初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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実録2023!Day7 ニセコ→余市→旭川

2023年7月2日(日)

サヒナキャンプ場の朝

朝6時頃目を覚ます。

テントの中が明るい。

よっしゃ、晴れたー!

今日は、ニセコ昆布温泉から旭川の駅前まで、250kmぐらいの行程を移動します。私とエスト君のデュオにとって、200kmの後半というのは割りとシンドいものになりますので、高速道路を使ってワープしようと思います。

尤も、高速道路ってのは我らデュオにとって苦手な領域でもあるのですが、ルート的に、余市・小樽・札幌を通るため、高速でバイパスしないと時間がかかりそうなので、やむなくワープです。

昨年と合わせて、1日にこれだけ多くの区間を高速道路で移動するのは初めてです。普通は下道で周辺の風景を味わいながら移動したいのと、巡航70km/h前後を得意とするエスト君にとっては、100km/h前後の世界はツライものがあります。

さて、テントの外に出る。

おおー、自分のサイトから羊蹄山が見えます。いいですねー。

晴れた

この二日間で濡れっぱなしの傘とかを干しつつ、顔を洗ったり、歯磨きしたり。

乾燥

レストランのほうのじゃがいも畑も見通しのよい風景に。

晴れたレストラン

地面もだいぶ乾いています。

テントやグランドシートを乾かしながら、朝のコーヒーを淹れて飲む。

雨が上がって虫たちも活気づいていますが、おっと毛虫!季節的に毛虫が多い。定山渓でも毛虫が多かったので、当然にここも多いです。

キャンプ用具やらフライシートに何匹か見かけました。毛に触れると痒くなりそうなので、うまい具合に払い除けます。キャンプ用具は裏表をよく確認しないとですね。ひどいのになるとインナーテントの外側でサナギになろうとしている毛虫君も。ここじゃだめよー。

それにしても、撤収時に晴れて良かった。

まあ確かにインナーテントはなるべく濡らしたくないですから、インナーテントを畳む時に雨を避けるタープがあると良いのでしょうね。ただ、そのためだけにタープを張るというのは、労力とか荷物が増えるとかが見合わないかな。

後で調べると、フライシートだけで自立するタイプのテント+グランドシートの組み合わせができるものがあるようなので、それなら荷物が増えなくて、フライシートに守られながらインナーテントの設営・撤収ができるので、そういうのがよいのかも。

また、前室がそれなりに広ければ、雨天でもサイトで外の空気を吸いながら、コーヒーを淹れたり、しばしくつろぐことも可能ですもんね。

自分で初めて買ったこのテントは、旧モデルの中古なので、だいたい自分のスタイルが見えてきた今なら、買い替えのイメージができてきたような気がします。

余市へ

さて、出発。

時間は10時ちょい前。移動250km、ホテル泊なので余裕ですね。今日ものんびり行きますよ~。

出発

いやー、この二日間は雨ツー&雨キャンで大変でしたけど、これも終わってみれば楽しい経験ですよ。バイクでキャンプツーリングというのは、ひとつの憧れだったので、昨年と今年、実現できてよかったです。

こういった清々しい朝の風の中を次の目的地へ走っていくのは、なんとも爽快感がありますね。これも四輪にはない感覚です。バイクって本当に素晴らしい乗り物。ハマる人が大勢いるのはわかりますね。

さあルート的には、再びパノラマラインを走り、共和町を経由。途中から昨日と同じ国道5号で余市に出ます。余市あたりで昼食の後、高速道路に乗って旭川まで移動です。

余市まで

朝晴れたとはいえ、また雲が覆ってきました。これから峠に入るのでまた雨だろうか?

あーやっぱり雨降ってきた。昨日に続き今日もニセコパノラマラインで雨に降られています。

雨降ってきた

昨日はガスっていて、ほとんど視界がなかったのですが、今日は割りと遠くまで見えます。

ん?お、あれは事件になっている水蒸気の噴出ですね。

水柱

最初は、温泉とか、硫黄山みたいなスポットがあるのかなーとか思っていたのですが、まさか事件の現場を通りかかるとは。

確かにここは蘭越(らんこし)町ですもんね。


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この時点、7月1日ではまだ水蒸気が噴出した、川の水が白濁した、といった報道だけでした。そう言えば、関係あるかわからないけど、キャンプ場の水道の水も白濁してたんですよね。

その後、体調が悪くなった人が出たとか、ヒ素が検出されたとか、騒ぎになりました。


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道路からは離れているので特に体調の異変を感じませんでしたが、微量吸ったかもしれませんね。

現在は埋め戻して収束したそうですが、大事になっていました。


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いやはや、自然相手のお仕事は大変です。農産物の安全や、風評被害が出ないことを祈ります。

さて、道は五色温泉との分岐に到達。昨日五色温泉経由はしていなかったので、どうしようかと思いましたが、ワインディングが厳しそう、天気が悪く景観が期待できない、ちょっと遠回りになる、ということで、一度通った道で真っ直ぐ参ります。

五色温泉行く?

ワインディング中もずっと左に水蒸気柱が見えて気になる。

水蒸気

左肩が凝るなぁ。これは乗車姿勢が悪いからでした。ちゃんと腰を前に立てて背筋を伸ばすと解消しました。

ポツポツと大きめの雨粒がぶつかってきます。でもこれぐらいならレインジャケットを着なくても突破できそうかな。

はー、今日も雨ツーかぁ。これだけ日程の融通の利く私でも、天気はどうにもなりません。フェリーの予約は2ヶ月前だから天気が読めないんですよね。直前の予約だと人気のある部屋は埋まってしまっているし。

天気を考えるなら、さらにもう少し早い6月中旬なんでしょうかね。実際、私が北海道に入る前の一週間は比較的良かったようで、Twitterでも一度も降られず晴天で最高!というツイートを見かけました。

そのためには、もう少し防寒対策をした上で来るならありでしょうね。

峠の頂上付近からは雨も上がり、路面はややドライに。

雨は上がった

昨日ここらへんを通ったときは、ガスってて前の車があまり見えなくて怖かったほどですが、今日は視界が開けて楽です。下りのワインディングではリアブレーキをうまく使って車体を安定させながら降りていきます。フロントブレーキは基本的に直線最終部分のみ。バイク初心者のワタシにはそれが精一杯の走り方です。

あと、視線は絶対にカーブの外に向けてはいけない、気になるものが出てきても無視!と、バイク屋のご主人から言われました。自分の進みたい方向にのみ視線を注ぎます。

さて、今日はこの先の余市で高速道路に乗ります。その後は旭川まですべて高速ということも可能なのですが、それも味気ないので、旭川のひとつ手前の深川というところで降りて、石狩川沿いに景観を楽しみながら下道で行こうかと思っています。

おー、視界が開けて気持ち良い。

視界が開けて

岩内方面に降りて途中で余市方向に右折。ちょいちょい曲がって国道に乗る。

国道5号

やや単調な田舎の国道。ところどころに水田もある。道北のほうではあまり見かけないですが、こちら道央では見かけますね。

そういや、今日は日曜日か。今日は250km走るのですが、トリップメーターが出発時点で220kmぐらいでしたから、どこかでガソリンを入れたいですね。だいたい300kmを超えたら入れようかなという方針です。でも日曜日はガソリンスタンドはお休みのところが多いので、余市で開いているガソリンスタンドを見つけたら入ろうかな。

そして高速に乗ったら、もう道央西部は終わりですね。

洞爺湖一周したし、羊蹄山見たし、ニセコも行ったし、積丹半島回って、ウニ食って、神威岬も見たし。キャンプもして、雨キャンプも経験したし。うむ、充分よね。心おきなく、旭川に移動できます。

まー旭川では休養だね。雨ばっかりで精神的ダメージが蓄積されてますし。北海道最初の2日は基本的に曇り。3日め午前中の走行中は持ちこたえましたが午後は予報通りの大雨。そして今日の峠のポツポツを入れて直近の3日とも雨ですよ。Day1は本州だからよいとして、北海道でまだ晴れツーできてません!もうDay7よ。先行きが思いやられます。あー、また雨降ってきました。

雨ふたたび

今日の予報だと、西から雨雲が東へ通過するので、これまた不幸なことに私も東に行くので、ずっと雨雲の下だったりしてね。

さて、余市の町の外れに入ったので、一旦セコマで休憩します。

セコマ休憩

向かい側にさくらんぼの販売店があったのでホテルで食べようと思って1パック購入。対応してくださったお姉さま(私よりふた回りぐらい年上かと)としばし談笑。長っぽそい珍しいミニトマトをサービスいただく。恐縮です!

再出発は11:50。もうお昼ですね。

余市中心部

余市中心部に入り、セルフのホクレンで給油。日曜日でしたがやっていました。

Googleマップで「エゾジカバーガー」のお店を見つけ、面白そうなのでテイクアウトして、高速道路のPS/SAで食べようと考えて購入。オーダーしてから調理するので待ちます。15分ぐらい待ったでしょうか。

また、高速に乗る前に一応道の駅を見ていこうと訪問。結構人気があるようで賑わっていましたが、私的には興味をひかれるものがなく、トイレだけして撤退。多分みなさんニッカウヰスキーの工場見学の駐車場がわりにしているのだと推察。

ニッカウヰスキーは、私は最近減酒しているので、敢えて見学せず、です。ウィスキー好きですけど、なるべく酒は控えています。家にもなかなか減らないウィスキーが複数本ありますので、お土産も買わず、です。

以前から健康のために減酒を心がけているのですが、退職してからさらに飲まなくなりました。付き合いで飲む機会も減ったということもありますし、仕事が遅くなって帰りにバーでバー飯を食べることもなくなり、家で晩酌する頻度も減りました。

夜、酒を飲むと翌日の午前中に響くのですが、会社での仕事に差し支えるほどではなく、なんとかこなせてしまいます。まあその程度のパフォーマンスだったということで今にして思えば、申し訳ない気持ちです。

退職した今は、酒を飲むと、その後の自分の活動に明らかな影響があると感じているので、なるべく飲まないようにしていますね。自分の時間が有効活用できなくなるので、もったいないです。

下記は減酒のために使っているアプリでのアルコール摂取量(1日あたりの平均摂取量)の記録です。記録を開始した2018年や、今年については記録した期間についての平均です。

アルコール

アルコールのグラム数といっても、あまり感覚がないと思いますが、例えば缶ビール一本(5%、350mL)で13.8gです。結構行きますよね。

コロナで会食が減ったとか、年齢で飲めなくなってきたということもあるのですが、一応だんだん減ってきてはいます。今年は一桁で終わらせたいですね。

でも、こういった旅の時は飲む機会が多いので、数値は上がってしまうのですが、せっかくの機会なので、体調を崩さない程度には飲もうとは思います。

旭川へ

余市で高速道路に乗る。

高速道路だと遮音壁などがありそうで、景観はないと思っていたのですが、見晴らしの良い作りになっていて、小樽近辺では海も見えます。うん、これは、気持ちの良い高速道路だね。

途中、金山PAで先程買ったエゾジカバーガーを開いて食べる。うーむ、ちょっと歳の行ったオジサンには油っぽすぎるかな。肉自体は美味しいけどね。ここで50分ほど昼飯休憩。再出発は14:30。

ひたすら高速道路を進む。西から来る雨雲にちょいちょい降られましたが、予報通り。それほど降りも強くなかったので、レインスーツは着ず、ライジャケで突破できました。

1時間ちょい高速道路を走って、日本最北のSAである砂川SAで40分ほど休憩。高速道路はやはり緊張するので休憩は長めです。再出発は16:20。

残り50kmちょいなので、1時間半ぐらいかかり、到着は18時ぐらいといったところですね。ちょっと遅いかな。でもまあ仕方なし。

深川出口で降りて石狩川沿いに旭川に向かいます。

石狩川

砂川SAからここまでサラサラっと書いてしまったのは、実は砂川SAからここまでGoProの音声が外部マイクを向いてくれず、メディアModのマイクに向いてしまっていて、ひたすらエンジン音だけになっていたからです。

このGoProの、いくつかある致命的な問題のうち、多くのモトブロガーさんを悩ませているのが、この外部マイクを認識しない問題ってやつですね。昨年も何度もこれにやられて、道中のコメントが残せてないんですよね。残念。

GoPro関連の記事のほうに書きましたが、GoProは長回し撮影になるようなツーリング録画には向いていません。このGoPro昨年購入したのですが、その時点ならDJI OSMO Action3が購入できたと思うので、DJIのほうが良かったと思います。少なくとも外部マイク+内蔵バッテリーでの長回し撮影に耐えてくれますので。

そして2023年11月現在ではDJI OSMO Action4があり、外部マイク+外部電源ができるようなので、私もGoProからDJIに乗り換えようと考えています。ついにアメリカも中国にハイテク製品で負ける日が来たということですねー。GoProさん頑張って欲しい。一方で日本は遠く後塵を拝す状況でさらに残念。

石狩川沿いに旭川に向かいます。

このルートは、「ゴールデンカムイ」でも出てくるルートですね。軍に囚われた白石を奪還すべく、杉本たちが画策するという場面で出てきます。読んでない方にはスミマセン。でも北海道をツーリングするなら読んでおくと旅が面白くなると思いますよ。

と、思っていたら出ました。神居古潭の標識!(真ん中の青い看板)

神居古潭

ここを左に行くと神居古潭の橋があるんでしょうね。今日は遅いので行きませんが、後で来たいです。

左に神居古潭周辺の渓谷を見ながら旭川に進みます。これを抜ければすぐ旭川です。

神居古潭の渓谷

ナビの到着予定時刻が17:25。残り12kmと少ないので、ほぼこの通りとなるでしょう。

駐車場がホテル内になく、誰でも入れる平置きの場所になる可能性もあるので、連泊ですからキャンプ用具も全て降ろそうかなと。テントの乾燥など用具のメンテもしたいので。

明日は天気が多少良くても走りはお休みの日にします。なんか組み立て的には、雨の日こそ走らない日とするべきだったと今にして思えば反省。どうもツーリング脳が未発達のようです。

旭川につながる春志内トンネル。トンネルなのに温かいです。北海道の長いトンネルというと、冷たくて寒いというイメージなんですが、ここはなぜか違いますね。周囲に温泉があるわけではないのですが。不思議。

春志内トンネル

今後のルートですが、礼文・利尻に行こうと思ったのですが、天候と日数的に多分ムリかな。

礼文・利尻に行くとしたら、日程は7/4~7/6、島1泊、稚内付近2泊、となりますが、目先の天気予報が良くない。

一方で、襟裳岬は絶対に行きたいと思い始めているので、襟裳岬の天候に合わせて南の方にアプローチしたほうがよいのかもしれません。

おっと、旭川の街が見えてきました。

旭川の街

ここまでくればもう駅前のホテルに着いたも同然ですね。

ここまで数日の雨にやられて元気がなくなっていて、旭川には3泊したいぐらいの気持ち。

北海道は梅雨がないって言いますが、本州の梅雨前線の流れ弾を食らってしまうので、やっぱり雨は降りますね。去年は7/7に出発して7/23ぐらいに帰ってきたので、あまり天気が優れないと思って、今年は2週間ぐらい前倒ししたのですが、結果的にこれでもダメですね。梅雨前線が日本列島の南方を通過するような6月中旬までとかのほうがよいのかもです。

ホテル「ルートインGrand」に到着。17時半。予定通りです。

駐車場の係からバイクが停められる駐車場の場所をご説明いただき、さらに台車を持ってきてくださって大変恐縮。荷物を降ろし、一旦預けます。紹介された駐車場はホテルから歩いてすぐのところだったので助かります。

カーレスと

この駐車場の一番上の階が案内され、なんと車用エレベーターにバイクで乗り込んで上の階に上がります。こういう経験は初めてです。

おお、これならわりとセキュリティがしっかりしているので、安心ですね。周囲に高級車とか停めてありましたし。

久々ホテルクラスの大浴場に入ってリフレッシュ。ルートインというと大浴場があるというイメージはないのですが、Grandだからでしょうか大浴場があるのが嬉しいです。

最上階の17階に大浴場があり、眺望がよいです。旭川の街の、真っ直ぐな道路の街灯が夕闇に光って、滑走路のように伸びていて美しかったです。

そして、ここにはサウナもあるのでさらに嬉しいです。ただし水風呂や整い場所はありませんので、そこはドーミーインにはかなわないと。水シャワーでクールダウンします。

もっと浴室を楽しみたかったのですが、ラストオーダーも早いかもしれませんので、身支度をして出掛けます。

またしても雨が降り始めたので傘をさして繁華街を徘徊。ほんとによく降るね。

さて何を食うか。昨日は人生最高額のウニ丼を食べてしまったので、今日は海鮮ではなく肉だと。ならばジンギスカンだと。せっかく風呂に入ってきれいになったのに、ジンギスカン臭になりそうだなーと思いつつも、まあいいかと。

Googleマップと口コミを見て、ジンギスカン屋さん「ひつじ家」に入って夕食。

ジンギスカン

若いスタッフの方々が元気に運営されている感じの良いお店。比較的新しいのか店内もきれいでよかったです。一般的に若い方が運営しているお店は、若いお客さん向けになりがちで、オジサンの居心地があまりよくないこともあるのですが、ここはオジサンも楽しめる。むしろオジサンメインな雰囲気で過ごしやすくてよかったです。

はー、食べたら後はホテルに帰って寝るだけです。

あ、テントは広げて干しておかないとね。

明日は走りはお休みでコインランドリーで洗濯します。

今日もお疲れ様でしたー!