初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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バイク用ドライブレコーダー

バイク用ドラレコを導入します

今回の北海道ツーリングに行くという企画に対して、カミさんが非常に心配していました。何しろ私はバイク初心者で、ツーリングもしたことがないとなると、技術的にも年齢的にも心配するのは当然です。特に「リターンライダーの事故」というキーワードでネットでは事故のニュースがよく出ていましたので、「リターン」以前の初心者ならなおさらと感じたのでしょう。私としては、昔取った杵柄の「杵柄」がないので、いわゆるリターンライダー事故における、昔はできたことができなくなっている、というパターンはないのですが、そもそもバイク初心者で、年齢的に体力や反射神経の衰えというものがあるため、若い方々に比べればリスクは高いと考えています。

また自分の運転技術の問題に加え、他のドライバーの過失、センターラインオーバー、赤信号無視、バイクに気づかず追突といった、もらい事故ということも充分に考えられますし、特に地方では高齢な方々の運転する車も多いのではないかと思い、用心するに越したことはありません。実際にYouTubeで、北海道ツーリングで高齢者の車に追突されていたりした例もありましたし、他の地域ではセンターラインオーバーで車同士の大事故になっている動画など、ドラレコの普及により、多くの事故動画を観ることができます。

バイクにドライブレコーダーをつけることで、最悪、自分が死亡、あるいは意識不明となるような事故の場合でも、その事故の様子をそれなりに記録してくれるでしょう。また自分が大丈夫でも、トラブルに巻き込まれたり、事故になった際に、証拠となるような動画を残せるというのは心強いです。そして、カミさんからの要請もあり、今回ドライブレコーダーを導入することにしました。

ドライブレコーダーとアクションカム

ところで、ドライブレコーダーはGoProのようなアクションカム用途にも使えるのだろうか?この疑問について、ネットで調査しましたが、ドライブレコーダーはアクションカムの代替にはならないという結論に至りました。そもそも全くの別物だということです。

ドライブレコーダーはバイクが電源ONのときのみ録画なので、バイク乗車場面以外の動画を撮ることができません。ドライブレコーダーのカメラは特定アングルで固定されたままです。アクションカムはヘルメットにマウントすることで好きな方向に向けることができます。

音については、機種によるでしょうけど、ドライブレコーダーで自分の喋りを録音することは無理があります。

データの取り出しについても、大容量のSDカードを入れても、毎日バックアップを外部に取る必要があるでしょう。その場合、WiFiなどの無線でスマホにコピーするのであればコピーしている間はバイクの場所から動けません。メモリカードを出すにも、たいてい本体が設置されているシート下を開けなければならず、サイドバッグがついている状態でシートを外すのは難儀します。

逆にアクションカムをずっと回していればドライブレコーダーになるのか?という疑問もありますが、ドライブレコーダーは前後2カメラにしたいと思っているので、そのためにアクションカム2台導入というのも間尺に合わないです。メモリカードが容量的に溢れたとき、古いファイルから自動的に消してくれるのかもアクションカムの機種と設定によるでしょうからよくわかりません。

ドライブレコーダーは、万が一に備える、監視カメラのようなものですから、通常の動画撮影に向くものではないですし、逆も同じです。

バイク用ドライブレコーダー選び

私のドライブレコーダー選びの要件は以下の通りです。

  • 前後2カメラ
  • ディスプレイはナシ
    非常用の位置づけのため画面を確認することはほとんどなく、ディスプレイがあるとその分だけ貴重なハンドル周辺の場所を取ってしまう。画面はスマホアプリで確認できればよいとします。
  • カメラは本体とは別体で目立たず小型であること
  • 本体はシート下に設置できるサイズであること
  • 防水性能が高いこと(万が一シート下に設置できなかった場合に備える)
  • 画質はフルHD
  • GPSは不要
  • 録音は不要
  • 耐久性やサポートの面で信頼できる日本のメーカー

ということで選定したのがこちら

MITSUBA 【ミツバサンコーワ】 「バイク専用ドライブレコーダーEDR2ndシリーズ 前後2カメラ搭載スタンダードモデル EDR-22 (Amazon)

www.amazon.co.jp

最後までデイトナさんの「Mio バイク用 ドライブレコーダー MiVue M760D(www.daytona.co.jp)」と悩みましたが、

  • 容積的に本体をシート下に入れられなかった場合、リアのサイドに固定する可能性があり、その場合、専用のボディマウント(www.mskw.jp)のオプションがあった

    www.mskw.jp

  • カメラがコンパクトで目立たないデザイン
  • 手元のスイッチユニットがコンパクト
  • GPSは不要
  • メーカーのミツバサンコーワさんはETCのメーカーでもあるので、
    車載電子機器について信頼している

などの理由でミツバサンコーワさんのEDR-22にしました。

メーカー公式サイト

ミツバサンコーワ バイク専用ドライブレコーダー EDR-22(www.mskw.co.jp)

取り付け作業

電装品の設置は自分でやりたい派なので、自分で行いました。説明書もさすが日本メーカーですのでわかりやすく丁寧にかかれていて問題ありません。

むしろエストレヤにおける設置場所確保とケーブリングが問題です。

1.本体

最大の難関です。本体の設置場所。理想的にはシート下ですが、すでにETC様が鎮座しており、重ねて入れることは難しいです。本体のサイズは85x62x21ミリと、比較的薄いのでECUの近辺も探しましたが難しい。いよいよボディマウントを購入するしかないかと考え、探すも、当時は在庫がなく購入できず(2022年5月)。中古でも探しましたがありませんでした。この記事を書いている2022年8月時点では、公式では売り切れですが、Amazonや楽天などのネット通販では購入可能のようです。

MITSUBA 【ミツバサンコーワ】「EDR-22シリーズ用ボディマウント EDR-P14 (Amazon)

www.amazon.co.jp

多分私が買おうとした時期は、EDR-22が発売されて間もなかったため(4月15日発売開始)、周辺パーツがまだ販売開始されていないか、充分な量が市場に供給されていなかったからではないかと思います。

ボディマウントの購入を諦め、試行錯誤の上、ETCを固定している両面テープを一度外して並べてみたらなんとなく入った!ので並べることにしました。ケーブルはなんとかなるでしょう!ETCは右側に、ドラレコは左側にケーブルを出すこととしました。写真の右側がリアです。

2.前部カメラ

フロントカメラはなるべく目立たず、とはいえあまり後ろにひっこめず、ケーブルの配線がしやすい位置ということで、ヘッドライトを下から支えるブラケットの下に設置することにしました。カメラが非常に広角なので、あまり後ろに引っ込めると、バイクのボディばかりが映って、道路の状況があまりよく映らないことになるので、なるべく前のほうがよいようです。

3.後部カメラ

リアカメラは、ナンバープレートのブラケットの肩に接着しました。

カメラはホルダーに対して任意の角度で回転できるので、映像を正しい画角に調整できます。

4.スイッチユニット

普段は全く操作することもないものなのですが、動作ランプの状況や、アプリで無線経由で接続するときに操作してランプを見るので、一応ハンドル周りにあったほうがよい。クラッチレバーの近くにちょうどよい空間と貼り付け面が確保できる場所が、貼り付けました。

ちょっと有識者からは怒られそうな位置ですが、クラッチ操作には全く影響がなく、動作状況の青LEDの点灯はグローブの指に反射してわかりますし、その他込み入った操作はバイクを降りて行うので実用上問題ないと考えています。

5.ケーブリング

一番苦労したのはケーブルの取り回しでした。

特にフロントカメラのケーブルの引き込みです。この作業ではエーモンさんの「配線ガイド」を使いました。これがなかったら無理だったと思います。辛抱強く時間をかけて探りながらなんとか引き出せました。

エーモン(amon) 「配線ガイド(フレックスタイプ) 全長約1m (Amazon)

www.amazon.co.jp

そして次の問題は、余った配線や電源ユニットをどこに置くかです。もうシート下はパンパンですので、配線をどこかに逃して、まとめるしかありません。バイク屋さんにしていただいたETCの配線が右のサイドカバーの中、バッテリーの横あたりにまとめてくくりつけてあったのを参考に、ドラレコの配線は、左のサイドカバーの中、エアクリーナーの横辺りにまとめてくくりつけることにしました。この写真の後、本体からのケーブルなど、全てフレームの下を通すことができました。

<取付け完了後の姿>

ヘッドライトの下にカメラがさりげなくぶら下がっています
リアカメラはテールランプのすぐ左

6.動作確認

カメラの画角調整も含め、動作確認のため、スマホにアプリをインストールして接続し、テストはすんなり一発合格でした。素晴らしい!

7.メモリカード換装

メモリカードは同梱のものですと64GB。一応フルHDのHIGHクオリティ映像での保存を想定しますと、5時間半録画できますし、何か衝撃を伴う事故があった場合にはGセンサーが働いてその場面の15秒間を別途保存してくれるそうです。一般的にはこれで充分な容量かと思います。たとえ衝撃のないトラブルであっても、その後、警察などにデータを提出するまで、バイクの電源ONを合計5時間半経過しなければデータは残っていますので。

ただ、北海道ツーリングの場合は、すぐにデータを提出できるとは限らず、1日数時間乗りますので、ちょっと容量的に心細く感じ、ちょうどGoPro用にメモリカードを購入しようとしていたのでついでに256GBのメモリカードに換装しました。

MITSUBAさんもEDRシリーズ用ということで同梱メモリカードの品質にこだわりがあるようなので、それと同等かそれ以上のものを調達したいです。

www.mskw.co.jp

SDカードにもいくつか規格があり、若干複雑な状況のようで、カード表面に記載してある記号は正確に認識する必要があります。「SDカード 規格」で検索すると、ネット上に解説サイトがいくつもありましたので、参考にしました。

kakaku.com

このカードの場合、規格はMicro SD XC、64GB、ここまではこれまでの感覚通りですが、問題はこの先、○に10はスピードクラスで10MB/s、ローマ数字のIはUHS規格でI、Uに1はUHSスピードクラスで1、ということになります。それ以外の規格がどこまで充足されているかは不明ですが、少なくともここに記載された水準は満たしている必要があります。

基本入れたままではありますが、GoProと同じSDカードを使いたいので、より高速な規格の製品を購入しました。

Samsung 「microSDカード 256GB EVO Plus microSDXC UHS-I U3 (Amazon)

www.amazon.co.jp

これは、Micro SD XC, 256GB, UHS規格I, UHSスピードクラス3、ビデオスピードクラスV30で、スピードクラスは30MB/s相当ということになりますので、このドラレコの場合は性能的には充分です。メーカーもサムスンですから一応世界水準かと期待してます。

実際にバイク用ドラレコを導入して

おかげさまで無事故・無違反・ノートラブルでしたので、ドライブレコーダーのお世話になることがありませんでした。

一応出発前にちゃんと録画されているか確認したので、動作は良好でした。しっかりと録画されており、バイク屋さんにタイヤ交換を依頼したときの、バイクが作業場に入って作業が始まる様子までしっかり録画されていました。途中で電源がOFFになって撮影が終了しているところや、作業が終わって再び録画が始まるあたりは、まるで映画「ロボコップ」(古!)の主人公がサイボーグに改造される過程の映像を彷彿とさせるものがありました。

それはさておき、ツーリング中に一度、振動でカメラの固定ネジが緩んだのか、カメラの向きがおかしくなっていたことがあり、向きを修正しました。したがって時々カメラの向きはチェックする必要があると思いました。ドラレコをつけていてもカメラが正しい向きでなければ意味がありませんからね。