初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

このブログはアフィリエイト広告を利用しています

実録2023! Day17 帯広→日高→苫小牧→フェリー

2023年7月12日(水)

本日の予定

さあ、本日が今年の北海道ツーリング最終日。夕方には苫小牧からフェリーに乗ります。16:30までに乗船手続きをするようにとのことですので、16時に苫小牧に着いていれば良いでしょう。土産も買いたいのでできれば15時半目標で。

本日は帯広を出て、普通なら道東自動車道で占冠を通過して、追分で降り、南下して苫小牧というコースなんでしょうけど、とにかく高速道路がイヤなのと、まだ走ったことのない日勝峠(にっしょうとうげ)を走ってみたいということで、海側の日高町まで降りて、海沿いで西に向かって苫小牧という構想です。

7/12行程

ただし、今日は西の方から大型の雨雲が昼から午後にかけて通過するので、山側の日高町からどう進むかはその時次第とします。

しかしこの「ひだか」という場所について、北海道の地理に明るくない私はちょっと混乱したので、調べてみたところ、まず現在の「日高町」は、山間の「日高町」と海側の「門別町」が合併してできた町とのこと。

日高町

全く隣接していなくて、結構距離があるので、釧路市の音別とは比較にならないほどの分裂間。

そして海側の日高町の隣にある「新ひだか町」は全く別の町です。

「新ひだか」は別だとして、ひとくちに「日高」といってもどっちの日高なのかがわかりにくいです。

今日はまず日勝峠を越えて山間の日高を目指します。雨雲レーダ予測によると山間は降らないっぽいのですが、去年はそれに騙されて降られたので、雨っぽい天候の山間は「降る」と思って突入しようと思います。

日勝峠

帯広の街でガソリンを入れて出発8:40。

しかし今日のホテルの朝食会場は混んでたなぁ。釧路のコンフォートはぜんぜん空いていたのですが、帯広は時間帯が早いためか混んでました。普通私は朝食をつけないのですが、周辺に朝からやっているカフェがないので、今回は付けました。混んでたので朝からちょっと疲れてしまいましたね。

さて、7/6からずっと悪い体調ですが、ついに最終日まで引きずってしまっています。あー、残念。ツーリングは天候も大事ですが、体調も大事ですね。

今回はツーリングに出る直前に飲み会が立て込んでいたり、あまりトレーニングをしてなかったこともあって免疫力が落ちていたということもあります。

昨晩は体調が8割ぐらいに戻していたのですが、今朝は6割に落ちてます。毎日このパターンなんです。朝体調悪くて、夜に向けて良くなってくるという。

気温は20℃中盤と、やや高めに感じますが、雨に降られると思うので、今日は最初からレインジャケットを着ています。峠は降られるのではないかと。

今日から北海道は全体的にしばらく天気が悪い予報なので、Twitter(現X)では北海道を離れる人もちらほら。

昨年もそうでしたが7月中旬以降は天気悪いですよね。

まずは国道38号線で西に向かいます。

芽室で信号待ち。ん?左には「ゲートボール発祥の地」の石碑。へー、ゲートボールって北海道なんだ。

ゲートボール

左はじゃがいも、右は小麦かな。

畑

キレイな田園風景。

ちょっと霧が出てきましたね。

霧が

日勝峠に行くには、国道38号に別れを告げて、左側を走っている道道55号にシフトしたほうが近道です。十勝清水の町をバイパスできるので、風景も良いかもです。

おおー、あの山の中に入っていくんかー。ガスってるわー。雨だなこりゃ。

ガスってる

もう覚悟を決めます。

さて、今回のツーリングで使わなかったもの。

水着。毎回ですね。ハハハ。もう持っていくのやめます。混浴露天風呂対策なんですけど、そこまでして入らないから。

それと、予備のGoProと自撮り用マウント。まあ2台同時に使うのは面倒くさいです。ただ、この面倒くさくしている問題の大半はGoProの安定しない動作の問題でして、1台をしっかり撮影させるだけでも大変なのに、2台も無理って感じです。

GoProは熱停止するので、バッテリーを入れずに外部電源を使いますが、そうなると日時をほぼ毎回アプリで同期しないといけないし、音声も外部マイクを認識しないことが半々なので、もう非常にストレス。

私の使い方の場合は、外部マイク+外部電源の同時使用が必要なので、それができる機材があれば乗り換えたいです。

自撮り用にはInsta360を使っている方が多いようで、熱停止もせず良い子ちゃんらしいので、それはそれで興味があります。

水着と予備のGoPro、そして元々使わずに済ませたい緊急用のもの以外は、全部使いましたね。

道道55号を西に進みます。

道道55号

突き当たって、左折。国道274号、日勝国道に乗って日勝峠に向かいます。

これで日高に行きます。日高も行ったことがない場所です。

これでかなり北海道の地図を塗りつぶせましたな。

もちろん行っていないところはあちこちありますが、自分の行きたいところとの比率では体感8割ぐらいは行ったので、だいぶやりきった感があります。よしよし。堪能したね。北海道。

ワインディングに入ってきました。

日勝峠

ツーリングマップルでは、いかにも走りにくそうなコメントがついていましたが、改善が進んでいるのか、登坂車線が長くついていて、車線の広いので結構走りやすいです。これならエストレヤでも充分に行ける範囲です。

登りは比較的楽ですね。問題はスピードコントロールが問われる下りですよ。

日勝峠展望台を通過。

展望台

こんな天気では見晴らしもクソもないので通過。

思ったほどワインディングもきつくなく、安心して登れますね。

日勝峠頂上だそうです。トンネルのデコレがすごい。お馬さん。

日勝峠頂上

ここからが下り。

それほどワインディングと勾配はきつくないので、樹海の中をダラダラ降りる感じ。大型車が先行しているのでなおさら。多分このタラタラトラックが多いというのが、ライダーさんにストレスなので、ツーリングマップルに「トラックの交通量が多い」「追い越し禁止区間続く」といったネガティブなコメントだったのでしょう。

下り

あ、ちょっとポツっと来ました。ついに雨来た!来ましたーが、まだ本格的ではない感じ。

川沿いをダラダラ下る。

川沿い

嶺雲大橋。空を飛んでいるかのよう。

嶺雲大橋

だんだんポツポツ来たと思ったら、強くなってきました。

降ってきた

レインウェア着ておいて良かった。

1合目だそうです。ほぼ完全に降りきった感。

1合目

1時間半ぐらいずっと乗りっぱなしなので、だんだんオケツがしびれてきました。雨も降ってきたし、休憩したい。

苫小牧まで106km、時刻は10:15。

お、道の駅の表示。ここで休憩しましょう!

道の駅の表示

さっきよりかは雨が弱くなったかと。

道の駅に到着して休憩。時刻が10:25。

あったかいものを食べたいが、そば屋は開店前。座って休憩できるところがあったので、開店するまでちょっと待ち。

11時に入店して、たぬきそばを注文。

はー、あったか食べ物はいいですね。救われた気持ちになります。

そば

石勝樹海ロード

時刻は11:40。そろそろ出発しましょう。

休憩している間に雨はしとしと降りになってしまいました。グローブも雨用グローブにチェンジ。レインパンツも履きました。

ブーツカバーはまだ。このブーツカバーを履くタイミングが難しいです。いつもちょっと滲みてきてから、履くもんだから、だいたい手遅れ笑。

買ったライディングシューズは防水ではあるのですが、防水なのはくるぶしより下で、シューズのベロとアウターシェルの境目が結構下まで切れ込んでいるため、前から風圧がかかると、雨水がそこから入ってきてしまうんですよね。もう少し上まで袋状になっていないと雨が入ってきます。自宅に帰ってアウトドア用の防水シューズを見たら、やはりもう少し上の方まで袋状になっていたので、そうして欲しかったなと。

され、この後のルートは、本来は南北を貫く国道237号で海側の日高門別に下るつもりだったのですが、雨雲レーダーによるとそっち方面にかなり分厚い雨雲が通過しているようなので避けるべく、東西に走る国道274号、石勝樹海ロードで夕張方面の西に向かいます。夕張から苫小牧までは昨年も通ったので、天候が許せば日高門別方面を通りたかったですが、やむを得ないですね。

変更後ルート

走行距離が10kmほど伸びますが問題なし。

ワインディング区間が多いですが、リアブレーキとフロントブレーキの使い分けと「かけ残し」「舐め掛け」、目線とライン取りについてYouTubeで多くの動画をみて学習し、実際にやってみてだいぶ慣れてきたので大丈夫でしょう。北海道の直前に伊豆に行って、だいぶ鍛えられたというのもあります。

また、キャンプ道具を自宅に返送して、バイクも軽くなっているので問題ないです。

樹海ロードに入ります。

樹海ロード

前後全く車がいません。空いている。

樹海を眺めながらのんびり走る。

樹海

登坂車線も整備されていて、追い抜かせも楽。走りやすいですね。

だんだん雨が強くなってきました。ま、予報通りです。

景観もあまり期待できず、もう北海道ツーリングとしては消化試合といった気分です。

トンネルがいくつかありますが、いつもだとゲンナリですが、この周辺のトンネルは寒くないのと、雨除けになるので、むしろプチ嬉しいぐらいです。

トンネル

トンネルを出ると、雨と霧と樹海。

まさに北海道ツーリングの最後を締めくくるのに、ある意味ぴったりな風景。

雨と霧

昨年は、知床峠、今年はニセコとここで雨の峠越えをやりました。
北海道ツーリングをやる前は、雨が降ったら走らないなんてバカなことを考えてましたが、実際は雨の中をガンガン走るのですよ。

樹海

福山大橋

福山大橋

ところどころで視界が開けて気持ち良いですね。

穂別ダムのダム湖。

穂別ダム

雰囲気が夕張のシューパロ湖のようです。今日は通りません。

途中道道74号が左に出たので、一瞬行ってもいいかなと思いましたが、分厚い雨雲に突入することが明白なので行きませんでした。

穂別のキャンプ場を通過。

穂別キャンプ場

規模が大きそうなキャンプ場ですね。

森の中をひたすら走る。

路面が少し乾いてきたかも

路面が少し乾いてきたかもです。苫小牧まで70km。時刻は12時半。あと2時間ぐらい。15時半に着ければ嬉しいので、1時間ぐらい余裕がありますね。なので、どこかで休憩しようかなと思いますが、夕張メロードは休む場所があまりないので、パス。去年行った安平の道の駅は休めるところがいっぱいあったので安平で休憩にします。

夕張メロードは昨年1時間ぐらい長居しましたが、あまり活気がなくて、破綻した夕張の元気のなさが表れていたような雰囲気でしたね。周囲の民間の土産屋や飲食店のほうが元気がありました。

はー、しかし去年と今年、北海道を走りまくったなー。もうだいぶお腹いっぱい。来年はもう別の予定があるので、時間的、体力的、財力的に余裕がないので、北海道ツーリングはしないですが、これで北海道ツーリングのストーリーが完結してもいいかなと、ある程度のやりきった感があります。うん、もう、充分走った。

このプロジェクトも最初はゼロからスタートしてよくここまで出来たよと。ツーリングもキャンプもしたことがない私がイチから用具を揃えてここまでなんとかできました。

楽しかったし、やってよかったなと。

あとは、無事に帰宅することが重要です。

夕張川沿い

雨は完全に上がって路面も乾いています。やはり内陸側はあまり降っていないのでしょう。ルーティングに成功しています。雨雲レーダーの予測機能が非常に役に立っています。

雨があがった?

でも本州からまだら模様の雨雲がじゃんじゃん流れてきているので、また降るでしょう。

夕張を通過して、夕張川を渡ります。

夕張川

ここまで来るともうだいぶ開けてきて、普通の国道のような道になっていきます。

うえー、また雨が降ってきました。この先も降ったり止んだりです。

夕張川

夕張川と一緒に下ります。

前のトラックから悪臭がするので、距離を取っていましたが、あまりにも遅いので、抜き去りました。エストレヤで抜くって大変なんですよね。加速がじわーっとしか来ないので。

再び夕張川。ここまで降りると太い!

夕張川

川端を通過し、巨木の森を切り拓いた道を行きます。

森

見慣れない風景が続いているので、多分昨年は夕張から追分まで高速に乗ったのかもしれないです。

道の駅「あびらD51ステーション」到着!時刻は13時。

あびらD51

ここは大きくてきれいで快適なのでよいところです。

休憩!

苫小牧

あびらの道の駅で1時間ほど休憩して14時に出発しようと思ったのですが、急激に雨が強くなり、出られない状態に。

残り35kmですから、15時半に着きたいとしても14時半に出ればよいので、余裕ではありますが、一行に止む気配なし。他のライダーさんたちも休憩所で天気回復待ち。

しかし今日の天気予報ではこの時間帯が一番雨が降るのと、実際の雨雲レーダーでもしばらくは雨確定といった状況なので、14時半に見切り発車。

完璧な雨ツー状態で苫小牧に向かいます。国道234号線は交通量も多く、車線も複線なので、横を走る車が水をハネまくって、前方から雨水をぶっかぶることも何回かあり。走る位置を調整してても、走りの流れで避けられないこともあり。最悪ですね。

今年買ったレインパンツのサイドファスナーからは水が滲みまくって、ふくらはぎをタラタラ水が流れ、靴下に滲みまくってます。ブーツカバーをしていても、そんな伏兵がいたものですから、たまったものではありません。

このレインパンツ、膝を折り曲げた状態だと膝横にお皿のようなシワができ、ここに水が貯まって浸透してしまうのです。ライディング姿勢を考慮していないのと、やはりファスナーむき出しってのはライディング用には向いていない設計と思います。

レインパンツ

わりとお値段がしたレインパンツだったのでショック大です。

ライディングシューズ内にも池ができてきて非常に不快。

もう今日はこのまま乗船します。

苫小牧港(西港)には15:20着。

苫小牧のフェリーターミナルはいろいろ仕切りがしっかりしているので好印象です。

まずバイクの停め方もちゃんと列を作るようになっています。大洗だと適当にここらへんに固まってろ的なアバウトな感じ。

去年の写真ですが、苫小牧はこんな感じ。ビシッと線が引かれています。

大洗の列

ここは大洗と違って他の港に行く船もあるからですが、表示もしっかり出ています。

列

乗船手続きのカウンターも、自動チェックイン機と有人窓口で列が別れていて、スタッフりの方が列を仕切ってくださっているので、混んでいても安心です。混沌として誰も仕切らない大洗とは大違い。さすが苫小牧!働く人の数が違うのでしょうけどね。

15時半だとまだ受付が開始されていなかったので、とりあえず2階のショップに行って土産物を書い、キャンプ用具を入れていて今は空いたサイドバッグに土産を入れる。

再び受付に戻ったら手続きが開始されていて、並んで自動チェックイン機で受付完了!

フェリー

結構列に人がいっぱい並んでいて待ったこともあり、時刻は16:20ぐらい。乗船開始の16:50まであと30分。あまり時間はないのですが、このタイミングで夕食を食べてしまおうと思い、ターミナル2階のレストランへ。

ジンギスカン定食をさくっと食べました。

苫小牧レストラン

フェリーのバイキングは並ぶし混みますから、ここで食べて後はフェリー内のショップでおやつを買えばよいかなと。この作戦は成功でした。

時間的にはややぎりぎりですが、16:45に店を出てバイクのところに戻り、16:53ぐらいに整列のコールがかかりました。ま、この先もいっぱい待たされるので、遅れても全く問題ないと思いますけどね。

待ちは昨年と同じで2回。

1回めは、フェリーの後方の岸壁に並んで少々待ちます。

並び1回め

2回めは、17:05ぐらいに船の横に移動。

2回めの並び

ここでの並びが長い。17:25ぐらいまで待ちました。

そして、乗船。

部屋にはエレベーターで上がって、無事入室。

お疲れ様でした~。

雨でずぶ濡れになったせいか、寒かったので、部屋のエアコンは暖房で運転。個室を取ったメリットが活かせました。部屋ごとに室外機があるからか、冷房・暖房運転を各部屋で切り替えられるので助かります。

ビジネスホテルとかだと、室外機がフロアで共通だったりするので、この時期だと運転モードが冷房に固定されていて、部屋のほうで自分だけ暖房ってできないこともあるのです。

ますます、さんふらわあのプレミアムクラスを気に入ってしまいました。

ちなみにフェリーのタイムテーブルはこんな感じ。行きと変わってませんでした。

タイムテーブル

もう夕食は取ったので、バイキングはスキップ。

ゆっくり風呂に入って過ごし、出港してショップが開いたらおやつを適当に買って食べました。

体調がいまだにすぐれないので、引き続き酒はナシ。7/4以来飲んでません。

最後の雨ツーでトドメを刺され、もう疲れたので寝ます!おやすみなさい。