外は、予報通りの、ざんざん振り。まーこんな日もあるわな。ホテルは、釧路フィッシャーマンズワーフMOOの正面なのですが、雨で日曜日だというのに人通りがほとんどないです。

GoProのデータのアップロードや、今後の予定などをネットで調べたりしながら、適当に午前中を過ごしました。

昼頃に一瞬雨が小ぶりになるチャンスがあるので、ランチに出ることはできそうです。

本当は地元の方も食べに来るようなお店「釧ちゃん食堂」や、和商市場に行きたかったのですが、日曜日ということで休業。

そこでフィッシャーマンズワーフに行って何か食べようと考えて、移動。一番奥に海鮮のお店「手作りの味 食事処たかつな」があり、2-3人並んでいましたが、ここしか食べたくなるようなものがなかったので並んで入りました。

頼んだのは「ウニいくら丼」。この旅で初めてウニ丼にありつけました。

うにいくら丼

土産物も、苫小牧で買えばよいと思って買わずに(結果、それでよかった)、ちょっとコンビニに寄ってからホテルに帰宅。その後も大雨となっていました。

夜になって雨が通り過ぎた感じになり、20時近くにホテルを出て近くの寿司屋に入る。3階ぐらいあるハコが大きめのお店で、普段は会社の宴席利用が多そうな感じ。でも今日は日曜日で20時を回っているのでえ、ご家族連れの団体が退却していく状況でした。

カウンター席に座り、地元の魚の刺し身、美味しい寿司と北海道の清酒を静かにいただき、50代のオジサンのひとつの幸せな形を実現しました。昨晩の反省もあって、いくつか見て回って選んだお店でした。昨日のお店も自分が30代とかだったら大丈夫なのだと思いますが、鳥は止まり木を選ぶように、オジサンに似合うところに行かなとダメです。

ホテル帰宅は21時。明日は、帯広に宿を取ってしまったので行かなければいけません。幸いなことに、天気予報的には、朝方はイマイチですが、午前中に回復していく方向です。走りながら、実際に天気が良ければ、直接帯広に向かわず、三国峠にチャレンジできればと考えています。

今日は一日休めて良かったです。雨で市内観光ができなかったので、やや引きこもりで気分は晴れませんでしたが、カラダ的には回復できたと思います。

明日のための、そのイチ、「寝るべし」