初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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実録!Day2 苫小牧→支笏湖→札幌泊

2022年7月8日(金)

フェリー2日目 朝の散策

7時前ぐらいに目が覚めた。朝食は7時半から9時なのでまだ時間がある。

とりあえず外の空気が吸いたいので、部屋の換気がてら、着替えてバルコニーに出る。

ものすごく濃い霧で、陸側だが、景色はぜんぜん見えない。携帯の電波は入っていて、Google マップによると八戸の沖合を航行中の模様。海面は右から左に猛スピードで流れる。フェリーの速度が結構速い。

そうこうしていると7時半。船内アナウンスでレストランなどの営業案内。朝食は9時でLOとのこと。朝食営業は1時間半と結構短い。

そうはいっても、昨日の夜は食べ過ぎたので、船内散歩でもして身体を動かしたい。首からGoProを下げて船内を撮影しながら散歩。

艦尾のドアから7階デッキにでる。巨大な煙突からもうもうと白い煙。周囲の海域は真っ白で何も見えない。風が強い。外から自室のバルコニー付近を見るが、立入禁止になっているのでほとんど見えない。プライバシーは確保されている。

7階デッキの風景

外階段で6階デッキに降り、船内に入り、6階を散策。パブリックスペースからは外が見えて、椅子もたくさんあり、窓のない部屋でも、ここで休憩すれば閉塞感なく過ごせそう。レストラン入口では6名ぐらいの列。もう少し歩くか。

パブリックスペースの階段で5階に降りる。開放的な階段で気持ちがよい。8時を少し回ったのでショップが開店している。艦尾方向に歩く。キッズルームはコロナで閉鎖。ランドリーを発見。両替機もあり、洗濯機と乾燥機が4台ずつある。

風呂場の前を過ぎると、ペットルームがある。ペットルーム入室可のカードキーがないと入れないようになっていて、二重ドアになっているので、犬が吠えても音が響かない設計のよう。デッキに出るとドッグランがある。

一通り船内散策をしたので朝食に向かう。いつも通り、水分主体の朝食。昨日食いすぎたので固形物は入らない。さすが牛乳が美味かった。

フェリーの朝サウナは気持ち良い

朝食後、部屋のバルコニーで撮影やLINE(まだ電波が入る)。空は明るいが、霧が濃く、冷えたので10時過ぎに風呂に向かう。昨晩と違って空いている!そして貸し切り状態のサウナで温まる。サウナ室には大きな窓があり、眼下には海。左から右に海面が流れていく。こんなサウナは初めての体験。温度も湿度も自分好みなので最高に気持ち良い。2セットぐらいやって浴室でゆっくり過ごす。明るくて本当に気持ちの良い浴室。

下船

部屋にもどってゴロゴロ休憩。11時半から軽食のサービスが始まるが、スルー。昨日の夜と今日の朝で、食べ過ぎです。もうダメ。

入港は定刻通り13時半とのアナウンスあり。個室が快適過ぎるので、帰りも、日程的には高いけど、個室にしようと思う。

そうこうしていると、船の周囲に海鳥が飛び始め、港に近づいてきた雰囲気。ライディング服に着替えて、荷物の整理。いつでも出られる状態に。

下船のアナウンス。エレベーター優先は上階からだが、階段は特に指定がないので、いつでも降りれそう。とはいえ自分はわりと端っこに停めたので、あまり早くバイクのところに行っても意味がないので、しばし待ってから階段で降りる。

前日どの階に停めたか記憶になくて、ひとつ下の階に行き過ぎたり、朝からやらかして、体力消耗。

バイクのところで出発準備。今日はこのまま走るのでGoProは顎マウントで行きます。マイクもOK。ギアがローに入っていることは覚えていて、ニュートラルにしてからエンジンON。バイク車列の先頭になりそうな雰囲気になったが、降り方の勝手がわかっていないので、ここは後ろの3台ほどを前に出して、後ろにつける。

下船タラップは一つ上の階にあるので、昨日降りたスロープを今度は上がることになる。スロープは一台ずつ上がるので、並んで合図を待つ。なんか戦闘機のカタパルト射出待ちみたいな雰囲気で盛り上がってきました。

スロープ上り待ち

自分の番になり、スロープをぐいぐい上がる。船内の床が水浸しなので、気をつけて大回りで右折。

フェリーの床は濡れている

下船タラップを降りる。

北海道、じょうりーーーく!時間は14時ほぼジャスト。

北海道上陸

といっても埠頭の地図が頭に入っていないので、前のヒトについていく。ロータリーを左折して一般道に入りました。ツーリング開始です!

北海道を走り始める

苫小牧は曇りの予報で、なんとか雨は降っていない状況。しかし今にも雨が降りそう。でもそんな悪い天気を吹き飛ばすような、気分の高まり。今自分は北海道を走っているんだと。準備期間が長かったのでちょっと涙が出てきました。ものすごい偶然で、ヘッドホンにはスピッツの「優しいあの子」が流れてきました。北海道ロケもあった朝ドラの主題歌ですね。


www.youtube.com

ここで前日ガソリンを入れた時にトリップメーターのリセットを忘れていたことに気づく。いかんいかん、北海道ツーリングではガソリン残量の読み間違いが致命傷になることも。すぐにリセット。

しっかし、パーカーの上からライディングジャケットを着たから、暑いし、動きづらいし。一旦停止してパーカーを脱ぐ。フェリーのデッキではパーカーがあってよかったが(ライディングジャケットでもよかったかも)、服装の調整が難しい。脱いで身軽になって再発進。

今日は、支笏湖を通って札幌に入って泊まります。できれば札幌の有名なサウナ「ニコーリフレ」に行きたいですが、う~ん、時間ないだろうなぁ。手元のナビでは残り72km、札幌のホテルへの到着予定時刻は15:50とありますが、休憩しながら行くので、到着は17時頃かな。

国道276号線 支笏湖通り

久々、地方の広い3車線を走る。一番右でも、中央分離帯の切れ目で、右折しようとする車があるので、安心できない。真ん中の車線でしばらくは行こう。

さて、周囲に車が少なくなってきたのでー...おっといけない。制限速度50km/hを遵守しましょう。うっかりスピードを出すとやばいです。このあたりで速度超過で捕まっていた動画がYouTubeにありました。街を出るところでやっている、というパターンですね。

まあとにかくのんびり行きましょう。それが自分とエストレヤには最適な走りなので。

空には重い雲が広がり、今にも雨が降りそう。気温もひんやり。東京でいうと4月の気温かな。

さて、緑が増えてきて、初ヤエーがありそうな予感。ともったら、おー!ヤエー来ました。ウレシイですねー。ちょっとこちらの反応が遅れたー。次回がんばります。

「R276美笛峠通り抜けできません」の表示。う~ん夏なのになぜ?(岩盤崩落があったそうです)。そちら方面(支笏湖の西)に行かないので大丈夫ですが。私は支笏湖の東側の湖畔沿いに走って北上する予定なので。

地面がうっすら濡れていて、森の中の道路を走っていきます。森の香りが気持ち良く、肺に染み渡る。道の左右の下草は大きなフキの葉っぱ。コロボックルが出てきそうです。

276号線

まだまだ50km/h制限は続く。これはキツイですね。後ろから車が迫ってきます。一応追い越しのためのはみ出し禁止区間。どこかで左に寄って抜かさせよう。道路は国道といえど、結構でこぼこ穴が開いていて、路肩もガタガタの場所があるので、左に寄るポイントがなかなかない。対向車も、まあまああり、ワインディングで見通しも悪い。この頃は私の抜かさせ技術も低く、後ろの車さん、ゴメンナサイ。

支笏湖へ向かう

50km/h制限解除の区間になり、センターラインは白破線に。後続車が抜いていってくれました。少し気が楽に。

今度は寒くなってきました。先程の汗が引いてきたこともあり。そろそろ何か着るかなぁと思っていたら、雨が降ってきました。14:30。3分ほど走って、デイバッグにレインカバーをするかなと考えていたら、だんだん雨が強くなってきた。雨具を着る決意。路肩にバイクを停止して雨具を着る。初日から雨ツーリングになってしまいました。

デイバッグにレインカバーをして、さてレインスーツでも着るかな?と思ったら、なんとレインスーツはシートバッグの中に入れていたのでした。失敗。私のシートバッグは防水なのは良いのだけど、開けしめが大変なので外さなければならないです。レインスーツの入れる場所はデイバッグが基本ですね。

とりあえずレインスーツの上だけを着て、レインスーツのボトムスは、タンクバッグに移動。しっかりした雨になってきてしまいましたが、レインジャケットを着たのでモチベーションアップ。

雨の中を走行再開。札幌に着くだけで精一杯な気分に。ますます雨が強くなってきたので、下も履くことに。レインスーツボトムスは、一応バイク用なので、裾が広くてブーツのまま脱ぎ履きができますが、どこにも座るところがないので、やっぱりサイドファスナー仕様のほうがよいな。

なんとか履いて走行再開。今度はレインスーツのフードのヒモがヘルメットに風でカンカン当たって不快。レインスーツのフードだけ取っておけばよかった。適当に首の中に押し込んで凌ぐ。

車が後ろから何台か固まって来るので、その度に抜かさせるが、気がつかずに抜かされることも(ごめんなさい!)。

276号線追い抜き

美笛峠やモララップに向かう分岐を過ぎて直進。T字に当って、左折すれば湖畔方面。湖畔に出ても今日は景観が期待できないな。支笏湖を越えたところの峠道をこの天候で突入するのが嫌に思い、一瞬右折しようかと思いつつも、これも経験ということで左折で湖畔に向かう。とにかく安全に行こう。

札幌54kmの表示。ヘルメットのバイザーの外は撥水、内側は曇りドメをしたので快適。土砂降りではないのでなんとか走れる。ここに来るまでは、雨は走らないとか考えていたけど、そんなことはムリだとわかりました。

雨の支笏湖

支笏湖のビジターセンター前を通るも、心に余裕がなくて通過。こんなときこそ休憩入れたほうがよいのですが。

湖面が見えてきました。これで天気がよかったら最高でしょうなー。左に湖面が広がる湖畔道路を走る。最高!といいたいけど、天気が悪くて残念。でも、こんな天気でも湖畔のライディングは楽しーーー。

支笏湖湖畔

鹿の飛び出し注意の表示。湖に降りてくる鹿がいるんですな。

駐車して撮影できそうなスポットはあるものの、いかんせん天気が悪いので停める気にならず、迷いながらも通過。当初休憩しようと思っていたポロピナイも通過。本当は休憩すべき。意識的に休憩しようと思っていたのに、余裕がないです。ダメだよ、自分。

峠道に入り、高台から支笏湖が見えるポイントがあるのでそこで一旦休憩。単なる駐車場なので、支笏湖の遠景写真を撮る。

支笏湖

ツーリングとは天候を楽しむもの也

天気アプリで雨雲の位置を確認したら、周囲にはもう雨雲なし。確かに雨がだいぶ止んできた感じに。ここでレインスーツを脱ぐ。今にして思えば、ここでもう一度支笏湖湖畔の道路に戻っても良かったかもです。

レインスーツを脱いで身軽になって走行再開。フル積載での上り坂はエスト君が結構きつそう。がんばれ。

おっと晴れてきたー(湖畔に戻ればいいのに)。モチベが急回復!ツーリングとは天候を楽しむものと理解。ご機嫌になって白樺の森の一本道を進む。札幌38kmの表示。

陽は差しているが、標高が上がってきて、ちょっと寒い。本当に体温調整が難しい。

ところどころの急カーブでは30km/h制限。

天候が回復してきたからか、対向車線でライダーの数が増えた。ヤエー。

雨が降る支笏湖ではビジターセンターで休憩したほうが良かったな。反省。

札幌31km。森の香りが気持ちいい。雨上がりで一層香りが強い。肺に入った香りが血液に乗って全身を巡るようなイメージ。

道路はところどころに大穴が開いているので、路面にも注意。

山水橋を渡る。

晴れてきて、路面の状態も良くなり、森の匂いはよいわで。最高のツーリングタイム。

276号線晴天

やっと休憩。親切なお兄さん。

真駒内川を渡ると、建物や歩道を歩くヒトの姿が見え、平地に降りてきた感がでてきた。どこかで休憩したいなぁと。

あれほど休憩を取ると誓ったのに、2時間もオヤツなしで走ってます。ここらへんの計画がちゃんとできてないなと。ペース配分ってやろうと思ってもなかなか難しいです。

次からは休憩できるところを経由地とか目的地にしてナビをセットしようかなと思います。

お、セイコーマートがあるが、ちょっと反対側にあって、対向車もいて、後ろもつかえていて、このタイミングでは難しいなと。

民家の庭先に咲き乱れるラベンダーを発見!北海道らしいですね。

札幌芸術の森を通過し、左側にコンビニを発見したので、ここで休憩。16時過ぎになってしまった。残りは平地道路で13km、あと30分ぐらいでホテルに着きます。

ここでGoProを切って30分オヤツ休憩。コロナ禍で閉鎖されていることが多いイートインスペースが使えたので助かりました。

さて再出発しようと、バイクの方向を変えて、いつもの調子で、またがろうと思ったが、あ、積載した状態だと絶対にやばそう。その危うい様子を、見るに見かねた地元のお兄さんがすっとんできて、「バイク押さえているので乗ってください」と親切な申し出!うひゃー。さすが北海道。優しい方が多いと聞いていた通り。東京ではあり得ない出来事ですね。お兄さんも昔バイクツーリングをしていたことがあるとのことです。お言葉に甘えつつも、一度スタンドを立ててからまたがりました。大量積載したバイクに、スタンドを上げた状態でまたがるのは、自分のスキルではさすがに無謀でした。お兄さん、ありがとうございました!涙

札幌のホテル着

休憩の後は、ゆっくりと、国道453号、真駒内通りを北上し、都市部っぽい風景となり、30分ほどで宿に着きました。

今日の宿は、以前も旅行で泊まったことのある、ドーミーインPREMIUM札幌。バイクを停められる駐車場がないので、カートをゲットし、宿泊に必要な荷物だけを降ろし、クロークに預け、紹介してもらった近くの駐車場ビルに向かう。

バイクのサイドバッグにはキャンプ道具などを入れたまま。イタズラ・盗難が気になりますが、駐車スペースがビル内ですし、お守り程度のワイヤー式ダイヤル錠を両サイドに付けるので、盗む気になったら、盗まれますが、出来ごころレベルでは盗られないレベルにしておきました。

私の防犯対策の方針は、出来ごころレベルの盗難を防ぎ、盗みたい気持ちにさせないこと、盗む気になった泥棒には対抗しない、という方針にしています。

ホテルで休憩

さてヘルメットを持って徒歩でホテルに帰ったら、風呂休憩。

ドーミーインですから、サウナですね。いや~ホントに疲れた。バイクでは75kmほどしか走っていないのですが、初のツーリングでしかも雨の洗礼。後ろから来る車に気を払いながらワインディングを進むというのは、初心者にとっては消耗の大きいことでした。

2時間ぐらい、サウナ・水風呂・外気浴(これが長い)を3セットぐらいしてリフレッシュ。並行して洗濯も進めます。明日は一応キャンプの予定なので、なるべく洗っておきたいです。ドーミーインは大抵洗濯は洗剤込みで無料で、乾燥機だけ100円で20分か30分できるようになっています。だいたい300円持っていけば大丈夫な感じです。

洗濯も仕上がり、部屋に帰って、疲れたー、という状態でちょっと動けない。でもメシに行かないと夕食難民になってしまう。風呂の前にメシのほうがよかったかも。

札幌の夜

本日最後の力を振り絞って21時ちょい前にホテルを出る。Googleマップで飲食店の当てをつけても、狸小路という場所柄、若者が大声で騒いでいるようなお店が多く、小綺麗なお店で、オジサンが一人で入って落ち着いて食事ができるところがなく、しばし徘徊。金曜日の夜なので賑やかですなぁ。

ただ、時間も21頃と、さすがに地方はLOの時間が早くて、良さげな店がなかなかない。なんとか、LOが近いものの、1店みつけて、肉とワインをいただきました。結構お腹がいっぱいになって、ドーミーインの夜鳴きそばは食べず、就寝。

明日の天気予報は晴れ、日本海オロロンラインに沿って北上し、小平のキャンプ場を目指します。