初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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実録2023!Day2 苫小牧→定山渓(札幌市)

2023年6月27日(火)

フェリーでの寝覚め

昨晩は9時半ぐらいに寝てしまったので、目が覚めたら3時。カーテンは開けて寝たので、外は真っ暗。酒を飲んでそのアルコール覚醒で目が覚めてしまった。う~、頭イタ。地ビール系2本は多かったな~。初日から飲みすぎた。いかんいかん。

ということで、しばしベッドの中、スマホで今日・明日の予定を検討。まだ行先と宿泊先を全く決めてませんし。

フェリーで海上を航行中ですが、docomoの電波は4G+と遅いながらもほとんどの区間で入っています。陸側の部屋を取っていたのも奏功したと思います。

今日の下船は14時頃で、走行時間が短いので、それほど遠くには行けません。天気予報的には、苫小牧から東はよろしくなく、29日は札幌の市街泊は確定しているので、道北方面には向かわず、候補としては、支笏湖、札幌市の外縁部、石狩市あたりと考えています。ニセコ、積丹半島、洞爺湖はちょっと遠いかと。できればキャンプをしたいので、設営の時間を考えると、苫小牧から2時間ぐらいで行ける範囲ですね。悩ましいのは天気が雨っぽい曇という予報で、どこまで雨リスクを読むか、というところです。

maps.app.goo.gl

雨がしっかり降りそうなら、もう札幌市街のホテルに転がり込むことにします。ネットで空き状況を見たら、わりとどこでも入れそうな雰囲気でした。走行時間が限られる最初の日が都市部の近くというのは、宿泊先の心配がないのでよいですね。

とはいえ、なるべくキャンプしたいので、設営の時間帯に雨が降らなければいいかなという感じでキャンプ場をいくつかピックアップしておきました。あとはそれぞれのキャンプ場が営業を開始したら、電話して予約ですね。なお、支笏湖のふたつあるメジャーなキャンプ場のひとつは、システム的に当日予約は不可なのか、もう予約でいっぱいなのか、入れなさそうでした。

スマホでいろいろ調べながら、再び眠ったり、目が覚めたりの繰り返しで朝を迎えます。

朝のコーヒー

そうこうしていると、7:30。船内アナウンスが流れ朝食の案内が始まりました。私は朝食はレストランでは取らず、8:00にショップが開いたら、ショップでドリップ式のホットコーヒーとお茶菓子でも買おうかなと。

普段から朝は紅茶2杯と茶菓子をかじる程度なので、レストランのバイキング朝食はToo Muchです。昨年、レストランの朝食は体験したので今年はナシでよいです。

今年はどうか見てませんが、昨年のレストラン朝食ではコーヒーマシンに大行列ができてしまい、充分にコーヒーが飲めず、不満。マシンがメンテ待ちになってしまっても、スタッフが足りなくて?そのまま。稼働しているマシンが少なくなってますます行列は長く。朝のコーヒーは、マシンで一杯ずつチマチマやるんじゃなくて、厨房で大きなポットにドバーッっと淹れて提供しないと回らないと思うんですけどね。

一方で、ショップでドリップコーヒーが買えることがあまり知られていないようで(マシンがレジの奥にある)、こちらはレジの方にお願いすればすぐ買えます。小さいお菓子(今回は白いブラックサンダー)もひとつついてきますよ(写真は去年の)。

ショップのコーヒー

あるいは、アメニティとして提供されているドリップパックとミネラルウォーターを使ってセルフで淹れるのもありでしょう。

いずれにしても、私は朝は軽く過ごして、レストランが空いている時間帯のカフェタイムに早めのランチを食べるのが本日の組み立てです。

キャンプ場を予約

9:00になったので、キャンプ場に電話して27日と28日の連泊で予約完了!

予約したのは、「札幌市定山渓(じょうざんけい)自然の村キャンプ場」です。「北海道キャンピングガイド」に掲載されていたキャンプ場です。清潔度が最高ランク5だったのと、管理人が24時間常駐なので管理が行き届いたキャンプ場のようです。

札幌市定山渓自然の村キャンプ場

引用元:札幌市定山渓自然の村

位置は、札幌の市街から南西に40分ほど走ったところに定山渓温泉という温泉街があるそうで、そこから4kmほど山間に入ったところにあります。温泉街にいくつかあるコンビニにも近くて便利そうです。

そして札幌市が運営しているので料金がお安い。12mX6mと広い特別サイトを予約しましたが、一泊1,000円。普通の6mX6mのテントサイトは500円らしいです。

キャンプ場と定山渓温泉の間には「豊平峡温泉」というワイルドな温泉があって、そこの露天風呂の広さは日本最大級?レストランもあって、蕎麦、ジンギスカンが食え、そして、なぜかネパール人の作るカレーも食えると!カレー好きの私には堪えられないところです。

昨年はコロナで、温浴施設に併設しているレストランがことごとく閉鎖されていて、今年もどうなるかわからなかったので、あまり期待せず、最悪はコンビニに行けばよいと考えて、「定山渓自然の村」にしました。

支笏湖のキャンプ場も候補でしたが、太平洋側に近く、より雨に降られそうな場所だったので、今回は断念。

朝風呂!

キャンプ場予約という重要なタスクを完了したので、喫茶タイムの11:00までは、バッテリーを充電しつつ、ヘルメットやグローブのメンテをしたり、風呂にでも入って過ごします。昨晩は混んでいて入れなかったサウナに今日こそ入りますよ。

それと、明日のキャンプ場にはコインランドリーがないみたいなので、風呂に入っている間にフェリーのコインランドリーで洗濯も平行。

朝、さすがに浴室は空いていましたが、夜間にメンテナンスが入っていないのか、浴室内の一部の排水口が詰まっていて、船の揺れとともに、流れていない排水が床を伝っていました。このままでは気分が悪いので、自分でなんとかしようと思い、排水口を見たら、単にヘアキャッチャーの目が細かすぎて、石鹸カスが全体的に詰まっているだけでした。適当にそこらへんにあるものでヘアキャッチャーをこそいで網の目を掃除したら、排水が回復したので、これでよし!

さて、サウナ入室。最初は誰もいませんでしたが、そのうち他の方も入ってきましたが、私含めて最大3名と空いてます。ここのサウナは窓から海が見えるので、明るくて気持ちがよいです。眼下を海流が後ろに流れていくサウナなんてめったにないですから、それもまたスペクタクルで楽しい。浴室も全面的にガラスになっているので気持ちがよいのですが、サウナはさらに気持ちがよいです。

サウナ

引用元:商船三井さんふらわあ:パブリックスペース

温度は80度ちょいオーバーぐらいと低めですが、湿度があって気持ちが良いです。TVもないので静か。

残念ながら、水風呂と外気浴ができるところがないのですが、水風呂は立ちシャワーで水を浴び、汗を拭き、「ととのい」は脱衣所で腰掛けるか、浴室内の洗い場の椅子に座る感じでしょうか。

サウナ室のすぐ横の立ちシャワーは故障なのか水量が弱かったので、脱衣所との出入り口付近の立ちシャワーで水シャワー。わりと水は冷たいのでリフレッシュできます。

カフェタイム

洗濯のドライヤーが完了したら、11時過ぎだったので、レストランに行ってカフェタイムとします。この時間は空いていて快適。単品で軽食も食べられるので食べ過ぎなくてよいです。

私は定番のキーマカレーと、商船三井フェリーの公式Twitterで出ていた「いちごミルク」をオーダーしました。

キーマカレー

いちごミルク

キーマカレーは、オーダーしたその場で出してくれるので、すぐに食べられてよいです。初めて飲んだ「いちごミルク」ですが、甘すぎないのでいいですね。混ぜまぜして味の変化を楽しめます。帰りも飲もう。

窓辺のカウンターで海を眺めながら、ドリンクを飲み、ゆったりと時間を過ごします。混雑していないってのは気持ちよいですね。

下船

部屋に戻って、12時。下船は14時ぐらいですが、接岸作業などもあって13時ごろには苫小牧港に入るでしょうから、それまで荷物の整理をするなりして過ごします。

13時過ぎ。苫小牧港に入ってきました。船内アナウンスによると、予定より早めの着港となったようです。早い分には問題なし。

苫小牧港

苫小牧港から定山渓のキャンプ場まで支笏湖経由で83km、休憩を入れつつ進むと2時間ちょいかかると思いますので、14時下船だとして16時過ぎの到着。キャンプ場の受付は17時までなので、大丈夫ですが、あまり寄り道はできない感じです。というか、テントの設営を考えると、なるべく明るい16時ぐらいには入りたいです。余裕があるなら真駒内のモアイ像も見たかったですが、今回もナシにします。

13時半ぐらいから、船内アナウンスで、順に下船の案内。ありがたいことに最上階の7階はエレベーターが最初に使用可になるので、今日もエレベーターを使いましょう。階段ならどの階でもいつでも降りてOKです。

バイク駐車場のある2階まで降りて、積載作業。エンジンはかけずに、ギアはニュートラルに戻しておき、乗車体勢で待機。駐車場は閉鎖空間なので、排ガスで臭くならないようにするためにも、エンジンはなるべくぎりぎりまでかけずにおきます。バイクによっては暖気が必要な機種もあるでしょうけど、早くかけすぎて隣のベテランさんから注意されているひともいました。

13:50。車が動き始め、エンジンをかける人が増え、排気ガスが充満されていきます。ケホケホ。私のバイクはセルですし、船内ではゆっくり進むので、暖気なしでもOKと思い、わりと直前までエンジンはかけません。湿度が高くなりメットのバイザーが曇り始めています。走り始めたら解消するでしょう。

バイクの列が動き始めました。一列に並んでじわじわ進む。スロープを上る発進ポイントで一時停止。係の方のGOサインで一台ずつ発進するのですが、空母のカタパルト発射のような緊張感で楽しい。

カタパルト

上ったフロアは床が濡れているので、こけないようにリアブレーキで姿勢制御。下船タラップを降りれば上陸!

上陸

毎回わくわくしますねー。今回は港内の走行ルートも覚えているので気が楽です。

一旦右に曲がって、左側通行で進み、「トマレ」で一時停止。ターミナルビルを左に見て通過。ロータリーで再び「一時停止」の後、左折で苫小牧港の敷地を出ます。この周辺では仲間と待ち合わせのライダーさんも多いので、前方車両の急停止・急左折には注意です。

一時停止

私の直掩を走るライダーさんが後ろをチラチラ見るので、仲間とつるんでいて合流しようとしているのかな?と思っていたら、どうやらバイクが私と同じエストレヤだったからのようです。ブログを書いている今、動画を見返して初めて気が付きました。ご挨拶せずにすみませんー!!

お仲間さんだった

4ヶ月遅れで心のヤエーをお送りします!

そっかー、同じ車種で仲間意識ということもあるのですね。バイク歴がないもので、車種とかにあまり意識がなくて大変失礼しました。今後は「同一車種仲間」というものにも注意を払ってご挨拶するようにします!

この先左折して、道道259号「臨海北通」。曇天の苫小牧を走ります。毎年ここはこんな感じですなあ。

天気は悪いけど、また来たよ、北海道!なんかちょっとエモい感じ。

これからまた2週間、北海道ツーリングがいよいよ始まりましたよ!

いろいろなものとの引き換えに獲得した自由で大事な時間が今年も始まります。

去年は、ここを緊張しながら走りましたが、偶然にも音楽プレイヤーからスピッツの「優しいあの子」(NHK朝ドラ「なつぞら」のテーマソング、前半の舞台が北海道)がかかって、エモくなったのを思い出しました。

この「臨海北通」は景観は全くよくないのですが「エモエモ街道」と呼ぶことにしました。

支笏湖

右折して国道276号に入り、支笏湖方面に向かいます。

これは昨年と同じルート。勝手知ったる余裕あり。

あ、あの形の信号を見ると、北海道に来たなーという実感がわきますね。薄いLED信号で少し斜め下に向けてあるタイプ。東京では見かけないですから。豪雪地帯とかではこのタイプなんでしょうか。

北海道の信号

ホットシェフのあるセイコーマートを過ぎて、いよいよ市街地を抜けます。

支笏湖でキャンプするならさっきのセコマで食料調達するんでしょうな。支笏湖にあるふたつのキャンプ場、美笛ともラップ、どちらもめちゃくちゃ景観が良くて、清潔度も4星と高いようなのですが、美笛は当日の予約は受け付けてないようで(平日なので満員ではないと思い)取れず、もうひとつのモラップも候補だったのですが、電話予約が10時からだったのと、9時から受け付けている札幌市の定山渓が先に取れたので、定山渓に決めてしまいました。

支笏湖に向かう

このあたり、スピード違反の取締りで捕まっていたのをYouTubeで観たので、飛ばさないようにですね。ここのように市街地を抜けるところと、また市街地に入るところではスピード取締をしていることが多いですから。といってもエストレヤというのは、快適に感じる速度で走っていると、いつの間にか法定速度を守れているという不思議な(笑)バイクなので、変にがんばらなければ大丈夫でしょう。

この路肩にフキが生い茂り、荒れたアスファルトの路面、そして大型トラック、北海道の道路って感じ、気分も盛り上がってまいりました。お願いだから鹿さん、出てこないでね。道路の左側は動物の飛び出しで危険、反対の右側も対向車のはみ出しや、すれ違う大型トラックの風圧があるので、避けたく、基本的には真ん中を走ります。路面の関係で左右に調整することはありますが。

あー、なんか雨降りそう。また今年も支笏湖に向かう道で雨が降るかもですねー。気温的には東京で言うところの4月ぐらいの感じですね。まだ寒い。

お、少し陽がしてきましたよ。うれしいですねー。去年より支笏湖への道の天候は良いですねー。良かった。思わず笑みがこぼれます。

少し晴れてきた

ま、今夜は一時雨が降るみたいですが、雨量は多くはないようです。明日の朝には上がって乾燥撤収はできそうなので、良しとしましょう。

なるべくキャンプを絡めたいとなると、天候を見ながら宿泊先を臨機応変に設定するので、当日か前日の予約でいくのがよいですね。ホテルだと前日からキャンセル料がかかることが多いですし、どうしても行かなければならなくなりますから。

走り始めて30分、あっという前に、支笏湖温泉方面に左折するT字に突き当たります。去年はここに来るまでもゼーハーでしたから、昨年の北海道ツーリングではだいぶ鍛えていただいたということですね。

対向車にチャリダーもちらほら。ほんとチャリダーはすごい。

走り続けると木々の間から湖面がちらり。支笏湖ビジターセンターが見えてきました。普通はここで休憩なんだろうけど、まだ30分ぐらいしか経っていないからなー。

支笏湖ビジターセンター

訪問したことがないので、後ろ髪を引かれる思いですが、パスしました。湖畔を走った後のポロピナイで休憩とします。昨年はポロピナイをうっかり通過してしまったので、行きたかったのです。そのまま支笏湖温泉街を抜けていきます。

この先の湖畔沿いを走りますよ。そういえば先日、湖畔沿いの道で事故ってる報道映像を見たので、注意しないとですね。うっかりオーバースピードでコーナー中に前ブレーキとかやらないように。

よし、湖畔沿いに出ましたー。薄曇りですが、雨だった去年より良いコンディションなので良しです。

支笏湖

おや?またしても別のエストレヤさん。同じフェリーにいらした方ですね。写真でも撮るんでしょう。私もどこかで停まって撮ろう。

エストレヤ支笏湖

とはいえ、この道の左側には停まれるポイントがなく、右側にあるいくつかのポイントしか停まれるところがないということを、去年の走りで記憶しています。最も広いのは、この先の右に白樺が並んでいる駐車場です。

美しい支笏湖の風景を楽しみながら、ちょっと停まって撮影します。

支笏湖とエスト君

再び走り出す。水が透明で美しく、水面も穏やか。この風景がほんっとに美しい。最高ですねー!これだからバイクツーリングはやめられないのでしょうね。いかん、いかん、一旦今年で打留めにするんじゃなかったか?

右手に白樺並木が見えてきたので駐車場に入ります。これがラストかもしれませんからね!

右手に白樺

スピードの出る区間なので、あらかじめ意識しておかないと過ぎてしまいます。

支笏湖の白樺

白樺並木の駐車場でパチリ。前方に見えるのがポロピナイ。

フライフィッシングとか、釣りをしている方をちらほら見かけますね。フライフィッシングとか憧れですね。宙に描く釣り糸の軌跡が美しいです。

ポロピナイ園地

そしてポロピナイに到着。去年は雨だったのもあって、心に余裕もなく、すーっと通過してしまいましたが、今年はぐいぐい入って到着です。

ポロピナイ

そして、ライダーお約束のソフトクリーム。

支笏湖ソフトクリーム

食べた後、水辺まで歩く。

透明な支笏湖

さすが透明度を誇る支笏湖。岸辺まで澄み切ってますねーーー!

釣り小屋の水槽にいる魚たち。こんな魚がいるそうです。

支笏湖の魚

去年は雨の中、濡れネズミになって通過して、楽しめなかったのですが、今年は部分的にも晴れて、美しい景色を堪能できました。満足、満足。

恵庭峠

さて、15:15。15分ぐらい休憩しました。それでは定山渓を目指します。支笏湖から定山渓に国道で行くと非常に遠回りになってしまうので、真駒内の札幌芸術の森美術館の手前でショートカットするつもりです。それでもあと50km、1時間ちょいかかると思います。

ポロピナイを出て、峠道に入ります。この途中に支笏湖を見渡す展望台があって、昨年はそこで降りて写真を撮ったのですが、駐車場脇が草ボーボーで見晴らしは悪かった記憶だったので、ここは通過します。

ひたすら峠道を行く。場所によって30km/hの区間もあって、くねくねとしたカーブが続きます。

恵庭峠

うっそうとした森の中、視界も狭く、やや単調な時間が過ぎていきます。天気も再び雲が増え。日差しが弱くなってきたので、テンションも下がり気味です。明後日のライブの予習として聞いている音楽で気分を盛り上げます。

ナビによるとキャンプ場への到着時刻が16:30、今15:40で残り30km。今17時の受付終了時間には間に合うと思いますが、テントの設営をなるべく明るいうちに済ませたいですね。

札幌市に入りました。

札幌市に入りました

しばらく走ると、定山渓方面への抜け道が左に出てきます。

が、その左に入るところが超絶Uターン&登り坂という初心者ライダー殺しのようなポイント。

超絶Uターン

一回では曲がれず、対向車がいないことといいことに、反対車線にはみ出しまくり。

曲がれず

後ろの車から失笑されていたと思いますがご容赦を!

常石峠

峠道が細くなってきて、裏道感がでてます。それなりに上下とも交通量はあるので、速度早めの地元らしき対向車が出てきます。注意して行きます。

石山峠

峠道を下って、40km/h制限となり、民家の多い地域に入ってきて、石山の市街に降りてくるとだいぶ空気も暖かくなってきました。支笏湖方面と比べるとだいぶ違いますね。

国道230号

トリップメーターは190km。リッター38kmぐらい走りますし、タンクもリザーブなしで11Lありますから、今日は給油しなくて良いでしょう。

国道230にぶつかって左折。一瞬見えた国道沿いのショッピングモールの駐車場の広さに驚く。さすが北海道、ショッピングモールもスケールがバグってます。

ショッピングモール

しっかし、この国道、きれいで広い。さすが札幌市はお金持ちということでしょうか。

国道230号

ん?あと10分ぐらいで到着してしまうようなのですが、こんな開発が進んだところのそばに秘境のような温泉(豊平峡)や、「自然の村」があるのでしょうか?

これから行く、定山渓。ホテルの検索サービスとかでも札幌とセットにされているようで、定山渓のホテルがヒットしてしまうんですよね。それぐらい札幌市街から近いということなんでしょうけど。

ここで手持ちの現金が数千円ぐらいしかないことに気が付きます。今日のキャンプ場は電子マネーが使えるからよいのですが、風呂とか食事とか、やはり地方では現金が必要な場面が多いので、どこかで降ろさないと。次回?の持ち物リストに現金というのを追加したほうがよいですね。

そろそろ到着ですが、暑くなってきました。移動距離もありますが、相変わらず一日の体感気温の変化の大きいこと。それほど天候が回復しているということなんでしょうけど、今夜はひと雨来るみたいです。

晴れてきた

晴れてきましたね。よし、これで設営から就寝までの間ぐらいは天候は大丈夫そうです。太平洋側を避けて、札幌方面に来たのは正解でしたね。

定山渓

そして、国道の両側もだんだんと森が深くなってきて、山間に入ってきたなと思ったらすぐ、定山渓温泉に入ってきました。

定山渓温泉

セコマも左にあるので安心。正面の建物は高級感のあるホテル。後で調べたら「定山渓ミリオーネ」というホテルで、日帰り温泉もあって、良いサウナもあるらしいです。うむ、ここは行きたい!キャンピングガイドに割引券もついていたし。

しばらく行くと、左に豊平峡ダムや豊平峡温泉の看板が出てきて、左斜め方向。すぐにまた斜め左が「自然の村」の標識。もう着いたも同然(と思っていた)。

札幌市自然の村

そして左に豊平峡温泉の施設が出てきて、よし、ここで飯がてら風呂に入ろうと心に誓う。自然の村はまだ先。ナビではこの先左の表示。ふむふむ。

おや?出てきた看板では、自然の村は真っ直ぐ、ナビでは左と言っています。

どっち?

ちょっと時間に余裕があるのでナビ(ツーリングサポーター)の言う通りに左に行ってみましょう。

キャンプ場がない

ナビから音声で「目的地に到着しました。お疲れさまでした」とのこと。

え!?

キャンプ場ないよ。停止してナビをチェック。

違うし

あちゃー!

ナビ、間違ってます。

確かに距離的にはさっき通過したポイントのほうが自然の村に近いかもしれないけど、さっきの道は直進しないと到着できません!看板が正しい。

この点線を歩けってか!?笑

引き返すため、微妙な登り坂でのUターン、これ、典型的なコケるパターンですね。私のようなバイク初心者には一発Uターンは無理なので、安全策で、切り返し。積載が重いので、バイクを傾けないよう、地面にではなく、水平線に対して垂直を心がける。ふ~。

して、元の道に戻る。

ツーリングサポーターさんにも間違いはあるんですね。後日開発元のナビタイムさんに報告しておこう。

自然の村キャンプ場

さて、電話予約時に言われたのですが、この道の左に予約者専用の駐車場に一度入り、無人の管理棟に備え付けの内線電話で到着の旨を伝えてください、とのことです。

このキャンプ場に直行しないというパターンは初めてで、どういう事情なのかはわかりかねますが、とりあえず言われた通りにしましょう。

左に小さく駐車場の看板があって、入ると右手に管理棟。確かに電話ボックスのようなものが壁に据え付けられています。

駐車場の電話

ここで、一瞬バイクをコカしそうになりながら、バイクを降りる。まだ積載状態のバイクの感覚に慣れていません。

中央の柱の向こうに見える電話で内線をかけました。

電話

電話に出た係の方からは、この先の立ち入り禁止のゲートをそのまま入ってきてください、とのご案内でした。

走行再開。

あ、ここですねー。なんか熊出る的な道ですねー。今年は熊の出没数が半端ないので気が抜けません。

立ち入り禁止

ぐいぐい入っていくと、あ、建物が右手に見えました。道の右には電気柵が。熊対策もしっかりしていて安心ですね。さすが札幌市。

自然の村

バイクはどこに停めて良いかわからなかったので、そのまま一番奥に停め、一旦はお疲れさま。

バイク駐車

受付を済ませて、予約したサイトに到着。

広い!というか、広すぎ?

面積的には特別サイト6x12mではなく、普通のサイト6x6mで良かったかも。とはいえ、特別サイトは、サイトエリアの中心に位置しているのと、三方が木で囲まれているのでプライベート感があり、正面は広場に向かっているので開放感もあり。これはこれでよいかもです。ナイスプレイス。

とりあえずテントだけ設営した状態がこんな感じ。ポツーン。

広い特別サイト

左手前にある荷物をテント内に収容して設営完了!

平日なので、空いてて気持ちが良いです。

ちなみにテントの入口を開けたところには、すのこを置いています。

すのこ

このすのこ、バイクに荷物を積載するための補助用の板として導入したものなのですが、キャンプ中はこのように、テントの「玄関」にしています。

ここに腰掛けて、靴を脱ぎ、テントのファスナーをさっと開けて、さっとお尻から入って、さっとファスナーを閉める。出るときはその逆。虫がテントに入る隙を与えないようにできます。

とっても便利なので紹介させていただきました。

豊平峡温泉

さて、持ち物自慢はおいといて、風呂と飯じゃ。さて、どこの風呂に行く?

候補は、さっき国道沿いにあった「ミリオーネ」と、すぐ近くの「豊平峡温泉」。

自称ギャルオヤジの私は、女子っぽい施設が好きなので、普段なら間違いなくゴージャス感のある「ミリオーネ」(定山渓万世閣ホテルミリオーネ)に行くのですが、持っているガイドブックの、「豊平峡温泉」の紹介文が気になります。

ツーリングマップル

「国内最大級の広さの露天風呂。食堂ではインドカリー、十割そばが人気」

キャンピングガイド

キャンピングガイド「薄めず、沸かさず、循環させずがキャッチフレーズ。内風呂は湯舟から溢れた湯さえも熱く、庭師が設計した露天風呂は広大だ。さらにネパール人料理人が作るカレーをはじめ、そばやジンギスカン等の食事も好評」

明らかに、ただ者ではなく、これは行くしかない!

サウナはないけど、オンリーワンな温泉、そしてインドカレー(ネパールカレー)が好きな私を呼んでいます。しかし温泉とネパールカレーの組み合わせってのも初めてよ。

着替えだけもってキャンプ場出てすぐ下の「豊平峡温泉」にバイクで行きます。

駐車場へ徐行しながら、建物を目にする。外観からして、山小屋のようなワイルドな建物。

引用元:キタログ

ギャルオヤジの私、これは、失敗したかなー、と不安に。

やめる?でも、紹介文も気になるし、ここまで来たら行くしかない、ということで再び決心して飛び込む。

長い渡り廊下を進んで脱衣所に。うーん、昭和。老朽化した市民プールのロッカーみたいだぞ。ここらへんから気持ちを切り替え、ギャルオヤジから冒険野郎モードにします。ちなみにこのロッカー、リターン式だけど、100円硬化が要るので要注意。貴重品ボックスに有り金を全部入れると痛い目にあいます。

さあ、浴室突入!

うわー。ここ、鍾乳洞?ってなぐらい、浴室の床が、鍾乳石のように波打ってます。

引用元:raraのブログ

なんで?あー、浴槽から温泉が溢れてて、それが洗い場のほうに流れているのね。床は鍾乳石で斜めってて、歩くと足の裏に鍾乳石のヒダが当たり、イタイタ。こらたまんねーな。

引用元:豊平峡温泉

洗い場のカランも、水垢っていうか、自然に返ってしまいそうな勢いで、金属イオンでガサガサになってますわー。

他のお客は、ハイキング仲間のようなお爺さん3名、小さい子供を連れた親子2名だけ。お爺さんがたは山奥の野風呂とか入ってそうな年季の入りようなのでよいとして、そこの子供!こんな温泉マニアの英才教育を受けているような君は普通じゃないからな!

とか雑念が浮かびつつ、髪と身体を洗う。いつもの銭湯スタイルで、ひげをそり、歯磨きも。鏡もガッサガサなのでひげ剃りに耐えず、ヤマカンでひげ剃り完了。

内風呂に入るには、勇気が要るのでまだとして、一旦はウワサの露天風呂へ。

引用元:定山渓観光協会

なるほどー。広い。うん。でも湯舟自体は大きいは大きいですが、関東近郊でも見かける程度の「大」サイズ。国内最大級というのは、この敷地ですね。

源泉の温度が51度なので、それを敷地斜面の上のほうから水路のようなもので流してきて自然冷却して湯舟に注ぐという方式になっていまして、この水路が構築されている敷地を入れると確かに広い。

湯舟も広いので場所によって温度差があります。お湯は熱いところでも体感38度ぐらいでぬるめ。景色を見ながら長時間入るには良いでしょう。熱めのスポットにお爺さんがたが滞留しているので、近づけない。子連れの子供さんにはちょうどよい温度かもです。個人的には、もう少し熱くして欲しいなと思いつつ、長めに浸かる。

とはいえやっぱりヌルいということで、内風呂に挑戦。

引用元:豊平峡温泉

内風呂の湯はワイルドに濁っています。無濾過原酒のような、無濾過生源泉。傷を癒やす野生動物になった気分で入湯。

おお~。温かいわ~。うむうむ~。はやりこれじゃ~。

出口付近に飲用の温泉が蛇口的なところから流れ出ています。近寄るものの、50度近いお湯が足に流れてきて近づくのを断念。さっきこれを飲んでいったヒトは通とみた。

風呂から上がって、脱衣所。ドライヤーも、よく見るNobbyの普通のドライヤーが1個あって、無料で使えました。ここは銭湯とは違う。さて、飯に行くぞー。

お食事処

去年と比較して、今年うれしかったのは、こういう温浴施設の食事処が営業していることです。昨年は温泉は営業していても食事処がことごとく閉店していたので、風呂に入ってから夕食の流れがホントに悪かった。

さて、噂のネパールカレーに行きますよ。

ここは、カレー、蕎麦、ジンギスカンがメインのようですが、当然私はカレーで、ラムカレー。お腹が空いていたので、フライドポテトもオーダーしよう。ラム、ポテト、北海道らしくてよいですね。蕎麦は今端境期だし昼っぽいし、ジンギスカンはこの先どこでも食えるでしょう。

食券を買って入店。厨房はネパール人だらけ!店内は、なんか不思議なパープルな照明になっています。これって昭和なムード作り?よく見たら奥のほうでレタスなどの水耕をしていて、その栽培用の光が店内に広がっています。

水耕

初めて見たわ。なんか熱帯魚の水槽の中にいる気分で食事。

やってきたカレーも照明で不思議な見た目になっています。

カレー

ノンアルコールビールにした自分はエライ。というか、昨日飲みすぎて頭が痛かったので今日は休肝日。

しばらくするとフライドポテトがやってきた。え!?なんというボリューム!バケツ一杯ほどのサイズです。

しまったー、北海道って、蛇口をひねるとじゃがいもが、いや、農道にはじゃがいもが落ちているだけに、空気のようにあるんでしょうか。大量のフライドポテト。とても380円という価格とは不釣り合いなサイズ。これは一人では食べ切れん。困ったな~。気が動転していて写真を撮るのを忘れてましたが、デカいのです。

ふと、隣に、私と同じようなソロ客の若いお兄さんがいるではないですか。これはチャンス。「あの~、もしよろしければフライドポテトを半分食べるの手伝っていただけますか?」と思い切って声掛け。したら「あー、すみません、自分、カレーにナンが付いてくるの知らずに、チーズナンも追加で頼んでしまって、ナンが2枚なんですよ。厳しいです~」とのこと。テーブルを見ると、確かにオオサンショウウオのような巨大ナンが2枚横たわっています。ご愁傷さまです。

お互い、食べ切れん量を頼んでしまったおバカさんということで、反省部屋のような雰囲気で並んで黙々と食べました。しかも、やめておけばよいのに、ポテト完食。う~苦しい。

そうそう、地方は盛りがデカいので気をつけないとです。もう食べざかりだった頃から40年も経ったオジサンにはデカい飯はツライのですよ。

昨日は飲み過ぎ、今日は食べ過ぎと、全く学習能力のないオジサン、重いお腹をひきずって退店。ラムカレーは普通に美味しかったですよ!やっぱ北海道だけあって、ヒツジが美味い。

再び、熊さんが出てきそうな薄暗い道をおっかなびっくりバイクで帰り、テントに転がり込む。食いすぎた~。もうだめだ~。お休みなさーい。