初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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ツーリング先でのGoPro動画データの保存

どれぐらい撮る?=どんな場面を撮る?

これまで大量の動画ファイルを扱った経験がほとんどなく、ファイルサイズの感覚がないため、今回の長期ツーリングでどれぐらいのデータ量になるか、あまり考えておらず、正直軽視していました。

技術的な観点

GoProの本格運用も初めてなので、画質、解像度とfpsをどうするかも正直未定で、とりあえず、解像度についてはFHDで充分という感覚はあったのですが、fpsの選択では、50fpsもあれば充分と思い、25fpsではなく50fpsを選択しました。

北海道とはいえ、別に未開の地ではないので、都市部付近ではホームセンターや家電店でSDカードやHDDならいくらでも買えるでしょうし、実際に現地で撮影してみて、どれぐらいの時間撮るかとか、どれぐらいの画質にするかを探りながら行こうと思いました。

撮影の方針

また、実際にどういう風景を撮るかもよく決まっていませんでした。北海道ツーリングのブログやYouTubeをいくつか観たのですが、人それぞれ様々なスタイルでした。YouTubeだと尺の短い動画になっていて、景観の良い道路のハイライトであったり、それに加えて道案内的に曲がるポイント紹介であったりとかで、実際その方がどこまで撮影していたかはわかりません。とあるブログでは、GoProのタイムラプス機能を使って、一定間隔(10秒とか)で自動的に静止画を撮影している方もいらっしゃいました。

自分としては、

  • イベント:フェリー乗船時、フェリーの中の様子、フェリー下船時
  • ツーリング:景観の良い道路の走行中の風景
  • 観光地:バイクを降りて観光スポットを歩く風景

あたりを撮りたいと思っていますが、北海道ツーリングが初めての自分にとっては、なんてことのない一般道でも、いろいろと発見や、興味のある風景に遭遇できそうなので、一般道をどこまで撮るかが方針未定です。

動画データの保存先

どれぐらいのデータ量になるか、仮でもよいので見積もりをしておくべきだったのですが、適当に256GBのSDカードを2枚買っておけばよいかな?ぐらいで、また、ノートPCも持っていくことにしたので、SSDの空き容量も130GBぐらいあり、なんとかなると考えていました。

SDカード

さてSDカードを久々に買おうと思い調べてみると、メモリカードの規格が結構進化しているようです。この「メモリカード」というメディアですが、これまであまりにもいろいろな規格が出ては消えていったので、まじめに規格を覚える気がしませんでした。CF、メモリースティック、メモリースティックM2、xDピクチャーカード、SDカードなどいろいろあります(ありました)ね。そんななか、媒体としてSDカードとUSBメモリは定着したようです。

しかしSDカードも、物理的な大きさのバリエだけでなく、SD・SDHC・SDXCなどと進化し、さらに以前は気にしていなかった、スピードクラス、UHSスピードクラス、UHS規格クラス、ビデオスピードクラス、バスインターフェーススピード、アプリケーションパフォーマンスクラスなどといった規格がいろいろあって、SDカードの表記も、耳なし芳一ばりの文字だらけ。さっぱりわかりません。

購入すべきSDカードの規格を間違えると、GoProが動作しないとか、充分なパフォーマンスを出せないとか、その他トラブルの元ですので、心してかからなければなりません。

まずはSDカードの規格を、価格コムのサイトで予習をしました。

kakaku.com

一通り勉強したところで、さて、GoPro公式では、SanDisk Extreme microSDXDが販売されているので、これと同一製品を買っておけば間違いないでしょう(公式はサブスクでも劇高い)。

一応スペック的には、スピードクラス10、UHSスピードクラスU3、UHS規格クラスIだそうで、V30、A2という表記もあります。

SanDisk「Extreme 256GB microSDXC(Amazon)

SanDisk Extreme 256GB microSDXC 引用元:www.amazon.co.jp

このスペックを充足していればよいでしょうから、別メーカーの同一スペックの製品を購入しました。

Samsung「microSDカード 256GB EVO Plus microSDXC(Amazon)

Samsung microSDカード 256GB EVO Plus microSDXC 引用元:www.amazon.co.jp

お値段もSamsungのほうが安かったのと、スマホもGalaxyを使っていて、メーカーとしても信頼していましたので。これはドラレコにも使っています。

実際にどうだったか

思いの外、動画データ量が増え、準備不足が露呈しました。

数日で容量不足に気がつく

最初の数日はGoProに慣れるためにも、ほぼ全ての行程を撮影していました。画質は、解像度FHD=1080p、フレームレート50fpsとしました。

そんな感じで、自然体で撮影していたら、4日目、サロベツ原野にいたときに、SDカードの容量がまあまあ減ってきたことに気が付きました。そこでその夜、稚内のホテルでGoProからUSBで繋いでノートPCに取り込んだのですが、ノートPCからエラー表示が!え?容量がない?そっかーノートPCって、256GBのSDカードの半分ぐらい、130GBぐらいしか空きがなかったから、今日までのデータ、約180Gは入らないわー。

改めて考えると、1日目は自宅から大洗まで2時間、フェリー乗船シーンと船内を数分だけ。2日目は苫小牧に午後2時に到着して札幌まで3時間ほど。3日目は、ツーリングマップルで景観のよい道路と表記のあった、浜益から増毛・留萌・苫前を経由して小平までの約70kmしか撮影していませんでした。4日目はほぼ全行程を撮影していたので、実質3日程度の走行で180G食いました。

ってことは、この先2週間以上は滞在しようと考えていたので、仮に15日として、単純に180GB/3日 x 15日=900GB、それに現在までの180GBを足すと全部で1080GB!ストレージが全然足りていません。手元の256GBのSDカードはあと一枚、PCのSSDの空きが130GBぐらい。合計642GBなので、この1.5倍以上必要だったので絶望です。256GBのSDがあと追加で2枚は必要な感じです。PCの空き容量なんて全く頼りになりません。

容量計算はしておくべきでした

今改めて調べると、タジマモーターコーポレーションのサイトでSDカードの撮影可能時間が公表されています。これによると、1080p、60fps、ビットレート標準で、64GBのSDには2時間半ほど入るそうなので、256GBならその4倍の10時間ということになります。

これは全然足りません。SDカードを数枚追加しなければならないとなると、あまりの自分の見立ての甘さに、ちょっと気が遠くなりました。

ネット経由でクラウドにアップロード

さて、どうする?今あるものでどうにかできないか?

ちょうど場所的には道北最北端の稚内。SDとかSSDを妥当な値段で買えるようなところもなさそう。まあ家電量販店でモノはあるかもしれないですが、高そう。

ネット経由でどこかクラウドにアップするしかないなと。

通信回線をどうする?

何十GBという動画ファイルですから、モバイルデータ通信でアップできるような量ではないので、キャンプ泊の時はアップロードせず、そのままSDに保存しておき、ホテルのWiFiでアップしよう。

幸い、私の行程では、キャンプは連泊しない方針でしたので、2日に一回はホテルに泊まる予定です。いつもお世話になっているドーミーインでは、安定したWiFiが飛んでおり、撃速ではないですが、これまでも実用上十分な速さを出してくれています。

クラウドはどこのクラウド?

自分の契約しているDropbox 2TBでも残りは600GB程度。これは最終的なストレージは外付けSSDになると思いつつも、一時的にどこかにアップできないか?そのとき、そうだ、GoProのサブスクは確か、容量無制限だったぞと思い出しました。そうそう、試用も兼ねて、これを使わない手はないと思い、アップ先はGoProサブスクに。

アップロードする機材をどうする?

GoPro本体からWiFiに接続してアップロードもできるようなのですが、相当時間がかかったイメージだったので、GoProではやらず、一旦GoProをPCとUSBで接続してデータをPCに落とし、PCからじっくり時間をかけてサブスクにアップロードすることにしました。

私自身がまだGoPro本体にどこまで期待してよいかわからず、とにかくデータさえPCに持ってきてしまえば自分の土俵で作業できるので、PCでアップロードすることにしたのです。

データアップロードのルーチン

一度方式が決まればあとはルーチンです。

ホテルに着いたら、まずはGoPro本体に給電用として接続したままになっているUSBケーブルをPCに繋ぎ、PCのSSDにMP4データを全部落とします。これはあまり時間がかからないので、着替えとか一息ついている間に終了します。なおMP4以外のファイルは削除してしまってよいそうです。

時間がかかるのはこれからです。やはりGoProクラウド自体が遅いです。

データをクラウドに一括してアップロードする操作を行ったら、館内着に着替えて風呂に行き、ついでに洗濯も平行して行い、一旦部屋に戻って、アップロードの進捗を確認。再び外出できる格好に着替えて食事に出かけ、戻ってきて、進捗を確認。翌日以降の予定をどうするか、スマホであれこれ検討しながら寝ると、翌朝起きる頃(4時台!)にはアップロードが終わっている感じです。万が一アップロードに失敗していても、PC内にデータはありますし、さらに予備のSDカードもあるので大丈夫です。

GoProの動画ファイル名の謎

ちなみに、GoProの動画ファイル(MP4)ですが、ファイル名に癖があります。

私のGoPro10の場合、ファイル名は、GX[枝番号2桁][ファイル番号4桁].MP4となります。ここでいうファイル番号とは、一度の録画について付与される連番で、枝番号とは、一度の録画時間が長いと複数のファイルに分割され、そこで付与される連番のことです。

したがって、ファイル名でソートすると、複数に分割された動画ファイルが飛び飛びに並ぶので、整理しにくいったらありゃしないです。ファイルのプロパティにタイムスタンプでもないかなと思ったのですが、並べ替えに有効なデータ項目が未だに見つかっていない状況です。なんでそんな変なファイル名にしているのか理解に苦しみます。もしファイル名が、GX[ファイル番号4桁][枝番号2桁].MP4になっていたら、とても扱いやすいんですけどね。

なお、ファイル分割は、3.72GB単位、私の撮影条件ですと11:51で分割されていました。ツーリングで12分なんてあっという間ですから、一回の撮影テイクが余裕で複数ファイルになります。熱停止の問題もそうですが、ほんっとにGoProって長時間撮影に向いていないですね。

その後の撮影方針

データ量がやばいっということになり、それまで一日のんべんだらりと撮影していた方針を変えました。ツーリングマップルなどで景観が良いと表示されているエリア以外では撮影しませんでした。確かにやや単調な風景ということもありましたし。撮影しない区間は「モトブロガーごっこ」も一旦中止で、その間は音楽を聞きながら歌ってました笑。

その方針変更があっても、一日50GBを超える日もあり、なかなかの分量です。

最終的なデータ量

結局今回のツーリングは天候に恵まれず、当初3週間程度のつもりが、短縮されたので、合計データ量は633GB、撮影は14日分でした。途中走らない「お休みの日」を合計2日入れたのと、最終日は疲れたのか撮影しなかったので14日分です。1日平均だと45GB、最大73.6GB、最小22GBでした。不思議なことに撮影方針を変えた後も平均値は45GBぐらいで変わらなかったです。次回は1日50GBを見ておけば大丈夫そうでしょう。しかし、撮影方針を変えなかったらもっと行っていた可能性もあるので、容量を気にせずがんが撮りたいよ、ということなら45GBの1.5~2倍の70G~90Gで計算するのでしょうかね。

最終的なストレージ

以上の経緯で、緊急避難的に、クラウドに上げたものの、自宅に帰ってから外付けHDを購入してバックアップしました。サブスクはいつか解約すると思うのと、クラウドに上がっていると閲覧も編集も非常に使いにくいので、結局はローカルのファイルに落として作業をしたくなります。

データ容量は1TBもあれば十分なので、こちらを購入しました。

バッファロー「HD-NRPCF1.0-BB(Amazon)

バッファロー HD-NRPCF1.0-BB 引用元:www.amazon.co.jp

帰宅後でしたから、SSDでなくて、HDでよいでしょう。

1TBサイズのSSDもだいぶ安くなってきましたので、次回はUSB3.0以上の外付けSSDを持っていくつもりです。SSDなら振動にも強いですからね。

バックアップ用の大容量メディアはもっていくべきでした。今回の旅の期間中は、ホテルでずっとデータアップロードをしていたので、その手間ひまがもったいなかったです。手元で有線コピーするほうが圧倒的に速いので、持っていけば時短になったと思います。

なお、SSDもデータを永遠に保持するものではないので要注意ですね。数年したら、世代が新しくなっているであろうストレージにコピーしていくか、クラウドにアップロードするか、全部でなくても編集したものだけを残すとか考えなければいけません。う~ん、忘れそう。忘れたら、それはそれでその程度のものだったということで考えることにします。