初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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キャンプでの寝具

フォームマット

テントの中で寝るときは、寝袋(シュラフ)で寝るのですが、テントの床の上に直で寝ると、地面の冷たさが伝わってくるため、何らかの断熱が必要になるそうです。

キャンプ初心者用として多くの方がオススメしていたのはこちら。

キャプテンスタッグ「EVA フォーム マット (Amazon)

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当時私は1800円台で購入しました。サイズは幅56、長さ182、厚さ2㎝で、収納時は13×12.5×56cmです。重量は270g。

かさばるにはかさばりますが、軽量で幅も60cm未満ですからバイクのシートバッグの上にくくりつけてもミラーの視界を邪魔しなさそうです。

私は身長171cm、体重58kgぐらいなので、充分な広さと厚みかと思います。一方で体重のある方にはちょっと薄いかもしれず、軽量で発泡度合いが多い分、つぶれやすいようです。

コット?

マットについて調べていくと、どうやら、折りたたみのベッドのような、コットというものがあるらしいです。なんともブルジョアな羨ましい装備ではありますが、荷物として重く、大きくなり、お値段もなかなかのものになってしまうので、初心者としては見送りました。

ただでさえ設営に時間がかかる私なので、マットならパーンと広げて終わりですが、これだと組み立ても必要ですよね...。

マットがあるとはいえ、身体的に地べたに寝るのが厳しく、コットでないと腰が...という場合はこちらになるのでしょう。

VENTLAX「2WAY アジャスタブル コット (Amazon)

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執筆現在Amazonでベストセラーのこの商品、15000円ぐらいです。数千円後半でもよさそうな製品がちらちらあります。

シュラフ

さて寝袋の下に敷くものは決まったので、いよいよ寝袋についての検討です。

素材

シュラフについて調べていくと、まず素材が、ダウンか化繊かというのが重要な選択のようです。シュラフについてのYouTubeを観まくったのですが、同じ耐寒性能なら、ダウンは軽量・コンパクト収納がアドバンテージ、ただしお値段が高い!とのこと。一方化繊は最近いろいろな新素材の開発が進んできており、かなりコンパクトになってきていて、お値段も手頃。化繊なので濡らしても乾きやすいというアドバンテージがあるようです。

普段ならお値段を取って、新素材の化繊を選ぼうと思ったのですが、実物を比較する動画を見ると、やはり大きくてかさばる、コンプレッションバッグを導入して一生懸命小さくしていますが、それでも大きい。それを観て、積載に限界のあるバイクツーリングではダウンかなと考えました。また収納時にコンプレッションバッグとかで作業する時間をかけたくないと思いましたので、時短としてもダウンだと思いました。この場合お値段には目をつぶります。今回限りかもしれないですが、ここは譲らないでおこうと思いました。

ブランド

素材をダウンと決めましたので、ブランドは重要かと思っています。シュラフではよくわかりませんが、ダウンジャケットやコートとかでは、品質の良くないダウンは臭いです。臭いは数字に出ませんので、数字で出る性能だけを追求して、コストダウンのため羽毛の処理を甘くしていることも考えられます。

私は残念なことに、結構臭いに敏感なほうでして、特に寝具が臭うようだと、本当に辛いと思います。ちゃんとしたブランド、できれば日本人の感性に合う日本のブランドで購入したいと思いました。

とはいえあまりブランドを知らないので、一般人でも知っているメジャーな山岳ブランドにしました。はい、「モンベル」さんです。ショップも都内にたくさんあるので、修理をするにも日本のブランドだと安心です。

いざ購入しようとネットを探すと、どうやら公式サイトが安くて納期も早いようでしたので、公式で購入することにしました。

形状

形状にも大きく二通りあるようで、ミノムシみたいに顔だけ出すマミー型と、封筒に身体を入れるようなエンベロープ型があるそうです。

普段寝る時もあまり首周りがスースーするのが嫌なのでマミー型一択です。エンベロープ型だとファミリーでお子様と寝たり、連結して家族で寝たりできるそうですが、ソロツーリングの私には関係ないですね。

耐寒温度

シュラフの性能を数字で表すものとして、耐寒温度というものがあります。一般的に快適温度、最低温度、限界温度など2~3つの数字の表記になっていることが多いようですが、私のような初心者はとりあえず「快適温度」をみておけばよさそうです。

北海道ツーリングを行うのは7月を想定しています。しかし北海道は広大なので、気温について調べるには、複数地点を横断的にみていく必要がありそうです。本当はキャンプ場での温度を調べたいのですが、よい情報サイトが見つからず、都市部の気温でみて、適当に補正しようかと思います。

一番北の稚内から時計回りに各都市の6月7月の最高/最低気温をGoogleで検索すると以下のような感じでした。

  6月 7月
稚内 16/10 20/14
網走 18/9 22/14
北見 20/14 23/18
根室 15/8 19/12
釧路 16/9 19/13
帯広 21/10 24/15
富良野 22/15 25/18

これを見るまでは、なんとなく一番北の稚内が一番寒いんじゃないかと勝手に思っていたのですが、それよりも緯度の低い根室も相当寒いということがわかります。恐るべし道東。

さて、シュラフ選びの気温では、朝の最低気温が何度ぐらいかが重要かと思いますので、なんとなく快適温度の下限が10度ぐらいならいいんじゃないかなと適当に決め打ちしました。寒かったら着ればよいと。

モンベル公式ショップをざっと見ると「シームレス ダウンハガー800」シリーズがメインのようです。耐寒温度も快適10度ぐらいで探すと快適11度の#7かなと(重量は391g、執筆現在26400円税込)。#6というのはないようで、一段上の#5だと快適は8度。50g増えてお値段も2000円ほど上がります。う~むと悩んで、説明書を読みます。#5では「夏の縦走やキャンプなどに適しています」、#7では「夏の低山をはじめ、自転車やバイクのキャンプツーリングに適しています」という文言で、北海道とはいえ#7でも大丈夫だろうと#7にしました。

モンベル「シームレス ダウンハガー800 #7 (モンベル公式)

webshop.montbell.jp

インナーシーツ

シュラフを調べているうちに、「インナーシーツ」というものもあるようです。なるほど、シュラフが汚れないようにしつつ、多少の暖かさもプラスされるようです。乾きやすそうな素材ですので、乾燥機があるなら毎回洗ってもよいかもです。お値段も5千円程度ですので投資効果は高いかもしれません。

ダウンシュラフなので現地でクリーニングとかできないでしょうし、予定では3週間ぐらい持ち歩きますので、皮脂や汗で汚さないようにしたいです。またこのインナーシーツがあると、万が一ライダーハウスに泊まるというようなときで、布団や毛布の貸出がある場合もこれを使うと便利なようです。

購入したシュラフの快適温度が11度で、やや不安もあったので、シュラフの汚れ防止も兼ねて購入しました。

モンベル「ウォームアップシーツ(モンベル公式)

webshop.montbell.jp 

枕については、人それぞれのようです。枕なしOKとか、適当な荷物とか衣類を丸めて枕代わりにするとか、枕ないとしっかり眠れない、と様々です。私は、枕欲しい派です。絶対に要るかと言われたら、まあ無くても衣類とかでなんとかすると思いますが、よだれたらしたら荷物や衣類が汚れますし、枕があればそれで受け止めて適当に洗えばよいと思っています。また顔が密着するものなので、臭いも気になってしまいます。

ということで枕を導入することにしましたが、エアーで膨らませるタイプと、バルブを開けると勝手にゆっくり膨らんでくれるインフレータブルタイプが主流のようです。エアータイプは収納時はコンパクトで軽量ですが、毎回空気を入れる必要があり、穴が空いたら終わりですが、インフレータブルは、あまり小さく収納できませんが、勝手に膨らむのと、穴があいても中にフォームがあるのでぺしゃんこにはならないようです。

私はインフレータブルタイプにしました。というか日本メーカーで割安な製品を提供いただいているキャプテンスタッグさんの製品がインフレータブルだったからとも言えます。日本メーカーなので臭いとかにご配慮いただいていると勝手に期待しての購入です。海外メーカーで樹脂臭がきついと眠れないと思いますので。

キャプテンスタッグ「インフレーティングピロー ブラック (Amazon)

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シュラフカバー?

最後にもうひとつ、インナーシーツを調べたときに、ふとシュラフカバーというものもあるらしいと。

これは室内が寝ている間に結露して、シュラフの表面に露がまとわりついてしまうという問題に対応するアイテムのようで、濡らすとやっかいなダウンシュラフには強力な守りになるようです。

シュラフに傷がつかないようにする効果や、保温にもなるようなので、前向きに検討したものの、一旦は不要と判断しました。

まずお値段が高いです※。私の選んだシュラフがもう一個買えてしまうレベルです。これは厳しいです。もうこの時点で無理な感じです。荷物も増えますしね。

(※これは私の調査不足で、「ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー」という上位製品の価格が当時2万円程度だったものを見てそう感じてしまったようです。この後にフォローいたします)

あと、実際に7月の北海道ツーリングのキャンプで室内が結露するかどうかですが、結露は冬キャンプの話らしい?ので、初回の今回は見送りです。

そしてもし濡れてしまったら軟弱にホテル泊に切り替えるつもりなので、どうしても濡れたシュラフのまま寝なければならないという事態にはならないです。これは本格的山をやっている方向けかなと思いました。

寝間着をどうする?

寝具の一部とも言える寝間着をどうするか、正直あまり考えていませんでした。

私、ちょっと変わったことに、普段は浴衣を着て寝ています。浴衣、結構良いですよ。浴衣というものは、上下がワンセットなので手早く簡単に着ることができます。パジャマのように、片足ずつ挙げながらズボン履いて、上着のボタン締めて、みたいな面倒なことはないです。ばっと羽織って、前を合わせて、腰紐をピッピと巻けば終わり!ズボンのゴムとかもないので締め付け圧もないです。布団への入り方をやや横から入らないと、下がはだけてしまいますが、注意はそれぐらいですかね。あとタモトがちょっと邪魔ですが、洗い物とかするときは上だけ脱いでしまえばよいです。暑い時は思いっきりはだければよいし、寒い時は面積多めに身体を覆うようにして、たもとで胸の上を覆うとさらに温かいので温度調節が簡単で自在です。そして何と言っても、このON/OFFの切り替え感がよいです。このまま食事をすれば温泉気分です。夏だったら、このまま兵児帯でも巻いて、コンビニも行ってしまいます。花火?お祭り?とか思われるだけです笑。

ま、珍しい浴衣アピールは置いといて、さすがにキャンプでは、浴衣は布の量がかさばりますし、上から入るシュラフとの相性も悪そうです。今回はインナーシーツを導入したので、インナーシーツに半分寝間着として活躍いただき、上は普段着のTシャツをそのままとして、寝間着としては、ハーフ丈の短パンだけを持っていきました。本当はジャージの下とかあれば良かったのですが、だいぶ前に処分してしまったので、これのためにわざわざ買うのもなぁというのと、ちょっとかさばりそうだなと思ったのでやめました。

実際にどうだったか

フォームマット

快適でした。設営したテント内にこれを敷いて触ると、敷いていないところとの温度差を感じます。自分の手のひらの温度が跳ね返ってきてじんわり温かくすら感じます。

厚み2cmは、痩せ型の私にはちょうど良い感じでした。

大きさについても充分で幅56cmもOKで、寝返りをうってもだいたいシュラフ内で寝返りになるのでそれほどずれず、問題なし。

長さは182cmのところ、私は171cmなのと、持っていった枕をマットから外れたところに配置したので、さらに長さ方向は余裕が出ました。身長が高い方は枕外し配置作戦がよいでしょうね。

平たいところで寝て大丈夫だったか?という点では、私の場合ちょっと特殊で、「平床」という健康法のため、普段から硬い板ベッドに、薄いマットを敷いて寝ているので地面+フォームマットなら普段の感じでした。むしろ芝生の地面が気持ちよいぐらいです。普段ふかふかのベッドの方はきついかもしれず、コットの導入検討かと思います。

コット

私は、上記の特殊事情により、フォームマットでベストだったのですが、実際に現地で交流のあった人でコットをお使いの方がいらっしゃいました。以前テント内が浸水して、シュラフを濡らして大変な目にあってからコット派だそうです。なるほど、コットは浸水対策になるというのは盲点でした。

また、コットだけではやはり冷気がスースーするらしく、コットの上にウレタンマットを敷いているそうで、荷物としてはマットにプラスしてコットをご持参とのことです。

相当その浸水事件が堪えたのでしょうね。おっしゃる通り、浸水リスクについてはもう少し意識しておく必要があるかもしれません。自分の場合はライディングウェアとかもそのままテント床に置いているので、浸水したらちょっとまずいです。雨天で浸水リスクが高いときは、テント内にもグランドシートのようなものを敷いておくとよいかもと思いました。

シュラフとインナーシーツ

シュラフについては文句なしです。道北の日本海側では少し暑かったほどです。しかし道東では天候にもよりますが、少し寒く感じる日もあり、そんな時はセーターとメリノウールのボトムスを着て寝ました。それで充分暖かく眠れたので、耐寒性能としてはジャストだったかと思います。

インナーシーツも、シュラフの汚れ防止だけでなく、ほんのり温かく感じることができるので良かったです。シーツはホテルについたら洗濯機に入れて洗っていましたので、いつも清潔で快適でしたね。インナーシーツは予想外のヒットでした。

室内の結露

シュラフカバーはぎりぎり不要のラインでしたが、私が行くような低地のキャンプ場でも、朝の室内の湿度が100%に近いときもあり(記録の取れる温湿度計を持っていきました)、インナーテントの内側の上のほうが結露し、室内においていた衣類が一部じめっとした時がありました。

まずい!と思ってシュラフ表面を触ると身体からの温度によるものなのか結露までは行っておらず、さらっとしていてギリギリセーフです。

私はテントで連泊をしなかったので、当日中にホテルでインナーテントやシュラフを乾燥できたため、問題はありませんでしたが、連泊するならば、北海道の場合はシュラフカバーは保険として持っておいたほうが良いと思いました。

今になってよく調べてみると、スタンダードなランクで、「ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー(モンベル公式)」というものがあり、執筆時点でお値段は税込12,100円。これならシュラフ本体の半額以下なので、結露対策の重要性を知った今なら買うべき装備と考えています。結露するような時は寒いですから保温にもなるのでよいと思います。

webshop.montbell.jp

室内の結露については、今回のツーリングに行く前は全く意識していませんでしたが、濡れてほしくない衣類など室内荷物の防露対策もきちんとしてから寝ないとだめだなと思いました。

そう考えると化繊のシュラフなら水にも強く、ダウンよりも扱いが楽で、ダウンのためにシュラフカバーを導入して荷物点数を増やすぐらいなら、化繊シュラフだけ導入することで荷物はコンパクトになるとも考えられますね。

また、ダウンシュラフでも撥水性の高い表地を使っているものもあるようです。

う~ん、結局どちらが正解というのはないですね。予算とスタイル(好み)で決まるような気が。私の場合はもうダウンを買ってしまったので、シュラフカバー導入が今後の対応になりそうですが、ゼロベースで揃えるなら化繊というのもありかもしれません。

枕は持っていって良かったです。快適な睡眠でした。

表面の素材もタッチが柔らかく、底面にはゴムのポチポチがついているので、ずれにくかったです。頭が痛くなるような樹脂の臭いもしません。空気注入も簡単で、展開時はバルブを開いて放置するだけです。

私の場合、低めの枕が好きなので、寝る時に好みの潰れ具合まで空気を抜いてからバルブを締めます。

バンドと袋は失くさないよう、セットにしてテントのサイドポケットに、その他シュラフやインナーシーツの袋と一緒に入れておきます。

撤収時は、再びバルブを開いて、中の空気を抜きつつ、丸めていって、バンドで締めて、袋に入れます。袋も余裕のあるサイズなのでするっと入ります。

ただやはりインフレータブル型の欠点である、収納時の大きさは避けがたいですね。収納時はシュラフ(24x12x12cm)よりも大きいです。商品スペック上は30x10x10cmの表記ですが、柔らかいゴムバンドとルーズな袋では実用上はそこまで小さくならないです。

コンプレッションバッグを導入すればそのサイズまで小さくなるかもしれません。でもコンプレッションは面倒なので、丈夫なエアー型があればそれも次回は候補としてみようかなと思いました。今だとこれに興味があります。展開時の大きさもあまり違わないのと、収納時サイズが小さいのがよいです。

DANISH BLUE®「ラクマクラ (Amazon)

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寝間着

ハーフ丈の短パンを持っていって良かったですが、寒い夜もあったので、ライディングパンツを履いて寝た夜もあり、ちょっときつくて不快でしたね。やっぱりジャージの下とか買ったほうが良さそうです。

また夜にトイレに行く(オジ(イ)サンなので許して)ときには、短パンでは絶対に虫にやられるので、ライディングパンツを履いてテント外に出ました。ジャージだったら多少防御力があると思いますが、すそが短かったりすると虫にやられそうなので長めを買うとして、ジャージの上から刺してくる奴もいそうなので、夜のトイレにはやっぱり鉄壁のライディングパンツかな?