どんな場面を撮るかイメージアップ
無事、スイベルクリップを使ってヘルメットへのマウント方法を確立できましたが、ヘルメットを被っていない時も撮影したいはずです。実際にやるかどうかは別として、具体的にどんな場面を撮影するのか自問自答です。
- フェリー乗船時の、バイクで乗船し、バイクを降りて部屋に行くまで:
これは、とあるモトブロガーさんが、YouTubeに上げていた動画に、北海道ツーリングのフェリー乗船時の様子があり、印象的でしたので、自分も撮ってみようと思いました。 - 観光施設内などを歩く時:例えば市場とか?大型施設とか?
- 屋外の観光スポットを歩く時:展望台に登るときとか?滝とか池とか海とか?
- 自分が走行している様子を撮りたい時:バイクにカメラ固定ではなく、地面にカメラを固定して置き撮りする
マウント機材の検討
以上のように撮影場面をざっと思い浮かべましたが、それぞれマウント機材を考えます。
- フェリー乗船時:
これはモトブロガーさんの映像から推測するに、ペンダント型のネックストラップかなと思います。埠頭からスロープを登って乗船・駐車し、ヘルメットを脱いでデッキに上がるまで、スムーズに撮影を続けるにはヘルメットについていないほうがよいでしょう。
また、ネックストラップはバイク乗車中も使えるので、ヘルメットマウントが何らかの事情でできなくなった場合への保険ともなるでしょう。 - 観光施設内:
これもネックストラップがよいでしょう。割りと目立たないので、撮影可の場所であっても、周囲の方へのプレッシャーが低いと思います。
ネックストラップの難点は、撮影方向が常に胸の向きに固定されることや、両腕で左右が見えづらくなることです。
あるいは「撮影してます感」が少し上がってしまいますが、短い棒のようなもの、「ショーティー」というらしいですが、それにつけて撮影するのもありかもしれません。 - 屋外観光スポット:
できればヘッドストラップによるヘッドライト型でしょうか。ネックストラップでも良いですが、アウトドア色の強いロケーションなら、ヘッドライト型でもそれほど変ではなさそうですし、首を向けた方向を撮影でき、両腕を前に出しても、視界が妨げられることがないです。悪目立ちしないかどうか、周囲の雰囲気をみて使い分けます。
またデイバッグのようなものを常に背負っているならば、ショルダーストラップにかませるクリップマウントも候補になるでしょう。クリップマウントはベースボールキャップにも取り付け可能です - 置き撮り:
三脚と三脚用マウントが必要でしょう。
とあるモトブロガーさんがYouTubeにアップしていた動画に、ソロツーリングなのに、スポット的にご自身の走行風景を置き撮りしていて、これも良いなと思いました。誰か撮影をお手伝いしてくれるヒトがいれば、撮影してもらえばよいでしょうけど、私は完ソロのツーリングなのでそうも行きません。まあまあ高額な機材を置きっぱなしにするのは気になりますが、場所と雰囲気で可否を判断かと思います。
購入機材の検討
ネックストラップ
ネックストラップは汎用性が高そうな機材なので、ひとつ持っていても損はないかもです。
ActyGo「ネックレス式マウント(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
メリット
- 手軽に導入できる
- 撮影時に目立たない
- 両手が使える
デメリット
- 撮影方向が固定される
- 両腕に視界が遮られることもある
- 持ち運び時にややかさばる
ショーティー
手軽さではこの短い棒もありかと思います。
GoPro「ショーティー AFTTM-001(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
メリット
- 手軽に導入できる
- 撮影方向を随時変えられる
- 頭より高い位置から撮影することも可能
- 収納時はコンパクト
- ミニ三脚として使える
デメリット
- 撮影してます感あり
- 片手で常に握っていないとだめ
- 撮影方向を常に意識して手を動かす必要がある
私は片手が取られるのが嫌なのと、中型の三脚を別途持っていくことにしたので、ショーティーは持っていきませんでした。
ヘッドストラップ
ヘッドライトのようにオデコに装着するので、見た目かなり気合が入っていますが、アウトドアでは便利かと思います。直にかぶるのではなく、帽子の上からかぶるのがよいと思います。GoPro公式の製品は、クリップマウントとセットとなっています。
GoPro「ヘッド ストラップ QuickClip(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
メリット
- 自分が向いた方向を撮影できる
- 両手が空く
デメリット
- 撮影時に少し目立つ
- 帽子が必要(あったほうがよい)
クリップマウント
デイバッグなどを背負っているときはショルダーストラップがあるので、それを活用するミニマムなマウント方法です。肩の前面に配置するもよし、ジョイントを追加すれば肩の上に配置するもよしです。またベースボールキャップのような帽子ならヘッドライト型として使えるかもしれません。
メリット
- 軽量コンパクト
- 手軽に導入できる
- 両手が空く
- 配置に自由度がある
- (キャップ装着)自分が向いた方向を撮影できる
デメリット
- マウントがGoProの重みで安定しない
- (ショルダー前面・上)撮影方向が固定される
- (ショルダー前面)腕に視界が遮られることがある
- (ショルダー上)ジョイントが必要
- (キャップ装着)安定装着に適した形状・サイズ・素材のキャップが必要
- (キャップ装着)撮影時に少し目立つ
私はキャップを持っていないのと、デイバッグを必ずしも持ち歩かないと思うので、クリップマウントは持っていきませんでした。
三脚マウント
三脚はホームビデオ用などの汎用の三脚を購入するつもりでしたので、いわゆる1/4ネジ穴がついている三脚マウントを購入しました。
引用元:www.amazon.co.jp
GoPro関連ではどういうブランドが信頼性があるのかの土地勘がなく、ちょっと不安だったのですが、その不安は残念ながら的中してしまいました。
基本的にメディアModに装着したまま使うことを考えていたので、メディアModを介してGoProに取り付けたところ、この付属スクリューは、メディアModの厚みの分を考慮していないのか、締め込むとスクリューが干渉し、メディアModが斜めになってしまいました。
ぎりぎり干渉してしまうぐらいでしたので、もう少し手前で締め込みができれば、干渉しないと思い、板厚2.5mmのM5ナットを近くのホームセンターで入手して、スクリューにはめてみました。
本当は丸ナットが欲しかったのですが、四角い板ナットしかなく、仕方なしです。
ナットを付けた分だけネジの長さが短くなりますが、一応ネジの先端は奥まで届いているので、GoProを固定するぐらいならこの程度の噛み具合でも大丈夫でしょう。
これで水平にマウントできます。
というか、このスクリューを他のスクリューと比較したのですが、ちょっと短かったので、他のスクリューに板ナットをかませて使うことにしました。これでバッチリです。
今から考えたらUlanziとか信頼のあるブランドで製品を選べば良かったのですが、当時はブランドをよく知らなかったので勉強になりました。
三脚
GoProマウント用の三脚は、本格的な重いカメラを乗せる三脚でなくてもよく、むしろバイクツーリングで持ち運ぶことを考えると、ある程度軽量で、収納時は40cm程度を越えないサイズであって欲しいです。
普段カメラ撮影とかをしないので、適切な高さの感覚がなく、まあヒトがしゃがんだポジションで撮影するレベルでよいかなと思いました。もう少し高いのも考えたのですが、重量や収納時サイズが上がってくるので選択しませんでした。
あと、GoProだけでなく、自分のスマホをつけて撮影する可能性もあり、スマホホルダーも同時にあると助かる的な軽いノリで選びました。
SLIK「三脚 450G-X 4段 レバーロック式 スマートフォンホルダー付属(Amazon)」
引用元:www.amazon.co.jp
20年ぐらい前、一眼レフをいじった経験があり、一応ブランド的には国内メーカーのSLIKかVelbonがよいと思っていたので今回はSLIKにしました。
折り畳み時は32cm、重量605g、高さ620~925mmとやや低めです。
実際にどうだったか?
ネックストラップ
フェリー乗船時の様子の撮影に使いました。バイクでスロープを上がって乗船し、駐車したら速やかに荷物を整理してデッキに登りたいところ。その時は、部屋にたどり着くまでの様子を撮影したかったので、ヘルメットではなく、ネックストラップに装着しておけば、GoProの付け替えなしでシームレスに行けるのでネックストラップがベストでしょう。その後もフェリーの中の様子とかもネックストラップならそれほど目立たずに撮影できたので良かったです。
ただ、難点としては、やっぱりかさばりますね。GoPro関係はタンクバッグに入れておいたのですが、ネックストラップが結構邪魔でした。
今回のツーリングでは、走るのに精一杯というところで、このネックストラップが活躍する場面は限られてしまいましたが、余裕を持っていろいろな施設を回ることができたなら活用できたと思います。
使い勝手も非常に良かったので、かさばるものの、次回も持っていきたいです。
ヘッドストラップ
最初はヘッドライト型なんて、かなり目立つ見た目になるし、使わんだろうと思っていたのですが、屋外の観光スポットや展望台へのアプローチで活躍しました。
ネックストラップだとやはり胸方向しか撮影できないので、ヘッドストラップは見た方向をそのまま撮影できるメリットは大きかったです。
見た目も目立った恥ずかしいかなと思いきや、むしろアウトドアな環境だと、これぐらいの撮影の気合のほうが気分も盛り上がって楽しく撮れました。次回も必ず持っていきたいです。
なお、私の場合は、アウトドア用の全周につばのついた帽子を持っていったので、その上からヘッドストラップをかぶりました。
電源は、USBケーブルでライディングジャケットの胸ポケットに入れたモバイルバッテリーから給電して撮影です。
今から考えればここが内蔵バッテリーの使いどころだったかもしれないですが、内蔵バッテリーを使うには、メディアModも外さないといけないのでかなり面倒だったのです。まあ、急がず、落ち着いてメディアModを外して、内蔵バッテリーで行っても良かったでしょうね。
三脚
使いましたが、GoProではなく、スマホで置き撮り撮影しました。本当はGoProで撮りたかったのですが、スマホ撮影もしてみたい気持ちもあったので。
三脚での置き撮りは初めての経験だったのですが、予想外に時間がかかるというのが今回の得られた教訓です。
撮影する場所を決めるために、撮影スポット周辺を行き来し、三脚の設置場所を決め、設営し、録画を開始、自身でバイクを何往復かする、三脚の位置まで戻って撤収、ということになるので、最短でも1時間ぐらいかかるのではないかと思います。
しかも撮影したいスポットというのは多くの方々がいらっしゃるので、なかなかベストテイクが撮れなかったりします。三脚を設置したところの目の前に車を置かれて、全く撮れなくなったり、置いた三脚に興味があってヒトが近づいてくるわで、まともに撮影できるテイクが限られました。
しかも私は、こともあろうに、宗谷丘陵の白い道の緩やかな坂道で置き撮りを試みてしまいました。狭い一本道なのに両側通行になっていますし、荷物を積載したままUターンするのもかなり慎重に行う必要がありました。バイクから降りてUターンしようにも、道の両側の窪みにバイク前輪が落ち込んでしまい、脱出するのに本当に体力を使いました。もっと平坦で開けたところでやるべきでしたね。これも経験不足と自分の余裕のなさから来る失敗です。
ただ、自分がバイクに乗っている様子を見たことがないからか、撮れた映像は自分なりに面白かったです。もう少し撮影したい気もするので、次回はあらかじめ置き撮り撮影をするエリアを決め、その撮影に時間を割いたツーリング計画を立てようと思います。今回はあまりにも行き当たりばったり過ぎました。
三脚はもう少し背が高いほうがよいと思いました。設置場所が必ずしも道路と同じ高さではなく、むしろ低くなっているところも多いからです。90cm程度では足りないので150cmぐらいは欲しいかと思います。ただし収納時サイズにはこだわりたいので、次回までに、そういった製品を探したいと思います。