宿泊を伴うツーリングでは、ライディング中以外の服装も必要になりますよね。ここではツーリング中以外での、キャンプ中や、街歩きなど、普段着としての服装を整理したいと思います。
シューズ
長期の旅でのシューズは、履いているものも含め、2足持っていくことが多いです。旅ですから、当然出歩いている時間が多いので、一日中同じ靴を履いていたら蒸れてしまいますし、雨で濡れたりすると翌日やばいです。できれば1日ごとに交互に履くとか、せめて日中の靴と夜の靴を分けるとかして、靴の中を乾燥させたいです。
ツーリングでは一日中ライディングシューズを履いていますので、キャンプの時はテント設営が終了したら、ホテル泊の時はホテルの部屋に着いたら、まずはライディングシューズを脱ぎます。その後風呂や食事にバイクで出かける時は再びライディングシューズですが、それ以外は普通のシューズを履きたいです。
時々ブログなどでは、サンダルが良いよという記述を見かけますが、キャンプ場では防虫の観点では無防備ですし、水や土埃で靴下(素足は論外)を汚す可能性も高いので、避けたいです。
また、私の今回の旅では、ホテル泊の時は街に出かけて、外食することを考えていますので、行きたいお店がちょっと高級であっても、気後れせず、お店の雰囲気に適した服装としたいです。
まあ北海道は都市部であっても観光客が多いので、カジュアルでも大丈夫ですけど、あまりにもカジュアルだと、お店によっては場違い感がすごいことになり、気にしてしまう質です。ただでさえ無職なので笑。
こういう用途に求められるシューズの要件として以下のようなものを考えています。
- おしゃれなお店でも浮かないルックス:
スッキリしたデザインで、落ち着いたトーンの色のものがよいです - アウトドア用途にも耐えるソール:
キャンプ場やごつごつした石畳のようなところを歩くこともあるので、ソールはしっかりしたものがよいです - 軽量であること:
一日中重めのライディングシューズを履いていますので、OFF感を味わうためにも軽いのがよいです - コンパクトにつぶせるもの:
ツーリング中は袋に入れてシートバッグに入れますので、ぺしゃんとつぶせて収納性があるもの - 脱ぎ履きが楽であること:
スリッポンがベスト。靴紐があるタイプなら、緩めに縛ってスリッポンとして使えるタイプ
今回の旅にはこちらを持っていきました。
メレル「ウォーキングシューズ ジャングルモック(Amazon)」
これは、スウェード地のカジュアルシューズ。アウトドア用ながらも、スッキリとしたデザインです。観光地めぐりなら最強のアイテムと思います。また、収納時には上からつぶせる一方で、外装がややしっかり目のスウェードですので、履く時も形を維持してくれるので、手を使わずにスポンと、かかとまできっちり入ります。逆に言えばそういう履き方ができるサイズを選ぶ必要があると思います。
難点は、ソールの形状が立体的であまりつぶれてくれないこと、スウェード地に撥水性はありますが、防水ではないので、雨が降ったらそれなりに濡れてくること、でしょうか。
それでもだいぶ気に入っているのでメインのシューズのひとつとなっています。ロングセラーモデルなので、リピート購入可能というところもよいところです。
その後同じようなシューズがないかと探していたら、多分新モデルだと思いますが(前からあるモデルだったらスミマセン)、こういうのが出まして、今はこちらを使っています。
ザノースフェイス「VELOCITY KNIT II GORE-TEX インビジブル フィット NF52245(Amazon)」
さらに洗練されたデザインで、機能性はアウトドア用というよりもタウン寄りに振っていますが、ソールもしっかりビブラムソールで、なんといってもゴアテックスです。撥水性もあり、ゴアテックスによる防水効果もあるので、さらに雨に強くなっています。ジャングルモックより、ぺしゃんとつぶれて収納性が高いのと、重量も軽くなって(片足370g→248g)います。素晴らしいです。
私が持っているのは、正確にはこれの一つ前の「VELOCITY KNIT GORE-TEX インビジブル フィット NF51998(Amazon)」ですが、これがバージョンアップして「II」になっているのだと思います。ぜひロングセラーモデルとなって欲しいです。
ジャングルモックと比較しての難点は、外装素材がストレッチ素材のニットで、やわらかく、履く時にぐにゃぐにゃして、ハンズフリーでスリッポンで履こうとしても、最終的に手で形を整える必要があることです。あとストレッチ素材だからか、サイズの区切りが0.5cmではなく1cm区切りなのでフィット感が心配なところです。私は通常26.5cmなのですが、メーカーにもよるので、とりあえず26cmにしてみました。最初はかなりパツパツな感じで失敗したかなと思いましたが、今はだんだん伸びてきてジャストサイズです。27cmを買っていたらどうなったか微妙ですが、ハンズフリーで履けるならば27cmもありなので、次回はこれの27cmをトライしてみたいです。
襟付きシャツ
持っていくカジュアルシャツとして襟付きシャツを持っていきたいです。
防虫対策のところでも記載しましたが、首周りの物理的な防御として、シャツに襟は必須です。なるべくなら立てて覆う面積を確保したいところです。もちろん防寒・防風の助けにもなります。
先程のシューズのところでも述べましたが、ちゃんとしたお店に入るため、小綺麗なカジュアルシャツを持っていきたいです。いかにもツーリング中でーす、といったワイルドな格好よりも、ちゃんとした飲食店には清潔感のある服装で入りたいです。
今回、私は長袖ダンガリーシャツを2枚+白の半袖ポロシャツを持っていきましたが、ダンガリーはワークシャツで、ちょっと見た目が薄汚いので、目当てのお店によっては白ポロを着ました。また、ほぼ毎日洗濯ができたのでダンガリーは2枚も不要で1枚は途中で東京に送りました。
反省点としては長袖で小綺麗なものを2枚持っていくほうが良かったと思っています。半袖だとキャンプ場で着れないですし、意外と飲食店やフェリーは冷房がばっちり効いていて寒く感じることもありました。なので、基本は長袖にして、適宜腕をまくって温度調整としたほうが良かったです。自分の持っている服装のラインナップには、そういのがなかったので、次回までには、小綺麗な雰囲気の、襟付き長袖カジュアルシャツを導入したいと思っています。
帽子
防虫対策のところでも触れましたが、旅に帽子は必須と思います。
日除け、防寒、小雨除け、防虫、頭髪の汚れ防止など、様々なシチュエーションで役立ちます。
要件としては以下のように考えています。
- 全周につばがついてるもの:
晴れた日は日除けに、天気の悪い日は小雨除けにもなります。また、防虫ネットをかぶるときにネットと首の表面に距離を作るためにも全周につばがついているのがよいでしょう。ネットが素肌に密着していたらネットの意味が半減します - 色は明るめ:
防虫のところで述べましたが黒とか暗い色は、蜂や害虫が狙ってくる色なので避けたいです - コンパクトにたためる:
ライディングジャケットのポケットにいれておけば、ヘルメットを脱いだときにすぐかぶることができます。ぺしゃんこになった髪の毛を隠すためにも帽子がほしいですね。 - 洗える速乾性の素材:
洗濯機で洗える素材がよいですね。長期の旅に持っていく帽子としては乾きやすい素材のほうがよいでしょう。私が持っていった帽子は、素材が綿100%なので、速乾性がイマイチです。そのため、旅の途中でなるべく洗わなくてもよいよう、旅の直前に洗っていきました。 - 外せるあごひも:
風で飛ばされないようにあごひもは必須です。使わないときは帽子の中に入れてかぶればよいです。また帽子を畳んだときに、あごひもで軽く縛ることもできると収納性アップにもつながります。
あごひもは外せるタイプのほうが、外して洗濯機に入れれば、ひもや帽子を傷めることがないです。外せないタイプは洗濯ネットが必要です。
今回私が持っていった帽子「New Era Bucket-01(あごひも付)」を紹介しようと思ったのですが、だいぶ前の製品のためか、あごひも付きモデルがネットに見当たりませんでした。今ご紹介するとすればこういうのがよいと思います。
ニューエラ「アウトドアハット(Amazon)」
セーター
セーターを持っていくことを推奨しているブログがあまりないので、セーターを持っていくのは私だけかもしれません。一口にセーターといってもいろいろな素材と形状のものがあるため、私も以下のセーターに限って持っていくというお話です。
- 厚すぎず薄すぎないウール素材
ウールは抗菌効果が高く、臭くなりにくいので長期の旅行でも安心です。ただ濡らすと重くなって乾かすのが大変なので、ポリが少し入っているほうがよいかもしれないです。
薄さはライディングジャケットの中に着ても苦しくないぐらいの厚さがよいと思います。ものすごく寒い時はこれを着て走行するかもしれないからです。 - フロントジッパー(フル)
フロントジッパー、しかも全部下まで開け閉めできるタイプのセーターは少ないですが、この要件は必須としています。これがあるとないとでは、温度調節の幅が違うからです。フルフロントジッパーは、脱ぎ着も楽なので、邪魔になったらさっと脱いで腰に巻いておいて、すぐに着ることも可能です。 - ハイネック
防寒性・保温性の観点からも、ジッパーを一番上まで上げたら、首の肌がなるべく露出しないようなハイネックがよいです。キャンプでは防虫の観点でもよいですね。
一般的には、ユニクロのウルトラライトダウンをオススメしているブログとかが多いです。たしかに軽くてよいでしょうね。なんですけど、私の場合、ダウンジャケットは20年以上愛用しているダウンジャケットがあるため、ダウンを買う機会がないんですよね。でも、そのダウンジャケットはまあまあ厚みがあるのでライディングジャケットの下に着ることはできないのですよ。
そして私の持っているウールのセーター、これは世界中どこへ旅行するにも持っていく相棒でして、寒い飛行機とか、カナダやモンゴル、はたまたチベットとか、どこでも大活躍なんです。
そういった慣れもあって、今回もこれを保険として持っていきました。
で、実際にどうだったかと申しますと、使いました!
忘れもしない、2022年7月15日の道東、別海ふれあいキャンプ場で、その日は、知床方面から野付半島を経由して入ったのですが、ず~っと小雨混じりの薄暗い天気で、夏にしては本当に寒い日でした。温湿度レコーダーの記録によると、キャンプ場のテントの中では夕方から朝までずっと17℃ぐらいで、その日はさすがに寝る時も含め、キャンプ場ではずっとこのセーターを着ていました。持ってきて良かったです。セーターだけでなく、下着の腰のあたりにホッカイロも貼ったぐらいです。
パーカー
綿のパーカーも持っていきましたが、これは中途半端でした。フードが邪魔でライディングジャケットの下に着るのがきつくて、ツーリング以外の時は、長袖シャツが快適な温度であることが多く、寒いと上記のようにセーターが必要という状況でした。
セーターではなく、パーカーを使う機会がもっとあるかなと思ったのですが、ちょっと肌寒いときは、メリノウールのインナーを着れば充分でした。
収納の観点でもかさばりますし、綿100%なので重いので、途中で送り返してしまいました。これはちょっと失敗でした。
下着セット
ここで言う「下着セット」とは、「パンツ+シャツ+靴下」のことです。
今回の旅では、下着4セットを荷物に入れていきました(それとは別に1セットは着ている)。
数量については、必要かつ充分でちょうど良かったと思います。キャンプ以外、ほぼ毎日洗濯したので、余裕がありました。1セット減らすことも可能かもしれませんが、それだとギリギリになりそうで、まあ1セットぐらい余裕があったほうがよいと思います。今回は大丈夫でしたが、雨にやられた時なども安心だと思います。また、軽くて、かさばるものでもないので持っていくのは4セットでよいと思います。
ちなみに今回はこんなケースが100均で売っていたので、下着セットはこれに入れて持っていきました。シートバッグの中でバラバラにならなくてよかったので、今後も採用です。
パンツ
私は体質的に上半身ばかり汗をかくので、パンツは基本的に1日1枚でOKです。素材的には乾きやすいものがよいと思います。旅先のランドリーにあるドライヤーで乾かすことになるので、短時間で乾いてくれるほうが便利です。私は綿100%のトランクスを使用していますが、薄手なのですぐに乾くので、特に普段通りのもので問題なかったです。
下着シャツ
今回のツーリングでの失敗のひとつは、このインナートップスのチョイスです。普段の生活では綿100%の半袖をTシャツしか使っていないので、何も考えずいつも通りこれらを持っていきました。
しかし上半身に汗をかく私は、ライディング中にも当然汗をかくのですが、これが冷えると寒く感じて非常に不快でした。化繊の速乾性の高い素材のものにすべきでした。
またTシャツの形状も半袖だったので、暑い時はTシャツの上に直接ライディングジャケットを着ることになります。腕が直接ライディングジャケットのライナーに触れるため、洗濯をするほぼ毎日、ライナーを外して洗うことになりました。洗濯頻度の面倒くささを考えると長袖のTシャツにすべきでした。
スポーツ用のロングTシャツみたいなのがよいのでしょうけど、あまりコンプレッションがあるようなものだと、ライディング中はよいかもしれないですが、風呂に入って着替えて、翌朝までの時間もコンプレッションが効いているのはリラックスできなさそうなので、少々ルーズなシルエットのほうがよいと考えています。
TESLA「ジップシャツ 長袖 メンズ [軽量・吸汗速乾] (Amazon)」
本当は、やはり綿100%の半袖Tシャツの着心地が好きなので、荷物に余裕があれば、翌朝までのリラックスタイムを過ごすためのインナートップスとしては、半袖Tシャツを持っていきたいです。
靴下
靴下も、今回のツーリングを通じて気が付いた、改善したいポイントです。私は普段、綿100%(伸縮部分には化繊あり)の靴下を履いているのですが、綿は一度湿るとなかなか乾燥せず、湿気との戦いになるキャンプには向いていないと思いました。ライディング中もずっと履いたままですから、普段の生活と違ってもう少し速乾性の素材であるべきでした。
しかしながら、速乾性を求めるなら化繊ということになるのですが、そうなると臭くなりがちという問題が浮上します。足の匂いは蚊を寄せ付けるという問題にも発展しそうなので、臭くなりにくい素材を探す必要があります。
いろいろ調べたところ、自分なりには、メリノウール素材をメインにした靴下がよかろうという結論に至りました。
メリノウールなら、吸湿性が高く、素早く水分を発散してくれるそうです。また、ウールには抗菌作用もあるので、臭くなりにくいことが期待できます。
現在は下記の製品を試しているところですが、各社いろいろな製品を出しているので、次回に備え、もう少しいろいろ試してみようと思います。
DANISH ENDURANCE 「メリノウールライト ハイキングソックス(Amazon)」