2023年の北海道ツーリングを終え、持って行ったツーリングウェアについて反省会を行います。
出発前の記事はこちらですが、それぞれについてコメントしていきます。
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頭部
ヘルメット
私はジェットヘルメットです。安全面ではフルフェイスのほうがよいのでしょうけど、軽さ、視界の広さ、表情の伝えやすさ、バイザーを上げればすぐに飲み物が飲めるなど、通常時の利便性を優先しています。バイザー面積が大きいので、メンテの手間はわずかに上がるかもしれませんが、特に問題なく快適に過ごせました。
ヘッドキャップ
ヘルメットのインナーの汚れ防止に使っています。洗濯もすぐ乾くのでよいですね。かぶるとわずかに暖かい=暑いと感じますが、ちょっとへたってきたインナーの隙間を埋めてくれて、ヘルメットのフィット感改善にも役立っています。
ヘルメットクリーナー
ヤマルーブの3点セット、今回も毎日使用しました。途中クリーナーが足りなくなって、あらかじめ買って行った「ヘルメットクリーナー」をよく見たら、バイザー用ではなく、ヘルメット本体用でした!アチャー。
仕方がないので、メガネクリーナーみたいなものでよいと思い、近くの眼鏡屋さんに行き、クリーナーをゲット。エアゾール式しかなかったので、暑い中持ち歩くにはちょっと不安でしたが、やむなし。また、出したクリーナーの液性が緩く、凸面の中央に吹くと左右に流れてしまい、ちょっと扱いづらいかも。メガネだったら基本的に平面に近いので問題ないんでしょうけどね。ただ、泡タイプだったので、出した量がわかりやすく、元々メガネ用なので、少量ずつ出せるのは良かったです。自宅に帰ったら、視力の回復によりもはや使わなくなったメガネ一式を拭き上げるのに使います。
トイレットペーパー
今回も使用量的にバイザーメンテに一番使いました。ティッシュ代わりにもなるのでよいですね。トイレ利用はゼロでした。
なお、今回は旅の後半は体調を崩し、鼻水がすごく出たので、不甲斐なくも風邪対応でも使用しました。
毎回ロール一本持っていきますが、二週間ちょいの行程で、最後は細くなって帰ってくるので、分量的にはちょうど良かったです。
メガネ
仕事を辞めてから、視力がぐいぐい回復してしまい、正式に「眼鏡等限定解除」を受けたので、結局持っていきませんでした。
元々普段の生活ではメガネを使っておらず、運転のときだけメガネをかけていて、特にバイクはヘルメットを被ったあとに、メガネを差し込むので面倒でした。メガネの耳掛け部分もあまり曲がっているとヘルメットと相性が悪いので、ヘルメット専用に耳掛けがストレートに近いフレームを購入するなど、面倒&出費でした。
そんなメガネがなくなってホント楽です。大学1年のときに眼鏡等の条件付で免許を受けてから、30年以上の条件が取れたのです。一時期裸眼の視力は0.1と0.2ぐらいだったのが、PC作業がなくなった今、0.4と0.5まで回復したので、免許条件の片目0.3、両目0.7の条件をクリアできました。
あ~、嬉しすぎていっぱい書いてしまいました!
ネックウォーマー
前回は虫が首に当たるからネックウォーマーを使おう、といういことで持っていったのですが、今回は寒さで1~2回使いました。中に着込むか迷ったときに、手軽にできる防寒装備なのでいいですね。
胸部
ライディングジャケット
ライディングジャケットはパーカー付のモデルだったのですが、今回のようなツーリングではエアバッグハーネスを装着するので、パーカーが邪魔になるので外しました。とはいえ、簡易的な傘代わりにもなるので、左ポケットに入れておき、いざというときに使えるようにしていました。まあ私の場合は帽子を持っているので、登場機会はなかったですが。
だいぶこのジャケットにも慣れてきて、首元のホック、背中のベンチレーションファスナー、袖口の調整ボタンなどを活用していました。
右のポケットには脱いだヘッドキャップ、左のポケットには外したパーカー、左胸のポケットにはGoPro用モバイルバッテリーを入れるのが私なりのルールです。
チェストプロテクター
走行時は毎日お世話になりました。道中2回ほど洗濯もしました。汗だくになるインナーに直に接していますから。
エアバッグハーネス
これもツーリング走行時はお世話になりましたね。キャンプ場から近くの風呂やコンビニに行く程度だと装着しませんでしたが。
地味に重いので、休憩時は必ず外してハンドルにかけてました。
グローブ
グローブ4種
メッシュグローブは本州専用で、北海道では通常のレザーグローブを使っていました。今回は寒いときは雨が降ったり止んだりの気候だったので、ウェット素材の雨用グローブを使い、ゴアテックスの防寒グローブは使いませんでした。これは雨が降っていない寒い日に使うものという位置づけです。結果的に今回は道東などの寒い地域に行かなかったので出番なしでした。
スマホ用テープとハサミ
グローブをはめた状態でのスマホ操作はしょっちゅうなので、スマホ用テープが大活躍でした。数日使っていると反応が悪くなってくるので、貼り替えていました。私の場合、テープを貼るのは、左手の人差し指、中指、親指です。親指はピンチイン・ピンチアウトで使うので、やや外側に貼ります。
ボトムス
ライディングパンツ 2本
最初2本持っていくのはどうかなと思ったのですが、あってよかったです。キャンプ泊の夜に、大雨にやられ、濡れた状態になってしまい、このまま翌朝履くのは嫌だなーという時に役立ってくれました。走らない日でも、雨天の中、キャンプ場で活動するとそれなりにズボンは濡れます。
ベルト
普通に使いますね。
ライディングブーツ
昨年から不満に思っていた浸水するという点ですが、やはり今回も問題でした。
RSタイチ「DRYMASTER-FIT フープシューズ RSS011(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
せっかくの「防水」なのですが、タンの両側の切れ込みが下のほうまで深くなっているので、その切れ込みから雨水が入ってきてしまいます。
私が持っているミドルカットのハイキングシューズだと、トップエンド近くまで袋状になっている完全防水なので、願わくばそれと同じ構造であって欲しかったです。
雨の強弱を見ながらブーツカバーを装着するのは、かったるく、まだ大丈夫だろと思っていると浸水してくるので、不快でした。防水が中途半端だったところが残念でした。
商品の公式ページではどれぐらい袋状になっているか判別しづらいんですよね。リアル店舗で買うべきだったなとちょっと後悔。
普段の晴天の走行時には、このライディングシューズで良いのでしょうけど、長期ツーリングでは、ミドルカットの完全防水アウトドアシューズ(トップエンド近くまで袋状)で行こうと思っています。靴紐が面倒というデメリットはありますが仕方ありません。
インナー
長袖スポーツTシャツ 3枚、長袖ウールシャツ 2枚
速乾性のロングTシャツは大活躍でしたね。メリノウールの長袖ベースレイヤーも良かったです。晴天時は普通のロングTシャツ、寒い雨天時はメリノウール長袖ベースレイヤーを着用しました。
どちらも、汗の発散が良く機能し、一度汗だくになっても、しばらく走っているうちに汗がぐんぐん抜けていって快適でした。昨年は綿のTシャツを走行時も着たので、汗に濡れるとなかなか乾かず不快でした。
ミドルレイヤー
寒い日はキャンプ場やツーリング走行時に活躍しました。厚手ではありますが、もこもこするような厚さではないので、ライディングジャケットの下に着ても動きづらさはありませんでした。これはサイズ選びが重要かと思います。
下まで全開に開くフロントファスナーだったので、体温調整もばっちりでした。
ウールボトム 2本
寒さ対策でウールボトムを持っていきましたが今回は使いませんでした。寒い道東に行っていないということもあるのですが、今回は寒い日=雨が降る日だったので、レインスーツのボトムで充分でした。また持っていく本数も1本で良かったと思います。
ウールソックス4本
昨年綿のソックスで不快だったので、今年はウールにしたのですが、大正解でした!テントの中で、多少湿気った環境でもずっと快適でした。また厚みも2種類持っていったので、暑い日と寒い日で使い分けていました。
雨具
レインジャケット
普通に活躍しましたね。これもフードが取り外せる製品ですので、普段は取り外して左ポケットに入れています。つけていると、エアバッグハーネスで邪魔になりますし、外に出すと風でバタバタしますから。
惜しむらくは、このレインスーツのボトムを持っていけばよかったです。上記のサイドファスナーのボトムが失敗だったので。
レインパンツ
今年買った新製品のサイドファスナーレインパンツ。結論から申し上げますと、大いに浸水するので失敗でした。サイドファスナーという構造は非常に良いのですが、まだ未完成の製品だと思います。
ラフアンドロード「3レイヤーサイドオープンストレッチレインパンツ(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
以下、ダメ出しします。
ファスナーがむき出しで硬い
採用されているファスナーの部品は、いわゆる止水ファスナーというものでしょうか。これが硬くて上げ下げしづらいです。
しかもこの止水性能に頼り切っているのか、ファスナー面が完全にむき出しになっていて、実際には形状の問題もあって雨水が入ってきます。
どうせ水が入ってくるなら、止水ファスナーをやめて、通常の樹脂製の上げ下げし易いファスナーに変え、上から二重にベルクロで止める構造のほうがよいと思います。もちろんそのままでは水が入ってくるので、以下の形状の問題を解決する必要があります。
乗車姿勢時に膝横に水が溜まるシワができる
乗車姿勢を考慮していない平面縫製なので、いざ乗車姿勢を取ると、膝の外側に棚田のようなシワシワが寄り、そこに水が溜まってしまいます。素材が硬い止水ファスナーを採用していることも災いして、そのシワの大きいことと言ったら!膝の横でお皿のようになっています。
乗車姿勢を考慮した立体縫製にしないと、そのシワはなくなりません。いくら止水ファスナーを使っても水は入ってきます。
ファスナーが腰側でしか外せない
これもちょっとショックだった仕様なのですが、サイドファスナーが上下両側で着け外しができず、上でしか着け外しができません。私が以前使っていたスキー用のオーバーパンツのサイドファスナーは上下どちらからでも着け外しができるので大変便利でした。同じ仕様を勝手に期待してしまい、大変失望しました。一般的に履く時の手の動きは下から上、脱ぐ時は上から下ですから、下で着け外しするのが自然だと思うのです。
ファスナーの上下をホックで留められない
ファスナーを締める時、両側のパーツを合わせて引っ張って締めますが、ファスナーの合わせ目付近をホックで留められるようにしてあると、最初に左右合わせたパーツが安定するので、ファスナーを締める動作が楽です。このホックがないと、ファスナーを引く手の反対の手の指先で左右のパーツの噛み具合を保持しなければならないので、非常に神経を使います。特に腰のほうは腰のゴムでひっぱられるので大変締めづらいです。私が以前使っていたスキー用のオーバーパンツでは上下にホックがありましたので、ファスナーの開始パーツを合わせ、ホックをはめ、ファスナーを引くという動作になるので、最初の合わせるところ以外は、片手でできるようになっています。しかもスキーグローブをはめたままです。
スキーのオーバーパンツを研究していただきたい
正直止水ファスナーを使った本製品の設計は失敗だったと思います。
サイドファスナーの歴史が長い、競技スキーのオーバーパンツを研究されたほうがよいかと思います。
そのオーバーパンツ&ジャケット=オーバースーツは、スキーレースでも使っている製品でして、あのピタピタスーツの上から着て、スタート地点に移動、スタートに呼ばれる直前まで着ていて、呼ばれたらささっと脱いで(スキーは履いたまま)スタート台に立ちます。脱いだオーバーパンツ&ジャケットはサポートメンバーがゴール地点まで持って行ってくれて、ゴールしたら(寒いので)、またスキーを履いたままオーバースーツを着るのです。
当然にファスナーの上げ下ろしは軽快ですし、スキーグローブをはめたままでも上げ下げできるようになっています。スポーツ競技の世界ですからササッとできないとダメなので、様々な点で洗練されていますよ。
正直、昨年使っていた普通の安いボトムスのほうがよかったです。立体縫製ではないですが、素材全体がしなやかなので、この製品ほどの大きなシワは寄らないので、膝横に溜まる水は少なかったと思いますし、せいぜいジワジワしみてくる程度だったでしょう。今回のサイドファスナーの製品で、膝横から入った水が、ふくらはぎをツツーと伝い、ソックスにどんどんしみていった時は大変ショックでした。
防水ブーツカバー
使いましたよ。ライディングブーツの防水が上まで機能していないので、普通の雨でも走行すると水が入ってきてしまいますから。とはいえ防水ブーツカバーを装着したらしたで不快なので、なるべく装着を先延ばしにしたくなるのですが、気づいた時はもう浸水しているので、ブーツカバーは使わず、より防水性能の高いブーツに変えたほうがよいと思っています。
雨用グローブ
今回は雨の日=寒い日だったのでこれが大活躍。
デイトナ「RIDEMITT #003+ ネオプレン防水グローブ バンド付き(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
「防水」ではなく、ウェットスーツと同じ原理なので、水はじわっと浸透しますが、皮膚とグローブの間の水が体温で温められて、手が冷たくなりにくい、という仕組みです。
難点はスマホが操作できないことでしょうか。とはいえ画面が雨で濡れていると結局スマホはまともに操作できないので、このグローブにスマホテープを貼るのはやめました。
まとめ
継続
<頭部>
- ヘルメット
- ヘッドキャップ
- ヘルメットクリーナー3点セット
(シールドクリーナー、くもりどめ、撥水剤) - トイレットペーパー
- ネックウォーマー
<胸部>
- ライディングジャケット
- チェストプロテクター
- エアバッグハーネス
<グローブ>
- グローブ3種(メッシュ、通常、防寒)
- スマホ用テープとハサミ
<ボトムス>
- ライディングパンツ2本:キャンプ泊ありなら2本
- ベルト
<インナー>
- 長袖スポーツTシャツ 3枚
- 長袖ウールシャツ 2枚
- ウールミドルレイヤー1着
- ウールボトム1本:1本でOK
- ウールソックス4本
<雨具>
- レインジャケット
- レイングローブ
要改善
- レインパンツ:サイドファスナーをやめてノーマルに戻す
- ライディングブーツ:トップエンドまで袋状のアウトドアブーツに変更
廃止
- 防水ブーツカバー:ブーツの完全防水に伴い