2023年7月7日(金)
三国峠へ
さあ、昨日は帯広でゆっくりしたので体調は万全、と言いたいところですが、何かに感染したか、体調が悪くて鼻水が止まりません。熱も少しあると思いますが、測ってません。まあそれでもいっぱい寝たので、いつもより早く目覚め、出発の支度。
今日は40km南方の「さらべつカントリーパーク」に移動するだけなので、チェックアウトしたら、一旦フロントに荷物を預け、昼過ぎまではデイツーリングの荷物だけにして身軽な状態で帯広北部を走ろうと思います。
今日は雨も降らない!と強気に読んだので、雨具を入れているデイバッグも全部置いていきます(大丈夫か?)。
その後2時頃にホテルに戻って、荷物をピックアップしてキャンプ場に移動、設営、風呂、メシにするというのが本日のプランです。
出発は7時ちょい前。私にしてはちょっと早いです。
何と言っても朝から素晴らしい晴天に恵まれていて、少しでもこの青空を楽しみたいという気持ちからでしょうね。
そこで本日は、一旦北に進路を取り、三国峠に行ってみようと。
三国峠には昨年も行きましたが、その手前の糠平で、エストレヤ初の立ちゴケをしてしまい、かなり気が動転した気持ちのまま三国峠に到着したものの、心に余裕がなさすぎてすぐに退散してしまったのです。三国峠のカフェに入る勇気?もなく、行けなかった心残りもあるので、カフェには行ってみたいと。
昨年の立ちゴケは、ほんと焦ったなー。積載MAXの状態で行ったので、それもコケる原因だったし、ワインディングも怖くて。
そして倒れたバイクのタンクからはガソリンが流れ出てくるわ、ガソリンで足が滑って起こせないわ。幸いにもライダーさんお二人がヒーローのように現れて起こしていただきました。その節はありがとうございました!
さらに、バイクが立ったのはよいとして、セルが回らないと思って焦り、いつもお世話になっているバイク屋のご主人に電話してしまうわ。ま、ギアが入っていて、スタンドが出てたから、セルがかからないんですけどね。
まー、それらの散々なメモリーを本日の晴天と身軽なバイクで上書きしてやろう、ということなのですよ。
しかし三国峠は結構遠いんですよね。数字的には帯広から峠まで往復180km。本当はその先の層雲峡とか大函とかに行きたいのですが、往復で50kmぐらいかかるので、ちょっと時間がないと思います。ま、仕方ないかなと。
十勝大橋を渡ります。ぬ?向こうに雲があるけど大丈夫かなぁ。一応三国峠の天気予報(1時間単位)は全部晴れなんですよね。
頭痛薬を昨晩飲んだのですが、まだ使いそうなので、どこかで買い足さないといけないですなー。主要道路にはツルハドラッグがあるのでいつでも入手できるので大丈夫でしょう。
うわー、ちょっと風が強い。マイクのスポンジを失くしてしまったので、ちゃんと音声入るかなぁ。音声が入っていないとGoProの動画ってほんっとうにつまんないですから。後日音声を確認すると、ブルブルという風切り音がやや大きめに入っていましたが、自身の声はちゃんと聞き取れるレベルだったので大丈夫でした。
帯広らしく、ところどころで牧畜臭。晴れてて気分の良い朝です。うーん、やっぱりあの山々にかぶさっている雲が気になる。天気予報通りに本当に晴れなの?
十勝らしい雄大な田園風景。
いいねー。体調がイマイチなのが残念。
平野部をずっーと走ります。西風が強くて、袖口から入ってくる風が冷たいですが、日差しは強いので停まると暑いです。寒いんだか暑いんだか。まだ8時前なのでこれから気温が上がってくるのかな?
平野部を抜けて山間に入ってきました。軽快に走っていきます。
走りは軽快ですが、体調は悪い...。
ところどころに廃線の橋梁跡が見られます。
橋梁跡で有名なのは、この先にある、昨年見たタウシュベツ川橋梁ですね。
今左に見えているのはもう完全に橋が落ちてしまっている状態です。
橋梁跡マニアには堪えられないものかと思います。
右にダムが出てきました。糠平ダムですかね。
ということは、昨年立ちゴケした糠平温泉郷も近いはず。
うー、寒い。体調悪いのとは別で、空気が冷たいです。しまったなー。防寒装備持ってきてない。まずいなー、体調の悪さにトドメを刺してしまいそう。
糠平温泉郷に入る。
あ!ここだーーー!昨年立ちゴケした事件現場は。
この左の駐車場にちょっと停めてGoProの準備でもしようと思ったのですよね。
手前に結構な斜面になっているのですが、その斜度をあまり意識しなかったものですから、入って歩道のあたりで一時停止しようとしたところ、ちょっと左に傾けすぎて、フル積載だったのもあって、そのままズルズルッーと左に倒れました。
参った参った。そうですよね。左に斜度がついているところでは、バイクを重力方向に垂直に保つよう意識しないとですね。いつもの調子で地面に対して垂直は当然ダメなわけです。
さて、この先右に曲がってしばらく行くと、タウシュベツ川橋梁の展望ポイントがあるのですが、昨年行ったので今年は行きません。
糠平国道、国道273号線を北上します。晴れてて良かった。
このあたりから携帯の電波が切れ、ナビの地図がボヤボヤになってます。オフライン地図をダウンロードしておけば良いのでしょうけど、この先一本道なのと、紙のツーリングマップルがあるので大丈夫です。
ひたすら走る。
三国峠まであと18kmぐらい。極めて順調。バイクが軽いってのもありますね。
三股というところで一瞬開けて、そのあと、左右に美しい白樺の森が。道の脇にはラベンダーが咲き乱れています。素晴らしい。
さっき平野部で強かった風は収まっているので助かりますが、なんか上のほうは雲がかかってますなー。嬉しくないねー。
前方遠くに見えてきました。三国峠の陸橋。
残念なことにこのタイミングで太陽が消えたー。寒いよー。
キター!ヒャッホー。まずは下の橋、松見大橋です。
いやー素敵な大自然の中にこんな人工物を作ってしまって申し訳ないですが、走る分には空を飛んでいるようで気持ちよいです。
そして上の長い橋!緑新橋。左の景色がやばいです。
ちょうど雲が来てしまって残念。こればっかりはご縁ですから。
そして最後は三国峠橋。カフェも見えてきました。
三国峠到着。
あー寒かった。
時間は8時半過ぎ。ちょっと到着が早すぎてまだカフェがやってないです。9時からオープン。寒いよー。早く入りたい。カフェの時間を調べてから来れば良かった。
曇ってますが、見晴らしはこんな感じ。
9時にカフェがオープンして、とにかく温かいものを!カフェラテ!
やってきたカフェラテには、今年55歳のおっさんには似つかわしくないカワイイ~くまさんのラテアートが!
あー、温かいもので嬉しい。
しばし休憩して退店。
道の駅かみしほろへ
寒いのでさっさと降りますかね。いやー防寒着がないのは失敗したなー。手がかじかんでる。
出発は9時半。寒いのでゆっくり帰ります。
三国峠橋。下りは見晴らしがよいのでいいっすね~。でも寒い。
そして、見どころはこちらの緑新橋からの風景。
樹海に浮かぶ松見大橋が下に見えるすごい光景。この先の路肩に停めて写真を撮っているかたが多いポイントです。
日差しが少し回復して暖かさが嬉しい。峠は寒いってこと忘れてました。
レインウェアは雨だけではなく防寒としての役割があるってことも忘れてました。
下りの松見大橋から見上げる、緑新橋と三国峠橋。
去年はフル積載っていうこともあって、ここを走るだけでも怖かったですが、今年は身軽なのと慣れもあって大丈夫です。
YouTubeでワインディングでのブレーキの使い方をよく学んだことが大きいです。私の場合、速く走る必要はなくて、安全に走れればよいので、充分です。
ところどころ陽が差す天候。白樺の林を降りていきます。左にはラベンダーとフキ。
晴れてきました。嬉しいけど、三国峠を通るときに晴れてほしかった。晴れるまで待っていればよかったんでしょうけどね。
ヘタレですし、寒いので60km/h一定で走ります。
本当は三国峠の向こうまで走りたかったですが、寒かったのと、体調も悪いのと、明日の襟裳岬アタックに体力を温存したいので、早めに引き返します。
うーん、いい風景。三国峠は登りより下りがよいね。
糠平湖ぐらいまで降りてくると空気も暖かくなって少しほっとしてきました。
まだ身体の芯が冷えているので、降りたところにある道の駅で長めに休憩しましょう。
近くにホクレンもあったような気がしますので、そこで最後のホクレンフラッグ&ステッカーをゲットして4種コンプリートと行きましょう!
タウシュベツ川橋梁展望ポイント、トロッコ、糠平温泉郷を抜けて、糠平湖をチラ見。
左には柱状節理の岩壁。層雲峡まで行くとこれがすごいことになっているのでしょう。
キツネ?イタチ?タヌキ?みたいな動物が遠くを横切る。気をつけてね~。
平野部の町に降りてきて、かみしほろの道の駅で休憩します。
ガラス張りのキレイなレストランもあります。時間は10時半と早めですが、ランチが食べられれば食べてしまいたいです。身体を温めたいですから。
あー、疲れた。寒かった。体調悪いってツライ。
休憩します。
帯広へ
道の駅かみしほろでは、ランチをだらだらと食べ、30分ぐらいベンチでくたばり、合計1時間半も休憩しました。
薬も飲んで少し効いてきたようで、先に進みます。出発は12時。
と、その前に、道の駅のすぐそばのホクレンでグリーンのフラッグ&ステッカーをゲット。
これで無事2023年ホクレンフラッグ&ステッカーはコンプリートしました。道北エリアにほとんど足を踏み入れなかったのですが、なんとかできました。
十勝平野に戻ってきたらまた風が強い。片手運転が危ないぐらいの強風の中を進みます。
この後は、駒場白樺並木でも見ようかなと。ちょうど帰り道のちょい右にありますから。そしてホテルに帰りがてら、ツルハドラッグで薬を調達しようかと。
道も簡単なので、交通量が多い国道ではなく、県道でのんびり行きます。
国道だと沿道にいろいろ建物やら商業施設が多いので、県道と農道が好みです。
十勝平野の雄大な田園風景。
おっと、ありましたー。白樺並木。
有名な観光スポットですので、写真を撮っている方がちらほら。
私も記念撮影。
せっかく来たのと、エストレヤが苦手とするダートですが、短いのでゆっくりと走り抜けてみます。
エストレヤはチューブタイヤですから、パンクしたらすぐ動けなくなるので、危険な石ころを踏まないよう、注意しながらゆ~っくり走ります。
風景的にはフォトジェニックですが、走っていて気持ちいいとかそういうのはなくて、タイヤをパンクさせてしまわないかという不安のほうが大きいって感じです。
ということで、ほどほどにして、次の交差点で普通の路面に戻れるなら戻ります。
あー、でもここにこれて良かった。気になってた風景なので。素敵。
ホテルに帰りましょう。帯広駅方面に向けて走ります。
うわ、デカイ重機。
帯広は様々な重機を見かけますね。農地の規模がデカイで重機もデカイと。ガンタンクみたいなのがうじゃうじゃいますね。
途中ツルハで薬を買って、ホテルに到着。ふー。体調わる。
さらべつカントリーパーク
ホテルで荷物を積載して、今日の宿泊先のさらべつカントリーパークに向かいます。
出発は13:45。目的地は40kmほど先なのですぐでしょう。
沿道も建物だらけの風景がメインなので、短距離ですから高速も使います。
帯広川西ICで乗って、中札内ICまで短距離ワープ。
途中「幸福IC」があって、この近くに「幸福駅」跡があることを思い出しました。が、私はスルー。体調的な余裕なし。これから設営もあるよ。
さらべつカントリーパークは「十勝スピードウェイ」の隣の区画にあるキャンプ場です。今日は金曜日の夕方なのでスピードウェイは静かですが、明日・明後日の土日はイベントがあるようです。
短い距離なのですが、体調が悪いのでなんとかたどり着いた感あり。到着14時半。時間的には余裕があります。
ここのキャンプ場では、普通にフリーサイトでも良かったのですが、一度オートサイトを体験してみたいと思い、高いですがオートサイトにしました。
バイクだとオートサイトは不可と言われるかと思ったら、ここではOKみたいです。一般的にはどうなのかな?
サイトに到着し、設営。バイクの目の前に設営できるので、荷下ろし、荷運びが楽です。
サイトの両側にはご家族連れがいらしていて、遊び盛りの子どもたちが結構にぎやかにやってます。
なるほどー。オートサイトってのは家族メインだからこうなるね。
私も小さい頃は多動で、めっちゃくちゃ他人に迷惑をかけまくっていた記憶なので、他人の子どもたちのはしゃぎには寛容ですよ。うるさかったら耳栓すればよいので問題ないです。
みなさん乗ってきた車もデカいバンなので、荷物乗せ放題なんでしょう。
特にテントが、いやもう、建造物ってレベルの広さと高さの施設。うん、施設だよ。
はしゃぐ子どもたちが危なくないようにケアするお母さん、寡黙に施設を建造するお父さんといった風景。
この後も明日の撤収まで、お父さんがひたすら働くのです。
初めて家族キャンプを間近で見学させていただきましたが、お父さん、大変。仕事より大変なんじゃないかと。
建造があらかた終わったら、火起こしから始まり食事の準備などぜーんぶやってます。ってか、やるしかない。好きだったら良いけど、自分には無理だなーと。すごい、お父さん!
翌朝も朝からお父さんが朝食作り、建造物の解体・積み込み作業。え?たったの一泊?と思いましたが、子供の面倒をみるお母さんもヘロヘロと限界に近いので一泊がMAXでしょうか。
ま、家族キャンプは楽しい思い出になること間違いないので、何度もやりましょう!
そう言えば、私も小さい頃は家族全員でのキャンプってのはやってないですね。妹と歳が離れていたこともあって、父親と二人だったり。それ以外は、民間のレクリエーションクラブ?みたいなところに入れられて、主に学生アルバイトのお兄さんたちと一緒に大勢で行っていました。
さて、一方で私のサイト。電源付きとのことで、こんな感じ。
なるほどー。ここにコンセントをぶっ刺して自分のサイトまで延長すればよいみたいです。
もともとキャンプでは電源なしを前提にしているので、今の私には不要ですが、使うなら防水仕様で長い電源ケーブルを持ってこないとですね。そうなるとそれだけでかなりの重量になるので、このためだけにそのケーブルを持っていくのは、バイクではツライですね。
さて、設営、設営。
フカフカ芝のサイト、やっぱり良いですね。ニセコでの浸水事件もサイトの地面が土だったってこともあるでしょうね。地面を流れてくる雨水がダイレクトにグランドシートにぶつかってきますから。溝を作っておかないとイカンのですな。雨キャンプでは多くを学びました。
設営作業を始めたら急に雲行きが怪しくなって、雨が降る雰囲気に。やばい。
あ、大きめのポツポツキター。予備のグランドシートを荷物の上に広げて、荷物をガード。さっさとフライシートを展開してインナーテントの濡れは最小限に。それでもどんどん雨は強くなり、やばい。シャキシャキとガイロープも張って完成!
荷物もばんばん運んで設営完了。
しばしテントの中で雨宿り。
雨雲レーダーによると少し我慢していれば過ぎるようなので、雨が抜けたら風呂と食料調達に行きましょう。
設営した後はこんな感じ。翌朝に撮影したものですが。
お隣の区画の間には木が立ってて、一応区切り感あり。奥に見えるのはバンガロー。結構規模が大きくてソロには不適。
ポツーンとソロテント。オートサイト区画ですから、こんなところにソロテント張っているのは私だけです笑。
16時15分ごろに雨が上がり、風呂へ。
ここらへんだと、定番のナウマン温泉ホテルアルコ。そう、ナウマン公園キャンプ場と同じところ。それならナウマン公園キャンプ場にしとけって思うかもしれませんが、清潔度5★のさらべつにしたかったってのが大きいです。
それと、例年だとナウマン公園は大混雑みたいなので、今日明日の金土は避けたかったってのがあります。ナウマン公園キャンプ場の混雑は以前は無料だったということが大きいでしょう。
今年から有料(1,500円)・予約制・区画サイトになったので、人件費をかけて清潔度が上がれば無敵でしょうけどまだ未知数ですね。
さらべつカントリーパークもフリーサイトなら一泊1,500円なので、さらべつの整備度・清潔度を取るか、ナウマンの利便性を取るかという使い分けですかね。
ホテルアルコでは券売機で入浴券を買ってフロントで受付しての入場となります。
温泉のアルカリ度が高くて、肌がヌルヌルしてました。また、サウナもあったのですが、体調が悪いので残念ですがやめておきます。
帰りは、すぐ近くのセイコーマートで食料調達だけして18時前にはサイトに帰宅。
さっさと食べて明日の襟裳岬アタックに備えて、薬飲んで早く寝ようかと。
両側のサイトの子どもたちは、夜でも元気げんき!いいね!
時間は7時台。じゃ、耳栓でもして早く寝ますか。
おやすみなさーい。ふ~しんど。