初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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GoProで自分の声を録音する

ツーリング中のGoProの音声

さて、ツーリング風景を撮影するときの音声をどうしましょう?

この意思決定はGoProの機材準備として重要です。

音声を録らないと決めれば、本体の内蔵マイクだけを使うことになり、ほぼ何もする必要はないです。

マイクの音声はOFFにはできないようなので、ヘルメットに装着したGoProではひたすら風切り音が録音されることになるでしょう。

GoPro本体でツーリング中の音声を録ると決めると「外部マイク」が必要になります。

となると、いろいろな機材を準備しなければならないので面倒と言えば面倒です。しかし、ザーザーと風切り音しかしない映像だけだと、一体どこらへんの光景なのかもわかりませんし、ツーリング中は景色に映るものの名前を覚えていても、しばらくしたらほとんど忘れると思います。GoProで自分の声が録れれば、音声メモのようにコメントできるので、自分にもわかりやすい動画になるでしょう。

また絶景を前にしたら、その時に感じたことをリアルタイムで音声で残せるのは非常に良いかなと思いますし、その時々に考えていることを独り言でよいので録っておくと、後で観た時に、あーそうそう、ここではこんな感じだったよなとか思い出の記録として価値のあるものになると思います。

信号待ちとかでバイクに乗ってひとりで喋っていると、自動車の方々から、なに独り言を言っているだろうと不気味に思われたりしそうですが、GoProがバイザーについていれば撮影と思ってくれるでしょうし、実際それ、独り言です!笑。ぼっちツーリングなので許してください。

また、マイクを複数接続して、バイクの排気音やインカムでの通話を同時に録っている方もいらっしゃるようです。私は完ソロツーリングなのでインカム通話録音はしませんが、自分のバイクの排気音とかが好きな方は録りたいでしょうね。私はそこまでする余裕もないので、マイクは1本だけ、録音するのは自分の声だけとします。

ちなみに音声別撮りも一瞬考えたのですが、機材が増えるのと、ファイルが分かれてしまい、データ管理が煩雑になるのでやめました。また、再生するときにも、映像と音声のファイルを同時再生する動画編集ソフトやら、タイミングを合わせるための手作業だったり、自動同期するならさらなる追加投資が必要になるので、私ようなライトユーザーには荷が重いと考えました。

外部マイクにはメディアMod一択(だった)

外部マイクを使うには、2021年秋当時のGoPro10ではメディアModを接続するしか方法がありませんでした。GoPro8だったらMICアダプターが対応していて、本体のUSBポートに挿し、3.5mmステレオプラグと給電用Type Cに接続できたので、それを選択することもできたのですが、当時はメディアMod一択でした。

ここで「当時は」と書いているのは、2022年秋現在ではMICアダプターがGoPro10や11にも対応しているからです(もしかしたら公式には対応としていないだけで、接続すれば使えたのかもしれません)。これも、周辺機器が揃っていないという、最新の機材を買ってしまったことのデメリットですね。タイムマシンがあれば当時に自分に伝えたいです。8で充分だよと。

ま、MICアダプターがベストかというと、それはそれでメディアModに劣る面がいくつかあるようです。バイク走行時だとアダプター本体をヘルメットにベルクロなどで固定する必要があるとか、GoPro本体との接続がグラついて接触不良が発生するとか、防水性が落ちるので、防水のための養生をしないといけないとか、そうすると見た目がかなりアレだとか、完璧な世界が広がっている訳ではなさそうです。

メディアModなら本体と一体化するので接続がしっかりされ、接触不良のリスクは少なく、コネクタも後ろ向きになるので、ちょっとした雨なら問題なさそうです。バッテリーを使う方だとバッテリー交換時に毎回メディアModも外さないといけないので面倒ですが、私は外部電源作戦で行くことにするのでその面倒はありません。走行時以外で、他のマウントに付け替えるときでも、メディアModはつけたままでいけそうです。

メディアModの購入は、お急ぎでない、かつサブスク会員なら、GoPro公式で購入したほうが安いです。私はすっかりそのことを忘れてAmazonで買ってしまいました。失敗です。バッテリー関係以外(単体では輸送不可のため)の純正品は公式で買わないといけませんね。

GoPro「メディアモジュラー(GoPro)

メディアMod(GoPro公式) 引用元:gopro.com

サブスクに入っていない、あるいはお急ぎの場合はネットか国内の取扱店で買うしかないですね。

GoPro「メディアモジュラー(Amazon)

メディアMod(Amazon) 引用元:www.amazon.co.jp

それなりに価格が異なるので要注意です。

外部マイクの選定

メディアModにマイクを接続し、ヘルメットの中に引き込み、自分の声を録音することにしたので、マイクを調達しなければなりません。

調べると、3極ステレオプラグにしか対応しておらず、4極だと録音できないそうです。ピンマイクをAmazonで検索すると、スマホへの接続を想定した4極プラグ製品が大勢を占めているので、製品画像を確認する必要があります。

YouTubeで多くの方が使っていると思われるのはバッファローのマイク。

BUFFALO「マイクロフォン BSHSM03BK(Amazon)

BUFFALO マイクロフォン BSHSM03BK 引用元:www.amazon.co.jp

プラグの色がピンクで、そこがちょっと気になりますが、価格は500円前後ながらも、ちゃんと録音でき、人気があるようです。この上のクラスとなると現在2700円程度と一気に値段が上がり(とはいえ絶対額は知れていますが)、SONY製のマイクが人気があるようです。

ソニー「コンデンサーマイク モノラル ECM-PC60(Amazon)

ソニー コンデンサーマイク モノラル ECM-PC60 引用元:www.amazon.co.jp

入門者である私は、そこまでは行かず、とりあえずバッファロー製のものを購入しました。

また、製品を調べている過程で、こんな面白い製品も見つけました。もしかしたらGoPro本体からこのフレキシブルアームでヘルメット内の音声を録音できるかもしれないと思い、同時に購入しました。

MD「ピンマイク コンデンサーマイク 18cm(Amazon)

MD ピンマイク コンデンサーマイク 18cm 引用元:www.amazon.co.jp

届いた製品は、予想通りですが、かなりちゃちで、製品を振るととカラカラ音がします。カラカラ音がするマイク部を分解すると、中でマイク部品が外装から浮いていましたので、セロテープで固定して直しました。まあそんなクオリティであるのは想定内です。で、実際にGoProのメディアModに接続し、フレキシブルアームを曲げてヘルメット内にうまく引き込めるかトライ。う~ん、ちょっとダメですね。マイクを口元に持っていくために深く曲げても、マイクやフレキシブルアーム自体の重みで、プラグ部分から回転して、アームが下がってしまい、適正な位置を保持できませんでした。まあ試みとしては面白かったのですが、フレキシブルアーム作戦は自分的には失敗ということで終了です笑。回転しないよう保持する工夫とかをすれば使えるかもしれません。

マイクを装着・接続

さて、バッファローのマイクを導入し、GoProに接続します。

ヘルメットのチークパッドを一時的に外し、マイクを噛ませ、

マイクをチークパッドにかませる

メディアModの後部にプラグを接続します。

マイクプラグをGoProに接続

マイクのケーブルは30cmぐらいあれば充分なのですが、ケーブルが長すぎて束ねたのはよいのですが、束ねた部分の重みで下に引っ張られるので、ヘアゴムでスイベルクリップの下に固定しました(が、付け外しの時にちょっと面倒です)。

給電のためのモバイルバッテリーにも接続して、一応これで撮影準備が完了です。

GoPro撮影準備完了

マイク音声の雑音対策

さて、これをヘルメットに装着してテスト撮影走行をしてみました。

スイベルクリップをヘルメットにかませる前に、GoProに電源を入れ、喋ってみると、音声のインジケーター反応しています。ちょっと大きく反応しすぎのような気もします。マイクの設定は「標準マイク」(標準マイク+でない)となっていることを確認。GoPro本体にはレベル調整がないので、マイクを口から少し離して頬のあたりまで持っていき、位置によるレベル調整をします。それでもかなりイエローゾーンに入るなと思いますが、仕方なし。

実際に録音しながら走行しました。

録音された音声を再生すると、停車時のしゃべりは普通に入りますが、走り始めてスピードが上がってくると、ブツブツ音が入るようになりました。何か電気的なパルス音のようなイメージですが、電源はモバイルバッテリーから取っているので、オルタネーターのノイズが乗っている訳でもなさそうです。風切り音とも違うように感じるのですが、一応もふもふのウィンドスクリーンを買ってみて装着してみました。

CAIWON「ラペルマイク ウインドスクリーン ファー 屋外用ピンマイク 1.0cm ブラック (size2)(Amazon)
ウィンドスクリーンファー 引用元:www.amazon.co.jp

このもふもふ、それなりに体積があって、視界を若干遮るは、ほっぺたがくすぐったいような、気持ちいいようなで微妙です。これでテスト録音走行をしたのですが、有意な差はありませんでした。

これは困ったなーと思い、YouTubeで調べると、GoProの画質設定の下のほうにあるProTuneで、ウィンド設定を自動ではなくONかOFFにする、というのもあったのですが、それは外部マイクのときは無効化されるので、対策になりませんでした。

YouTubeでモトブログを上げている方はどうやっているんだろうと、さらにYouTubeで検索を重ねていくと、どうやら私と同じ症状になって改善したという方がいらっしゃいました。

その動画では、GoProとマイクの間に、こういった音量調整のパーツをかまして調整する方法が紹介されていました。

クラムワークス「3.5mm ヘッドホン 音量調節 延長 ケーブル 28cm Z35VC28B(Amazon)

ヘッドホン音量調節ケーブル 引用元:www.amazon.co.jp

ヘッドホン用とありますが、単なるアナログの抵抗が入っているだけなので、マイクに使っても問題ないです。

早速購入してテスト録音走行に。ボリュームレベルは、大きめに発声してもGoProの音量ゲージがぎりぎり緑を出ないところに調整。走行して録音すると...、うん!ブツブツ音が消えました!これ、採用です。

ボリューム調整ケーブルと、ケーブル短縮したマイク

マイクケーブルの短縮加工

熱停止問題もモバイルバッテリーで解消し、ブツブツ音も消え、ちゃんと録画・録音できるようになり、ほぼ完成ですが、最後の詰めとして、長すぎるマイクケーブルを短くしたくなりました。

YouTubeでもマイクケーブルを短縮加工する動画がいくつか上がっていて、それらを参考に自分でもやってみました。はんだ付けは小学校からやっているので全く問題ないです。結構細かい作業なので老眼にはつらいかもしれませんが、私はヘッドマウントルーペで乗り切りました。

上の写真は、ケーブル短縮加工後のマイクです。これで外部マイク関係は一通り準備ができました。

実際にはどうだったか?

外部マイクでの自声録り、やってよかったです。

ブツブツ音問題がなかなか解消できなくて、一時は面倒になってきて、外部マイクをやめようかと思いましたが、苦労したかいがありました。

逆に自分の声がちゃんと録音されていないと、本当につまらない動画になってしまいます。

マイクテストで音声の入りを確実にしていないと、時々GoProが外部マイクを認識しないことがあり(メディアModのマイクに向いている模様)、その区間の動画は単に風切り音と排気音、そして遠くでなんかモニョモニョしゃべっている自分の声という、かなり虚しい動画になってしまいます。後になって見返しているときに、そういうトラブルになった動画を見ると、残念で仕方ありません。何かよいことをしゃべっているかもしれないのが全く聞こえないのです。

良かった点

  • ツーリングの記録として、ルートや走行位置、風景の解説が自身の声で入れられる
  • ツーリング中に感じたことをそのまま記録でき、後から観たときに当時の気持ちの再現力が非常に高い
  • 長期のロング・ソロ・ツーリングで、走行中すっごくヒマで、音楽を聞くだけでは持たず、歌うだけでも持たず、走るモチベーションが落ちてきても、「モトブロガーごっこ」や、ツーリングに関係ない独り雑談をすることで気持ちを盛り上げることができる

改善すべき点

  • 音量調節ボリュームの位置をビニールテープで固定してみたい。
    ボリュームレベルを維持できるよう、白いマジックで線を入れておくのがよいというコメントがネットにはありました。私はまだ最適なボリュームレベが探しきれいないと思ったのと、白マジックを持っていなかったので、面倒に思って線を入れませんでしたが、実際にツーリングでは毎回ボリューム調整をしていたので、アドバイス通り白マジックで線を入れるか、あるいは黒ビニールテープでカバーしてしまってもよいかなと思っています。
  • マイクケーブルがまだ長かった。
    音量調節ボリュームケーブルが入ってきたことで、その分ケーブルが長くなってしまった。あまり短くすると、ヘルメットからスイベルクリップを外したときに、ケーブルに負荷がかかるので、スイベルクリップごとGoProをタンクバッグに入れてもケーブルにテンションがかからないぐらいの長さは残して短縮化したいです。
  • マイクテストを効率的にしたい。
    ツーリング当時はマイクボリュームを見ながら、発声していたのですが、発声ではメディアModのマイクも結構拾ってしまって、外部マイクとの違いがわかりにくいです。外部マイクを指でコツコツ叩いたり、こすったりしてレベルゲージの上がり具合を見ていたのですが、それでもメディアModが音をやや拾うので、メディアModのマイクも指でこすったりして外部マイクとの違いが明確にする手順を編み出したいです。音声ボリュームを上下するとかが確実かもしれないのですが、毎回録音レベルが変わりそうなので、採用していません。
  • 撮影開始直後は、自分の声で、日時や場所を入れる。
    GoProの画面には、ホームビデオのような日時は入りませんし、GoProから取り出したファイル名にも日時が入りません。唯一ファイルのタイムスタンプには日時が入っていますが、本体の時計が正しく設定されていないといけません。私のように内蔵バッテリーを使わないケースだと、外部電源を抜いてしばらくすると、本体の時計がリセットされてしまうので、毎回アプリで同期するのが非常に面倒です。同期し忘れることもあるでしょうから、いずれにしても自分で喋ったほうがよいと思います。また場所の情報もあるとよいですね。
  • 撮影時点での天気予報の情報を入れる。
    話すことがないときは、天気予報がどうだったかとか、雨雲情報がどうだったかもいれてあると、後の参考になる。特にその日のルート決定において、天気予報が重要な要素出会った場合はなるべく!