初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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キャンプツーリングのタープ

タープって何?

キャンプ用品について調べていくと、どうやら「タープ」というものがあるらしいです。「タープ」って何でしょう?キャンプど素人ですから当然知らないです。いろいろ記事を読みすすめていくと、防水性のシートが屋根のように山折りになった状態で、立てて設営する日除けのようなもののようです。テントと組み合わせて設営している映像をよくみかけます。見た目はいかにもアウトドア楽しんでます!という出で立ちですね。ステキですなー!

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タープって要るの?

そこで長期キャンプツーリングをする自分にとってタープが必要なものか調べてみたのですが、「タープはあったほうがよいので持っていくべし!」という意見もあれば、「あったほうがよいかもしれないが、なくてもよい!」という意見もあり、さらに「なくてよい!」と考え方が様々でした。

この手のキャンプ用具の情報を取れば取るほど、キャンプが大好きな方のご意見に多数触れますので、キャンプ場での過ごし方がキャンプの比重が高い方になる傾向があり、タープは必要!という方向に傾いていくように思えました。一方でキャンプの活動に関心が低い方は、そもそもキャンプ道具に関する考えを発信しない傾向になりますので、私のような未経験者で、それほどキャンプに高い関心を持っていない人がどうすべきかがよくわからないという状況に陥ります。

実際のキャンプ場にも行ったことがないので、キャンプツーリングをする人のうちどれぐらいの割合がタープを持っていくのだろうか、というのもわからないのです。

購入したガイドブックに掲載されている北海道のキャンプ場の写真や、Webサイトに掲載された写真をつぶさにみても、タープの普及率はそれほど高くないようにも見えます。ただ、それは単に天候や時間によってタープが不要なコンディションだったからかもしれません。

ものは試し

経験がゼロだと、全く感覚がないので、ネットを含むメディアからの情報だけでは、タープが必要であるか否かは、自分のスタイルも不確定という問題も含め、全くわかりませんでした。持っていかなくても良さそうだが、持っていけば良かったと後悔することになるかもしれません。

そこで、「あれこれ考えてないで、まずは導入してみて、使ってみて考えよう!」と考えて、結局今回は「導入する」という結論に至り、製品選定に入っていきました。

タープを使用するシナリオ

用具選定で重要なのは、どんなシチュエーションでどういう用途で使用するのかというシナリオをイメージアップすることですよね。

基本的にタープの用途は、主に日除けと雨除け、人によってはプライバシー感確保ということのようです。

日除けとして

日除けについては、私はツーリングライダーですので、晴れた日中は走りたいのでタープ不要。よほど走りすぎて、今日は晴れているけど贅沢してキャンプ場で休みの日ということになれば、日中もキャンプ場でうだうだ過ごす可能性はなくはないですね。う~ん、やっぱり自分の性格だと、こんな天気の良い日にツーリングしないなんてありえないと思って出かけたくなるかな。

雨除けとして

雨除けはアリかもしれないですね。雨キャンプしないぞと決めても、設営したあとに雨が降ったとすると、夕食や朝食のときはテントの中ということになるのですが、タープを張っていれば、タープの下で活動できる訳ですね。またテントに入り切らなかった荷物がある場合はタープがないと雨に濡れてしまいます。

しかし風が強かったらタープは風に弱く、倒れると危険ですから撤収しないといけないし、そこまで風が強くなくても横から雨が吹き付けるでしょうから、やっぱりテントの中に逃げるのでしょうね。またタープの下で活動する時間が、食事の時だけだとしたら、合計30分もしないので、そのためにわざわざタープを張るだろうか?と思うと、う~んやっぱり不要?

インナーテントの中に入らない荷物も、私の場合は小さな前室があるテントなので、フライシートとテントの間に収納できると思いますので、荷物の雨除けとしても不要?

プライバシー確保(視線の遮蔽)

プライバシーについては、自分はオッサンなので自分のプライバシーはどうでもよいです。自分のプライバシーを気にする人ならご自分で張っていただきたいので、それはそれで放っておきます。まあこっちから見えてませんよ、というポーズのためのタープはあるかもしれないですね。

あるいは、場所が指定されたサイトや、あまり場所の選択肢がないサイトで、あまり関わりを持ちたくない人が横に来た時とかは便利?いや、それならなおさらテントの中に逃げるか、日中は他のところで食事やら観光をするので、タープ不要。むしろタープを張ると設営面積が広くなって余計に周りを気にしなければならないので、その気苦労もありそう。

テントの中に入り切らなかった荷物の防犯の観点では、タープ程度では外から荷物が見えるには見えるので、防犯効果は、前室に収納してファスナーを閉じた場合に比べると、弱いでしょうね。私の場合は小さな前室があるのでぜんぶ収納できるからやっぱり不要?

結局タープを使う場面がぼんやり

こう考えると、私にとってタープがあって良かったと思えるのは、雨が降っている時(風が強くない前提)で、テントの外の空気を吸いながら、チェアに座って過ごしたい状況ぐらいでしょうか。まあそれはそれで快適ですけど、しばらくしたらすぐにテントの中に入ってごろごろするだろうなと。

土砂降りの雨が降ってきて、テントの耐水性だけでは心配な状況ならタープは意味があるかもですが、それも風が強くない前提付きなので、かなりアンラッキーな状況ですよね。むしろ「テント内」での防水対策をしっかりやったほうがよいかもですね。

ということで、結局自分にとってタープを使用するイメージがぼやぼやのまま、調べていくことになりました。まあ自分は未経験者なので、自分では思いつかない使用場面があるかもしれませんし。

タープの形状とサイズ

タープの形状とサイズについては、どういうシチュエーションであれ、定番の形状と、ソロに向いたサイズがあるようです。

ヘキサタープを選定

一般には六角形をしたヘキサタープが人気のようですが、四角形のレクタタープというものも同じぐらい人気があるようです。未経験者の私なりの両者の違いは、タープを立てたときの2本のメインポールの距離が同じだとして、地面に近いほうの幕の幅を広く取ってクローズドな感じにしたいか、すぼめて開放的にしたいかの違いかなと認識しました。出入りが多いなら出入口が広く取れるヘキサタープが便利ですし、風通しを良くしたいならヘキサタープ。逆に日除けや雨除け、プライバシー確保ということならレクタタープを選択するのでしょう。

私は、あまり日除け・雨除け・プライバシー確保の要求が高くないので、とりあえず見た目がかっこいいという憧れもあってヘキサタープを選択しました。

サイズは3m X 3mぐらいで

サイズはソロの場合、縦横3m前後がよいようで、それを下回るとやや窮屈に感じるようです。逆に大きいと重量や収納時のサイズが大きくなってツーリングには厳しくなると思います。

タープの素材

キャンプツーリングに向いているタープの素材は大きく分けて、ポリ・ナイロン系かTC(ポリ・コットン混紡)系の2種類があるようです。

それぞれ、2つの比較でいうと、

  • ポリ・ナイロン系:軽い、乾きやすい、安い、火の粉で穴が開くかも
  • TC(ポリ・コットン混紡):重い、乾きにくい、高い、火の粉に強い

という特徴があるようです。

特に最近は焚き火が流行っているようなので、タープの近くで焚き火をして飛んだ火の粉で穴が空きにくいTC系が推しアイテムになっているようです。購入当時は、Amazonで大量のTC系製品が検索されました。

私は焚き火はしないのでTC系である必要はありませんが、ポリ系は安いのはよいのですが、レビューをみていると品質の良さそうな商品があまり見当たりませんでした。探し方が悪かったのだと思いますが。

もしポリ系のタープを明確に必要とするならば、国内メーカーのこちらが最有力候補ですね。

モンベル(mont-bell) 「タープ ミニタープHX ダークフォレスト (Amazon)

モンベル公式だとこちらになります。お値段は9千円程度。

webshop.montbell.jp

モンベル製品は公式オンラインストアが安いことが多いので公式は要チェックです。また、モンベルブランドなので品質は確かだと思います。補修とかもお願いできそうなので、長くお付き合いできるブランドなので長期的にはお値打ちと考えられると思います。

しかし、タープの必要性があまり感じられない状況ですので、そこまでの投資ができず、数千円中盤のタープを探したのですが、品質が高めのものを探しているうちに、だんだん値段が上がってしまい、こちらのTCタープを当時8千円弱で購入しました。

TIANBOLANG「TCタープ (3.2M*2.95M) 防水ヘキサタープ(Amazon)

www.amazon.co.jp

安いクラスの製品だと、ポールやガイロープを通すハトメの作りが雑であったりしたのですが、本製品はハトメではなく、金具になっていて、しっかりしたテープでタープに縫い付けられています。

収納時のサイズも37cmとなっていて、私の約40cm以下という条件(サイドバッグに入れたいから)をクリアしています。スペック上若干重いのが気になりましたが、サイズが小さければバイクなので大丈夫と踏んで購入しました。

自宅に届いて検品しましたが、縫製も悪くないです。

思ったよりも重く感じましたが、コンパクトに畳めるのは好印象です。

 

実際どうだったか

タープは使いませんでした。

雨キャンプはしない方針だったのと、実際の天気があまりよくなかったので、2週間半のツーリングで4泊しかキャンプはしませんでしたが、一度も設営する気になりませんでした。

使わなかった理由にはいくつかあると思いまして、

  • まわりでタープを張っている人が少なかった
    フリーサイトばかりに泊まったので、場所も取るからか、タープを張っている人がいなくはなかったですが、少数でした。
  • 設営・撤収に時間をかけても、あまり得られるメリットがなかった
    到着したら、さっさと設営して、フロ&メシを済ませたいので、時間を食う設営はしませんでした。また、翌朝のことを考えると、朝もさっさと撤収して次の目的地に向かいたいので、立てなくて済むなら立てないと考えました。
  • 小さな前室で十分だった
    コールマン ツーリングテントstの前室は大きくはないですが、小さすぎることもなく、インナーテントの中に入らない荷物を十分に収容できました。
    雨キャンプはしなかったので、インナーテント外での活動は、テーブルとチェアをテント前に出し、前室に置いた荷物から出し入れしながらメシや茶をしばくことができました。雨だったらどうかなと思いますが、ちょっとの雨なら、前室とインナーテントのファスナーを開放して、身体はインナーテントに置き、地面に置いてあるスノコの上でコンロで湯でもわかそうかなと思います。
  • タープ一式が重くて手に取る気が起きなかった
    焚火もしないのにTCタープにしてしまい、タープ本体だけでも1kgと重い。そしてポールもロープも太くて手軽に設営しようという気分になりませんでした。どうしても必要なら重かろうが太かろうが設営するのでしょうけど、必要性が感じられなくて、サイドバッグの肥やしになってしまいました。

以上のような理由で、一度もです。

せっかく東京でテスト設営もして、いくつか改善も行ったのですが、手つかずのまま。

あまりにも使う気がしなかったので、キャンプを2泊したところで東京に土産と一緒に送り返してしまいました。やはりバイクツーリングですから、携行するアイテムは少ないに越したことはないです。

その後のキャンプ場で、タープを送り返したことを隣のサイトの方に話したところ、どうやら雨撤収のときはあるとありがたいアイテムのようです。

なるほどとは思いつつも、自分のスタイルとしては、その目的のためだけに、ずっと携行するのは、バイクツーリングではちょっと厳しいかなと思いました。

今後と将来

自分のスタイルにおいて、タープ一式は丸々使わない装備となってしまいました。タープの検討・導入ために、多くの時間と少々のお金を使ってしまいましたが、いろいろなことを学ぶことができ、よい勉強になったという点では、有効な投資であったと考えています。何事も一度は、やってみないことにはわからないことが多いものだと思っています。

次回もツーリングテントstであるうちはタープは無くても問題ないと思っています。今のテントが老朽化したら、あるいは新たにテントを買うとすれば、さらにもう少し前室の大きいタイプ、2ルームのドーム型とかがよいかなと思っています。

実際に現地のキャンプ場で以下のようなタイプをよく見かけ、これはいいなぁと思いました。全く同じものではないと思いますが、こういった形状です。

ドッペルギャンガー 「バイクツーリングテント1 DBT531-GY(Amazon)

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この製品は、お値段も1万円しないのでお手頃です。私のような初心者にはベストかもしれません。収納時も45cm、重量も付属品含めて2.8kgと軽量です。ペグはチタンペグに交換したくなりますが、それ以外はそのまま行けそうです。ロープはよく見えないので反射材が入っていなかったら交換です。

Amazonのレビューを見ると、有名ブランド※のパクリ製品のようですが、高価なものになると盗難リスクが嫌なのと、見栄を張る必要もないので、初心者丸出しの私にはこの程度で十分です。

ま、とりあえず次回は今持っているので十分ですが、ちょっと妄想してみました。

※オリジナルはこちらのようです。憧れの存在、鑑賞用として陳列します。

MSR 「Hubba Gear Shed (ハバ ギア シェッド)(Amazon)

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BIG AGNES(ビッグアグネス)「ブラックテイル2 ホテル(Amazon)

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