初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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実録!Day9 知床→野付半島→別海泊

2022年7月15日(金)

道東で大雨予報

朝いつも通り5時ぐらいに起床。朝食は7時開始なので、それまで荷造り・積載・着替えを終わらせて、朝食を食べたら、すぐに出発というプランで行こうと思います。

本当は朝食なしの予約でもよかったのですが、朝食オプションが、千円台の前半だったかな?と、比較的安かったので、つけました。結果的には、昨晩の夕食がツマミ程度でしたので、朝食がついていて、むしろお腹的には助かりましたね。前の夜に一杯食っていたら、朝は入りませんからね。朝食は広い朝食海上でのビュッフェでしたので、好きなものをいろいろと頂きました。大満足です。

さて、食べたら、チェックアウト。昨晩のサウナの素晴らしさの余韻と、名残惜しさを残して、ホテル出発です。時間は8時ジャスト。

えーと、今日のルートは、知床五湖に寄り道し、知床峠を越えて、羅臼。根室海峡沿いに南下して、野付半島に寄って、今度は内陸に入って、天空への道とか、開陽台とか、ミルクロードの北半分ぐらいを走行、泊まりは、今のところ別海でキャンプを予定しています。キャンプなので15時ぐらいに別海に着きたいです。当初は築拓でしたが、Twitterで他のライダーさんたちのツイートをみて、キャンプ場的に別海のほうが良さそうなので別海です。

道東エリア、この後だんだんと天気が崩れる予報でして、少なくとも明後日は一日大雨なので、明日は釧路でホテルを2連泊で取っています。その翌日も雨かもしれず、釧路にさらに連泊するか、どうするかは未定ですが、予報を見ながら決めていきたいと思います。

しかし、当初の計画とくらべると、これまで走ってきたルートは、だいたいは合っていますが、1日の走行プランが欲張りすぎていて、実際にはそんなに走れない、ということがよくわかりますね。天候というバイク乗りにとって最も大きな要素があるので、天気が悪いと走行距離がガタ落ちです。かといって調子に乗って予定通り=走りすぎるとヘロヘロに。1日だいたい150~200kmで予定を組むのが、自分には合っていると感じています。

知床五湖

さて、幌別川を渡って、いよいよ世界遺産、知床国立公園に入ります。

知床に入る

オホーツク海を眺めて走ると、すぐ知床自然センターを通過。まだ開いてないと思います。そしてその角を左に入って、知床五湖方面に参ります。ちょっとだけ散策してすぐに戻って峠を越えたいです。

おおー!知床の風景ですよ。知床連山に、下を流れるのは岩尾別(いわうべつ)川です。素ー晴らしい!思わず笑みがこぼれてしまいます。いいですねー。こんなところがまだ日本にはあるんだよー。北海道を開拓してくれて、ありがとうございます!おかげで、ここまでバイクで来れました。

知床連山

途中思った以上にカーブの出口がタイト気味で、危険を感じる局面もありました。地面もざらっと行きそうなコンディションだったのでなおさらです。積載もしているのあまり倒し込めないですから、上半身の体重移動を意識して行きます。

わーお、ザッツ、シレトコー。

知床へ

駐車場に到着。観光地の駐車場ではコインが必要なんですね。ツーリング経験がないもので、都市部だと自動精算だったりしますので、タンクバッグについていたコインホルダーを取っ払ってしまったのですが、あったほうがよいかもですね。ま、レッグバッグにコインケースを入れてはいますが。

駐車場入口

200円なり。

駐車場チケット

ガイドなしのエリアは入って左側でいつでも入れるそうです。ガイド付きは右側の建物で予約するそうです。

取りあえず、駐車し、頭にGoProをマウントして、散策開始。

案内板によると、左の「高架木道」で一湖まで下半分のコースを往復できるそうです。それ以外のコースは、ガイド付きのコースで、右のフィールドハウスで、時間が決まっているので、予約となります。

案内図

ぶら下がっていたパンフレットはこんな感じ。

パンフレット

パンフレット

時間がない私は、高架木道、往復40分のコースで参ります。

じっくり楽しむには、7月はヒグマ活動期なので、ガイドツアー限定になるので、半日はこれに時間を充てる必要がありそうです。知床連泊ならこれもありでしょうね。

さて、木道を行きますよー。一応、熊鈴!笑。初めてぶら下げて歩いてみます。カリーン、カリーンとかなり響いて、実際の山歩きでは効果ありそうですねー。でも、ここは高圧電流で守られた高架になった木道なので、何もなくても、安心して歩けるところです。まー、要らないかなー。この熊鈴は一応OFFにもできる仕掛けがついているのでOFFにして歩きます。それでもたまにカチカチと音がしますけど。

木道

広いところに出てきました。はー素晴らしい。うふぅ~ん(なぜか声が裏返って、自分でもキモい)。もうGoProでは収まり切らないパノラマ(もっと広角のSuper Viewモードにすればよいですけど変えていません)。木道は続いています。ホーホケキョとうぐいすの声も。

木道

最初の「連山展望台」に到着。ものすごいパノラマなんですが、伝わらないだろうなぁ。

連山展望台

私の後ろにはオホーツク海が見えます。

オホーツク海

いやー、寄り道して、来てよかった。晴れているし。さっきの連山にかかっている雲がやばいですけどね。これから、あの雲の中に突っ込んで行くわけですから。

2番目の「オコツク展望台」に到着。はぁーキレイ。

左奥の展望台まで行きます。

オコツク展望台

オホーツク海を眺めながら木道を行きます。最終目的地は右端の展望台。

木道

ワタシ的には、もうここで充分に美しいです。

木道

湖畔展望台に到着。ひゃ~ビューティフォー!

湖畔展望台

スマホで撮影。知床五湖のうち、一湖です。

知床一湖

もう、しばらくここに留まりたいなーーーと思いつつも、バイクに戻ります!再出発は9時ジャスト。

知床峠

さて、知床五湖を後にして、来た道を戻り、知床横断道路に入ります。峠まで10kmだそうです。

知床横断道路

行きますよー。なんか熊が出てきそうな区間もあります。

知床横断道路

でも開けるとこんな感じ。前後に車がいないので動物の飛び出しに注意しながら進みます。

知床横断道路

しかし、さっき知床連山に雲がかかっていたように、天気が心配。以前見た、とある方のブログでも、知床峠の前後で大きく天候が変わるって書いてありましたし。

おやー?あれに突っ込むのかなぁ?やばくね?

前方に雲

風も強くて、バイザーに霧の水滴があたり始めます。ひゃ~。地面も濡れてきて、駐車帯では、他のライダーさんが雨対策をしています。

雨対応中のライダーさん

完璧に霧雨ツーリングになってしまいました...泣

雨の知床峠

そして、展望できない展望台に到着しましたー。時間は9時半。

雨の知床峠展望台

さすがにこの雨なので、ライジャケの防水だけでは雨もそうですが、寒くて厳しい感じ。レインスーツを着ます!私、対応が遅いですね。先程のライダーさんのように、あの時点でレインスーツを着るべきでしょう。そして防寒グローブもはめました。防寒グローブ、するとは思わなかったですが、ついに登場しました。必要なんですねー。

駐車場で他のライダーさんと情報交換。そのライダーさんは羅臼から登ってきたらしいですが、もうガスガスで全然視界が確保できないらしく、低速で行ったほうがよいよとのことです。はい、低速!大得意です。またクマとか出るかもしれないから気をつけてとのこと。昨日知床横断道路にクマが出たらしいです。

緊張して走行再開。時間は9:45。峠を降ります。いやー、まじで心折れそうです。もうカーブとか目視ではカーブの深さとかもわかりません。全然見えない。大ピンチです。バイザーには、しっかり撥水剤を塗ってあるのですが、霧雨であることに加え、速度が出ないので水滴が流れてくれず、左手でちょいちょいワイパーしながら進みます。

霧の知床横断道路

いつもはあまり好きではない覆道が救いの神に見えます。

覆道に入る

霧雨はだいぶ止んできましたが、上がってはいません。寒いー。

はぁ~、なんとか羅臼まで降りてきました。

羅臼の町

道の駅「知床・らうす」に入ります。時間は10:10。寒み~、さみ~。こ、こんなときはラーメンじゃぁ~。羅臼ですから、当然「昆布ラーメン」です!とにかく温かいものを食べたい。

道の駅

ラーメンを食ったあとは、土産をゲットします。妻から特命を受けており、ここで一番よい昆布を買ってこいとのこと。若干荷物になるので、他の土産もいくつか買って、東京に直送しました。

はー、しかし、知床半島のあっちとこっちではこんなにも天気が違うとは。もう走るモチベーションがどん底です。こりゃーどうすっかな。もう別海直行?ま、一度標津(しべつ)町までは行ってみて、やる気があるなら野付半島だけ行って、もう別海に行こう。出発は11:15。

羅臼から標津へ

ここから標津まで約50km、根室海峡沿いに走ります。本当なら海沿いでゴキゲンなはずの道路なのですが、もうず~っとお通夜のような走行。GoProを撮る元気もなく、なんとかヘッドホンから聞こえる音楽に勇気づけられながら、走る。天気が悪いと、ツーリングって、恐ろしくツマラナイですね。ベテランさんだったら、どうするのでしょう。適当に宿を取って入って休憩でしょうかね。そうしてもよかったかも。映像も写真もありません。

野付半島トライ

標津に着いて、まあまあ元気を取り戻しまして、天気も良くなくて、ツーリング日和ではないのですが、時間的な余裕があるので、まずは野付半島を見ていこうと思います。

この野付半島というのを、このツーリングの計画を立てるまで、私は知りませんでした。この半島はエビのような形で、根室海峡にピローンと伸びているという、面白い地形のところです。何か世紀末的な風景のようで、不思議な世界に思えるので、走ってみようと思います。今日のように天気が悪いと世紀末感が半端なくて絶望しそうですけど(実際そうなる)。

さーて、ゆっくり行きましょう。時間は12時半。寒ーむいんですよ。後で気温計を見たら野付半島エリアでは16℃台でしたよ。細い半島を走っているので左も海、右も海。左は根室海峡・泊湾、右は干潟のようになっていて、どんどん侵食されて沈降していっているらしいです。根室海峡側には意外と建物があって、漁業関係のようです。

野付半島

おー、直線道路+左右海の構図。これ、晴れていて、寒くなかったら最高だろうなぁ。

野付半島

この残念感。宗谷丘陵以来ですかね。っつ、道路がうねっていたり、穴が開いていたりしているところが、時々あるので注意ですね。

この道、結構長いですね。あー晴れていたらなんて素敵なんでしょう。ナビで見るとまだまだあります。寒みーなー。先端に着いたら中に何か着ようかなー。風が強いんですよねー。

あと先端まで8kmぐらい。おっと、半島の途中で別海町になるらしいです。なんとー。

別海町

道東方面、明後日は一日大雨の予報で、明日もちょっと雨混じりらしいです。あまり動かない方がいいんだろうなぁ。天気が悪い時に走っても面白くないですよね。せっかくの景観がもったいないと思います。こういったところも天気が良ければ気持ちいいんだろうと思うのですが、残念です。

野付半島

やっぱり、開陽台とか行ってもしょうがないなぁ。行くのは止めましょう。残念だけど。天気が良くないと意味がないし、いろいろと無駄。

右側はナラワラだそうです。

ナラワラ

あーーー、今日は心が折れてきました。もうダメ。野付半島の先端に行った後は、別海に直行します!キャンプ場は13時から受け付けらしく、もういつでも入れる状況です。先程、知床・らうす道の駅で出会ったライダーさんが、別海にベースキャンプを置いているらしく、教えていただきました。

あー、向かい風がすごい、もう心折れました。ライダーさんもいないし。やっぱりこんな天気では誰も走ろうなって思わないのですよ、きっと。引き返したいぐらい。でもここまで来たら行くしかないか。

幸いにして、後ろから車が来ないから、いいけど、というか、こんな時、誰もドライブしようなんて思わないもん。あー、ちょっと判断を誤ったですね笑。

野付半島

野付半島ネイチャーセンターを通過。トドワラを見に行くには右に見えるトラクターで行くらしいです。寒いのに、よく行くなー、って向こうも私のことを、よくバイクで来るなーと思っているでしょう笑。

野付半島ネイチャーセンター

熊出没注意の看板。え?こんなところにも熊来るの?いやー、私のようなトチ狂ったライダーしか来ないでしょ笑。てか、こんなところで行きてても、この先、この半島沈没しちゃうのよ?もっと陸の方にいかないと。生きてけないよー。

熊出没注意

こんな先端まで来たのにトラックとすれ違う。「なんもねーぞー」って思っているでしょうね。そういえば、別のライダーさんと会話したときも、野付半島が天気悪くて、なんもなくてツマラナイって言っていたけど、その通りだわ。ツーリングってのは天候がすべてですなー。

トラック

先端まで来たようです。この先関係者以外車両進入禁止とあります。

野付半島先端

Uターンして、戻ります!今度は左が干潟で、右が外海です。さっきのネイチャーセンターで休憩してから、別海に行きますか。

野付半島

あ、シカ!お尻だけど。左にいますね!おおー、今回のツーリングでシカ初めて見た。

野付半島のシカ

右に見えるは、北方領土、国後島です。

国後島

この後、ネイチャーセンターに入るのですが、いまいち食べる気にならず、でも疲れたので50分ほど休憩して、標津のセコマまで行くことにしました。途中でシカの群れも左側に見ました。なんとなくですが、外海側は人間の建物が多いので、動物は内側の干潟のほうに多いのかもしれないですね。

別海ふれあいキャンプ場

標津のセコマで30分ほど休憩して、気を取り直して別解に向かいます。もう心が折れまくったので、マジで50分ほどで直行です。寒すぎて景色が入ってこないです。気温は15℃台でした。

過ごしやすいキャンプ場

別海のキャンプ場は、非常によく管理されている雰囲気があってよかったです。私はこういったちゃんとルールがはっきりしていて統制の取れたところが好きな質です。何が良くて何がダメなのかがわかっているほうが、逆に過ごしやすいのです。人によってはいろいろルールがあって堅苦しいなーと思う人がいるのでしょうけど、おかげでアバウトな感じのユーザーが少なくなってありがたいです。

ただ、ゴミ袋がたかが数十円なのに別料金だったのがちょっと惜しいです。正直面倒です。宿泊料金を上げて、小平町みたいにゴミ袋一式を込み料金でセットにしてもよいのではないでしょうか。このキャンプ場のシステムが微妙に異なるのが面白いですね。

あと、初めて知ったのですが、このキャンプ場では、バーナーを地面に直置きがダメとのことです。芝生が熱や吹きこぼれで傷むそうです。その統制のおかげで芝生が本当にキレイに整備されていて気持ちの良いサイトです。

ここなら連泊しても良さそうだなと思いつつも、既に明日と明後日は釧路に宿を取ってあるので、本日のみです。

バイク用サイト

このキャンプ場では通常のサイト以外にも、パーゴルフ場を改装した、バイク専用のサイトがあり、お値段も安いので、そちらを取りました。

フェアウェイだったところは地面が固めになっているので、バイクのスタンドが立つようになっています。フェアウェイに停めて、その周辺の芝のところにテントを張れます。バイクから降ろした荷物を、ほとんど運ばなくてよいので助かります。

ただ、パーゴルフ場だったこともあり、起伏があるので、テントを張る位置決めに悩みました。気をつけないと水たまりの中になる可能性も?また、カラスがうるさそうな木もあります。結果的にはまあまあ良いポジションだったかなと。

また、パーゴルフ場だったところは近くに「ふれあい動物館」とも近いので、風向きによっては、動物臭が気になる方にはオススメしません。私は臭いに敏感ですが、こういった自然の臭いは大丈夫なほうなので問題なしです。

普通のフリーサイトのほうでも、レイアウト的にバイクは近くに停められますし、地面がフラットで芝もふかふかという感じでしたから、差額の絶対額が大したことはないと考えれば、普通のフリーサイトでもよかったと思います。

フロやコンビニも近く

フロは、歩いてすぐ近くの「別海町ふるさと交流館」。キャンプ場から丘を登って行きます。残念ながら、ここも飲食系の施設はコロナでクローズ。外気浴ができるスペースがあるので、サウナ好きには良いですね。

夕食は、周囲に飲食店はあまりないので、1.2kmぐらい離れたところのセコマで調達です。バイクで5分もしません。

18時頃にテントに帰って、さっさと夕食を取って寝ます。気温は18℃台と、寒かったので、寝る時はセーターを着て、ホッカイロをTシャツの腰のあたりに張りました。予報によると朝方まで気温はほとんど下がらないそうなので、それは救いでした。実際に17℃一定といった状況。湿度も60%後半でキープと、結露には至らない感じで助かりました。

シュラフでごろごろしながら、各社の天気予報をチェック。

残念ながら、天気は回復の見込みなしで、明日は雨混じりですが、釧路に移動します。明後日は一日中大雨確定なので、お休みとします。

明後日が微妙ですねー。帯広に抜ければ天気は良さそうなので、とりあえず帯広で1泊だけ宿を取ろうかなー。

その後は、ナウマン公園方面とかに行って襟裳岬を狙うかは天候次第です。まー、この流れからするとあまり期待できないので、もしかしたら帯広に連泊かもですね。

そんなことを考えながら眠りに落ちました。