初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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ツーリング期間中に心がけたこと

長期ツーリングの体験について情報収集

私は長期ツーリングをやったこともないド初心者だったのと、準備期間が半年以上と、時間に余裕があったので、実体験について、いろいろと情報収集をしました。

北海道ツーリングに行ってきたばかりという友人に話を聞いたり、バイク屋のご主人からお話しをうかがったり、多数の方々の体験記のブログ、YouTube動画など、とにかくいろいろな情報に触れました。それらを通じて、今回のツーリングにおいて、自分なりに心がけようと考えたポイントをいくつか記載します。

時間を味方につけて余裕を持とう

退職した私ですので、日程には余裕があります。当初3週間程度で予定を組んでいましたが、1ヶ月以上旅程を伸ばすことも可能でした。

なので、当初の予定通り行かなくても、日程を刻んだり、休憩の日を入れたり、日中も雨が強くなれば雨宿りをするとか、とにかく時間を贅沢に使っていこうと考えました。

悪天候の中、無理して走って、事故ったりしたら、元も子もないですから。

また、今回周れなかったところがあれば、来年以降にチャレンジすればよいと考えました。

休憩と栄養を積極的に取ろう

私はバイクで長距離を走ることにも慣れていないので、休憩を取る感覚が掴めていませんでした。

実際、北海道にでかける1ヶ月ぐらい前に、遠出する用事があり、往復で180kmぐらいをバイクで走ったのですが、ペース配分をわかっていなかったものですから、後半はバテバテになってしまいました。

ツーリングに慣れている方なら、たかが180kmで?と思うかもしれませんが、バイクに乗り慣れていないこともあって、私には消耗が結構激しかったです。

そのくせちゃんと休憩を挟まないわ、休憩しても水分ばかりで食べなかったものですから、帰りの高速のSAでしばらくくたばってしまいました。

自宅に帰ってから調べると、「ハンガーノック」という現象の一歩手前まで来ていたと思います。

50代ともなると代謝が落ちることもあり、普段はあまり食べなくても普通に生活できてしまいます。むしろ食べないほうが体調がよかったりします。そのノリで、ツーリング中もあまり食べなかったのが良くなかったようです。食欲がなくても、意識的に栄養を補給したほうがよいと思いました。

その反省もあって、その後、大洗と自宅を往復する練習走行(240km)をした時には、なるべく1時間以内に、SAなりPAで、ゆっくりと時間をかけて休憩と栄養補給をするようにしました。

いくつかオヤツを試しまして、自分なりには以下のあたりを随時調達・補給しようと思っています。

ナッツバー/プロテインバー

海外のナッツバー

BE-KIND「メープル ペカンナッツ&シーソルト ナッツバー (Amazon)

BE-KIND メープル ペカンナッツ&シーソルト ナッツバー 引用元:www.amazon.co.jp

アサヒグループ食品「1本満足バープロテインチョコ(Amazon)

アサヒグループ食品 1本満足バープロテインチョコ 引用元:www.amazon.co.jp

森永製菓「inバー プロテイン ベイクドチョコ(Amazon)

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ゼリー飲料

森永製菓「ウイダーinゼリー マルチビタミン グレープフルーツ味(Amazon)

森永製菓 ウイダーinゼリー マルチビタミン グレープフルーツ味 引用元:www.amazon.co.jp

こういうものは、いくつか食べ比べて、自分に合うものを探しておく必要がありますね。実際、とある有名メーカーの昔からある栄養補給食を食べたら、蕁麻疹が出てしまいました。最初はその食べ物のせいだとは思わなかったのですが、2回目も出たので間違いないと考えました。昔はそれを食べても大丈夫だったので、ちょっとショックです。

そういえば、北海道ツーリングでは、いろいろなソフトクリームが人気ですが、あれも立派な補給食なんですね。ぜひ、取り入れたいと思います!

走行速度は抑えてのんびりと

北海道ツーリングでは、速度超過には注意したいです。

私のバイク、エストレヤの場合は、快適走行速度が低いため、自然体で法定速度を守れてしまうという不思議な?バイクですが、それでも50km/h、40km/h制限のところはあります。市街地の出入りのところで警察の方がチェックしていることが多いようなので、気をつけたいです。

また、法定速度の問題ではなく、私のライディングスキルの低さから、特に下り坂カーブでの速度超過には気をつけたいです。直線部分で十分にスピードを落とさないといかんです。

さらに、自分はのんびり走行しつつも、周りの車やバイクに迷惑を掛けないようにしなければなりませんので、ばんばん譲っていこうと思います。

一時停止を守ろう

北海道ツーリングでの交通違反といえば速度超過しか頭に浮かびませんでしたが、私の友人が富良野で一時停止違反を取られたと言っていました。かなりつまらない違反なので、絶対に取られたくないですね。

その話を聞くまでは、ナビアプリの「一時停止です」の音声がうざったくて切ろうかと思いましたが、ツーリング期間中ずっと「ON」のままで行きました。

走行距離は1日300kmを超えないように

いろいろなサイトに書いてありますが、1日の行程の目安として300kmを越えないように、とのことです。計画段階では最大でも200km後半にしていましたが、実際にはどうなることやら。友人の話によると、走り始めるとついつい欲張って、どんどん先に進んでしまい、夜にどっと疲れるらしいです。

ライディングの基本を意識

ニーグリップ、ハンドルは軽く握る、ブレーキは前後のバランスを感じながら、といったライディングの基本のことです。私は、何ぶん、経験値のない初心者ライダーなので、頭ではわかっていても、身体で理解できていないレベルですね。

横風に注意

バイク屋のご主人から言われた注意ポイントのひとつに、「横風に注意」というものがありました。特にトンネルのようなところを抜けた瞬間に風がビューンと来るようなときがあるらしいのです。

確かに私のバイク、エストレヤは重心は下のほうですが、重量が軽いので、身体をかがめて、風を受ける面積を少なくしつつ、しっかりハンドルを支える必要があります。

睡眠をしっかり取ろう

寝不足でのツーリングは危険行為にすら該当すると思います。バイクは自動車以上に集中して運転しないと、死亡事故にも繋がりかねませんので、睡眠は重要です。特に都市部での宿泊時の外食で、遅くまで飲み歩くことがないように自制しなければなりません。早めに就寝するよう心がけたいです。

飲酒量に注意しよう

「長期ツーリングに向けたカラダの準備」でも触れましたが、アルコール摂取量の管理も重要です。二日酔いでツーリングなんて危なくて仕方ありません。万が一二日酔いになったらその日は走行お休みですね。

そうならないよう、酒量のコントロールのため、飲んだ量を酒量管理アプリに登録して、7日間の平均アルコール摂取量を1日14g以下になるよう頑張って行きたいと思います。

なぜ1日14g以下=1週間100gか、というのは、こちらの記事に書いてあることを参考にしています。

style.nikkei.com

また、アルコール管理アプリにはいろいろありますが、私はこちらのAlcoDroidを2018年から使っています。私の場合は1週間平均のアルコール摂取量を指標にしているので、いきなり使い始める方は、少なくとも1週間前からはデータを登録し始めないといけません。

play.google.com

まあ、あまり厳密にやりすぎても続きませんので、入れることが重要と考えています。入れる数字は、わかる範囲で、なるべく正確にしつつも、不明な時は直感で良いと思います。例えば中ジョッキのサイズなんてお店によって違いますし、ハイボールだって濃さが違います。このアプリにしても、アルコール度数は1%でしか入れられませんので、端数0.5%のアルコール度数は、切り上げても切り捨ててもどちらでもよいと思います。

バイク用ストレッチをしよう

日常では、散歩+体操+軽い筋トレをしていますが、体力をライディングに注ぎたいので、それらはお休みにしまして、ストレッチがよいかなと考え、バイク乗りのためのストレッチメニューを探してみました。


www.youtube.com

いろいろあるのですが、こちらの「MOTO COP YUTAさん(元白バイ隊員)」のストレッチが自分には良さそうだなと思い、このストレッチメニューを事前に練習しておきました(指回し以外。ゴメンナサイ)。

他にも調べると、ヤマハ公式で「バイクを運転する仕事の方向け」という動画がありました。


www.youtube.com

これもヤマハさんが公式で出しているので効果的でしょうね。

実際にどうだったか?

時間的・日程的な余裕を持つ

行程的には、余裕を持たせたはずなのですが、時間的な余裕はあまりなかったように思います。

今回は、特に初めての北海道ということもあり、実際現地に行くと、いろいろ見て回りたいという欲求が出てきて、時間の過ごし方が、単に走るだけでなく、あちこち見たくなってしまいます。撮影もちゃんとやろうとすると結構時間がかかるということも実感しました。特に三脚を置いて自撮り動画撮影するのは本当に時間がかかります。

観光スポットも、さらさらっと見て、かなり後ろ髪を引かれながら、次のポイントにも行きたい気持ちもあり、心理的に余裕がなかったです。

ですが、初回の今回はざっと見て回るということでもよいかなと思い、また次回があるよ、と自分に言い聞かせ、次のポイントに進みました。

また、途中で大雨が降り、2時間程度、道の駅で雨宿り休憩を取るということもありました。こういった気象条件の悪化も、行程を短めにしたほうがよい、ということなるんですね。

今回は、日程的な余裕はあったのですが、全体的に天候が悪く、予報もずっと悪くて、多少日程を伸ばしたところで解決できない状況でした。とにかく2022年7月の北海道の天気は悪かったです。地元の方も今年はヘンだとおっしゃっていました。

本州のほうでも大雨が何度も降り、その雨雲が北海道にもやってくるという流れで、日程を伸ばすというよりも、晴天を諦めて、行程をショートカットし、早めに帰路につくということを選びました。

特に「道東」は来年やり直しといった状況です。そういった意味で、年単位での余裕をもって、今回のツーリングを切り上げた、とも言えるでしょう。

休憩と栄養

休憩の基本は「道の駅」でしたね。北海道は道の駅が充実していると聞いていましたが、本当にどこも特色があって楽しく休憩ができました。たいてい1時間以内に次の道の駅に到達するので、20分以上休憩しました。

周囲のライダーの方々の見よう見まねで、特に暑い時は、ライディングジャケットを脱いで裏返して、バイクの上でで干したりしました。私の場合はさらにエアバッグジャケットもありましたので、そういう重いアウターは休憩中は脱ぐようにしました。

道の駅は、飲食施設が充実していますので、暑い時はソフトクリーム、寒い時はラーメンなどを食しました。普段自分はラーメンをあまり食べないのですが、なるほど、北海道の寒い時に食べるラーメンは格別ですね。

一方で、展望台的なところだと、飲食施設がなかったりしますので、途中のコンビニで調達しておいたナッツバーやゼリー飲料などを摂りました。

おかげでエネルギー切れになるようなことはなく、一日のライディングを終えることができました。

速度

のんびり走行が最高

速度的には、のんびり行きました。というか、バイクがエストレヤですから、のんびり走るのが快適であって、のんびり走るためのバイクであり、のんびり走ることしかできないバイクです笑。60km/hぐらいでタララーと流すのが最高ですね。

高速走行はツライ

稀に高速に乗ることもありましたが、エストレヤでの高速走行はツライですね。巡航80km/hを維持しつつ、流れに合わせて時々90km/h台を出さなければならない時はちょっとエストレヤが可愛そうな感じでした。

制限速度確認でアプリ活躍

また道路サイドに建物があるゾーンに入ると、50km/h・40km/hと制限速度が下がってくるので、要注意ですね。取締りをしていることも多いですし、私としても制限速度を守りたいので。

そこはナビアプリがアシストしてくれました。走行中の区間の制限速度が、比較的正しく表示されているので、標識と合わせて確認できます。部分的に制限速度が低い区間が、実際より長めに表示されていることがありましたが、逆はなかったので、結構頼れる存在でした。

そういったことで、速度制限の順守についてはバイクの性格もあって比較的楽でした。

常に後方確認

走行時に最も気をつけたのは、後ろからの自動車やバイクを早めに捕捉し、うまいタイミングで抜かさせることでした。抜かさせるとなれば、冬は雪の降る地域だからか、路肩が幅広くとってあるので、抜かせやすかったですが、バックミラーでちょいちょい確認しないと、抜いてくる車の存在に気がつけず、ちょっとドキっとすることもありました。のんびりながらも後方にも充分気を遣う必要があり気は抜けません。

大型トラックに注意

土木工事ができる季節が限られているからか、あちこちで工事区間や土木工事が行われていて、土砂を運ぶ大型トラックが直線道路を爆走しているので、抜かす時にはもちろん、対向車ですれ違うときも距離を取って爆風を避けるようにしました。

下り坂のオーバースピード対策にもアプリ活用

峠道の下りはやっぱり怖かったですね。バイクも大量に積載していますから、あまり倒さないようにしつつ重心を内側に寄せ、恐る恐るフットブレーキを絡める、みたいな感じです。

思いの外、カーブが長いと、カーブ自体も下り坂になっているので、ギヤのシフトダウンや入り口での減速が足りず、速度がオーバー気味になり、一度ヒヤリとする下り坂もありました。

対策として、邪道ですが、ブラインドコーナーに入る直線部分で、ちらりとナビを見て、カーブの深さ(半径と長さ)を認識して、調整していくようにしました。ここでもナビが役立ってくれました。

一時停止

一時停止。全て守り切りました。友人から話を聞いていたのに捕まるわけにはいかないという意地もあったと思います。場所によっては停止線が手前に引いてあることもあり、2段階で停止したところもあります。

特に、速度の出る直線道路に合流する際は、注意したほうがよいと思いました。他の自動車が遠くに見えていても、かなり速度が出ているので、ムリに先に入ると、すぐにまた抜かさせるためのアクションを取らなければなりません。先に行かせてから、ゆっくり合流して、のんびり行くことを心がけました。

距離

概ね走りすぎないようにしていたつもりでしたが、それでも一日300kmを越える日が北海道15日中2日、発生してしまいました。

ひとつは、クッチャロ湖畔キャンプ場から北見へ向かう日。この日はキャンプ泊の翌日なのでホテル泊。北見のドーミーインを予約していました。オホーツク海沿いの238号線で行けば220kmだったのですが、浜頓別から紋別までは単調な道路でツマラナイよとのことで、欲を出して一度内陸に入るコースで、音威子府・美深・名寄経由330kmにしてしまいました。本来、そのルートにするなら北見は遠すぎるのです。北見の予約が早すぎたという失敗でした。北見に着いた時は、もう6時近くて、これはダメでした。まあホテル泊なので、多少ムリしてもOKと思ったのかもしれません。

もうひとつは、釧路から三国峠経由で帯広への移動です。欲張りポイントは2つ。せっかく釧路湿原に来たので、天気は良くないものの、細岡展望台に一度寄ったこと。それだけならよいのですが、釧路から乗った道東自動車道を降りたら天気が急に回復して、モチベーションが爆上げになってしまい、三国峠までは予定通りでしたが、十勝に入ったら欲が出て、ナイタイテラスまで回ってしまいました。これで330km。翌日天気があまり良くないという予報もあり、今日中に回っておこうと思ったからです。結果的にはこれでよかったのですが、かなり疲れました。天候条件に合わせると、予想外の体力消耗があったというケースです。

いずれも、さらに余裕のあるルート計画にしておくべきでした。「天候」という、どうにもできない要素がありますので。

ライディング

カラダに力を入れるな、と言われても、力んでしまうのが、私のような初心者。積載した状態のバイク走行にも緊張してしまい、グリップを強く握りすぎたのか、行きの大洗までの高速の走行で、SAで休憩したときも、左手に振動の感触が残るような状態になってしまいました。こんなんでは長期ツーリングで先が思いやられるわ、と思い、意識的に上腕の力を抜くようにしました。

腕の力を抜くようにしたことで、ニーグリップが意識できるようになりました。バイクを手で抑えなくなった分、膝、というか、ももの内側で車体を支えるしかなくなったので。腕はハンドルに軽く添えて、路面からの振動で変な方向にステアリングされないようにするイメージでした。ターンする時も、ももの内側で軽くきっかけを作って回転していく感覚です。これが、正しいかどうかは、バイク初心者の私にはわからないですが、少なくとも腕に力を抜くようにしたことは良かったと思っています。

横風

横風が強いところ、結構ありました。特に山間部に無理やり道路を高架で通したような区間で、山々ゾーンから開けたところ出たところや、川の上とか、風圧がすごかったでです。後ろに注意しつつ、速度を落とし、身を屈めて面積を小さくしてなんとか乗り切りました。風は疲れますね。

睡眠

睡眠はよく取れました。

比較的どこでも寝られる質なのもありますが、今回は天候も悪く、ホテル泊が多く、ホテルはいつものドーミーインだったので勝手知ったるホーム感でした。

キャンプ場でも、特に寝づらいということはなく、周囲に気になる音があっても耳栓をしましたので、ぐっすりです。キャンプ場では夜7時台には食事を終え、8時にはテント内に入って、ごろごろしながら翌日以降の計画を検討し、そうこうしているうちに9時には入眠していました。朝は早くて、4時台にカラスに起こされ、日の出も同じぐらいなので5時には床を出て、活動を開始していました。

酒量

北海道は食事も美味しく、キャンプ場での夕食も開放的な気分なので、やっぱり飲みたくなりますね!飲みすぎるとまずいので、アプリに飲酒記録を入れてコントロールしていました。が、それでも誘導目標の7日平均14gを越えることがあり、休肝日を入れてなんとかコントロールしました。

旅の最初は、つい飲み過ぎてしまい、当然に身体がだるくなったので、しばらく休肝しましたが、休肝すると翌日の体調がよいので快適で、断酒がツライわけではないです。飲食店でもノンアルコールビールでしのいだりしました。

ストレッチ

YUTAさんのストレッチ、何度かやりました。

本当は毎日やったほうがよいのでしょうけど、キャンプの撤収作業とバイクへの積載作業で、カラダが充分にあったまっているときは、やらなかったです。

ただ、連泊中日のライディング前は、さすがに一通りストレッチをしてからでないと、身体と頭がシャキッとしないのでストレッチをやりましたね。

ストレッチは、全メニューでなくても、一部のストレッチメニューを思い出しながら、少し時間を取ってやるだけで効果がありました。

また、朝イチでなくても、途中の休憩で、随時ストレッチをすると、リフレッシュ感が得られました。

今から思うと、雨が降っているとか、気温が低いとか、天候が悪い時こそ、意識的にやるべきでしたね。モチベーションがぐっと上がると思いますので。

摩周湖