初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

テントポール自作とジョイント改修

アルミポールへ換装

メルカリでよく確認せず、「ツーリングドーム」と思って買ってしまった旧モデルの「ツーリングテント」ですが、これだとネット上にあまり情報がなく、多く入手できるのは「ツーリングドームst」の情報でした。

それでもかなり参考になるので、いろいろ読み漁ったところ、どうやら標準のグラスファイバーポールを、アルミポールに換装し、ポールのジョイント部分をメス型に変更するカスタマイズが流行っているようです。

グラスファイバーポールは折れやすく、折れると先端が尖ってしまうので、テントにも穴を開けることもあるそうだとか。

週末1泊だけのツーリングならグラスファイバーのままでもよいかもしれませんが、今回は一応長旅なので途中で折ってしまうようなことがあると、そこでキャンプは終わりになったしまうのも嫌なので、私もアルミポールへの換装に挑戦することにしました。

アルミポール探し

まず、グラスファイバーの標準ポールの長さは以下の通り

  • メインポール標準:341cm 2本
  • フロントポール標準:321cm 1本

両方とも両端の形状はメス型になっています。

一般的にアルミポールの両端の形状はオス型ですので、インナーテント側をメス型に変換するとすれば、調達すべきアルミポールの流さは、インナーテント側についているピンの長さ4cmを考慮して以下のように計算されます。

  • メインポール(アルミ):341ー4x2=333cm
  • フロントポール(アルミ):321ー4x2=313cm

アルミポールの太さは8.5mmでよいようです。

ここで気をつけたいのは、折りたたんだときの長さです。私の場合、キャンプ用具はサイドバックに入れたいので、最も長い一節の長さは40cm程度以下にする必要があります。

また、標準のポールは、メインポールとフロントポールの色が微妙に似ているので、もっとわかりやすい色分けにしたいと思いました。

ジャストな長さの既製品があればよいのですが、なかなかなくて、短いよりも、多少長くてもそれをそのまま使っている方もいるようなので、その線で探しました。

キャンプ用品のブランドとか全く知らず、どれを選んでよいのかわからなかったので、今回はサイズの適合性優先で選定しました。

メインポール用

Weanas「テントポール アルミポール 2本セット 直径8.5mm 11節 (Amazon)

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これは、一節34.5cmはOKとして、343cm(10cmオーバー)なのでまあまあ合格です。でも10cmオーバーは大きいのでカットします。

フロントポール用

TRIWONDER「テントポール アルミポール 軽量 2本セット (Amazon)

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313cmというサイズがなかなかなくて、360cmのこの製品から1節を抜けば使えるかもと考えました。写真から目分量で適当ですが、(360cm-4cm(ジョイント部分の長さ))/11節X10節+4cm=328cm(15cmオーバー)ぐらいになるかと。カットは必要そうです。

一節の長さは32cm+4cm=36cmぐらいと推計されますので、サイドバックへの積載も大丈夫そうです。

ちなみに、このブログを書いている今気が付いたのですが、この製品よくみたら、333cmがあるではないですか!これだったらメインポール用にそのまま使えますね。しまったー(笑)。

アルミポール換装による軽量化

このアルミポールへの換装で、重量も軽くできます。例えばメインポール1本は394gですが、切断前のアルミポールでも217gになるので、一本約200gぐらいは軽量化できそうで、3本全体で500g-600gの軽量化になると思われます。

 

パイプカッター導入

さて、材料が手に入りましたので、長さを調整しましょう。最初はジャストな長さのものを一生懸命探したのですが、なかなかなくて、あっても在庫がなかったり高額だったりして見送ったりでした。キャンプど初心者なのでポールを切断・調整するというのは心配だったのですが、意外とできました。というか、この工作を通じて、万が一ポールが折れたりしても、自分で修理ができるノウハウが身につくのでやって良かったです。

さて、最初は金ノコで切ろうと思ったのですが、どうやらパイプカッターというものでやったほうがきれいに切れるとのことで、近くのホームセンター「コーナン」で買ってきました。ネットで売っているのとあまり値段が変わらなかったので、さっと手に入るほうで。

コーナンオリジナル「パイプカッター鉄用 LFX-20-174 (Amazon)

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これなら(ちょっと重いですが)金ノコみたいにかさばらないので、ツーリングに持っていくことすら可能かもです(持っていきませんが)。

ホームセンターでの買い物が出てきたので、ちょっと脱線しますが、お値段については、ホームセンターとAmazonでは、Amazonのほうが送料込み(プライム)でも安いことが多いのですが、たまにホームセンターのほうが格段に安いことがあるので要注意です。またAmazonはモノによって納期がめちゃめちゃ遠いことがある(大陸から発送?)のでそれも要注意です。急ぎでないものをホームセンターで買うときは、お店に申し訳ないのですが、Amazonアプリの検索窓にあるバーコード読み取り機能でチェックすることがあります。

アルミポールの切断

アルミポールは、テンションコードと呼ばれるゴム紐が中を貫通していて、両端のピンの根本に結び付けられています。

一度アルミポールを直線に組み立てて、外したいポール節側のピンを引っ張ると、結び目が露出します。結び目が固く締まっているので、解くのが大変ですが、私は、引っ張ったゴム紐を足の親指に一回転して捉えつつ(皆様はもっとスマートな方法でお願いします)、テンションが緩んだ結び目を、細めのマイナスドライバーとラジオペンチを使ってなんとか解きました。

解いたらポール節を抜き取り、切断するべき長さに油性マジックでマーキングし、パイプカッターで切ります。カットする位置ですが、切った後のポール節があまりにも短くなりそうなら、反対側のポール節もカットして両側のカット量を揃えるとよいかもしれないです。

パイプカッターを初めて使いましたが、説明書通りやれば普通に切断できました。最初は軽めでよいので正確に切り込みを入れ、少し締め付けて切り込みを深くしていき、最後はカッターを外して、叩いてポキンと。金ノコでやるより早くきれいにできて感動です。

 

この工具にはバリ取りカッターもついているので、パイプ内側のバリを削り、パイプ切断面の外側も一応やすってカット完了。

 

組み立て直しは、ゴム紐を引っ張りつつ、ポール節に通していき、最後はピンの穴に通して、適当にもやい結び(その結び方でよいかは不明ですが)をして縛って終わりです。

完成したポール:端っこのポールが短くカットされています。

ジョイントピンの改修も必要

ポールは上記の工程で完成しましたが、ポール両端がオス型になりましたので、インナーテント側のジョイントピンをどうするかが課題です。

ネット上では、ジョイントピンの根本がリング状になっていることを利用し、そのリングにポール先端の返しを引っ掛ける方法もあるようです。しかし風などの振動で外れてしまうのも怖いので、今回はポールのリペアパーツを使ったメス型への変換にチャレンジしてみたいと思います。

リングに先端を引っ掛ける方式は、リペアパーツが抜けて紛失してしまった時などの最終手段として残しておきます。正確には長さが少し短くなっていまうので、フライシートのテンションが落ちますが問題ないレベルと思います。

さて、リペアパーツを使ったメス型への変換では、8.5mm用ポールリペアパーツ6本と、ゴムアンカー(ウェルナット)6個を使用します。

ポールリペアパーツ8.5mm用

TRIWONDER「アルミ合金 テントポール リペア (Amazon)

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私はこちらを2セット購入したのですが、内径が9.5mmで、ゴムアンカーに対して、やや緩かったため、ところによってはゴムアンカーが抜けがちでした。はまり具合がゆるい箇所には、ゴムアンカー側にゴム・金属用接着剤を塗ってリペアポールをはめることで、少し改善してみました。

外径8.5mmに対応した、もっと内径の小さいもののほうがよいと思って、下記の製品など、いくつか購入したのですが、内径9.5mmまでしかないようで、ひどい業者ですと内径11mmのものを送ってきたりします。もう2回ぐらい返品して疲れたので、リペアポール探しはやめました。

ShineTrip「テントポール リペア 5本 (Amazon)

www.amazon.co.jp

ゴムアンカー(ウェルナット)

八幡ねじ「ゴムアンカー Q-4 4個入 (楽天)

www.rakuten.co.jp

ネット上で拝見した方々はこちらを使っていらしたので、私もホームセンターで2セット購入しました。Amazonでは大ロットの取扱しかないようで、他のネットショップで「八幡ねじ ゴムアンカー Q-4」で検索すれば単品で購入できるところが見つかると思います。

なお、この商品を試しにポールリペアパーツに入れてもスカスカです。一瞬これではダメではないか!?と思ってしまいましたが、大丈夫です。

まず、先端のねじ部分をカッターで切り落とします。なるべく切り落としを小さくしたいので、先端のほうから少しずつカッターで探りながら、金属を感じなくなるポイントからカッターをぐっといれて切り落とします。

先端の金属部分を取り除いたアンカーをジョイントピンにぐいぐい通して行きます。これにより、ゴム部分が膨らんでちょうど10mmぐらいになり、それがちょうどリペアパーツの内径9.5mmにマッチして、組み合わさるというものです。

このままぐいぐい入れていきます。

一番奥まで差し込みます。

ポールリペアパーツを差し込んで完成です

 

ゴムアンカー代替品?

https://shop.r10s.jp/brico/cabinet/60/4979874855060_3.jpg

この製品のスペックを見ると、M4のねじ用で、下穴径が9.5mm前後ですから同じようなウェルナットやゴムアンカーでも行けると思います。

実際はどうだったか

ツーリング期間中は問題なく機能しました。成功だと思います。(注:上記はテスト設営の時のペグ打ち前の写真ですので、実際の設営時は、グランドシートはインナーテントより少し小さめに畳んで、テントからはみ出さないようにします。)

ただ、私の買ったリペアパーツの内径が大きいのか、ゴムアンカーが小さいのか、ピンが細いのか不明ですが、ところによっては、それらの個体差によって抜けてしまうところがありました。あらかじめ、そういった箇所には、ゴム・金属用接着剤で接着したのですが、それでも十分な抜けにくさを確保できず、うまくいきませんでした。

それでも手で押さえて組み合わせた状態でアルミポールを挿せば、アルミポールがたわむ方向に圧がかかるため、抜けにくくはなるので、一度かませてしまえば、大丈夫そうです。しかし風の振動とかで外れるおそれもあるので、次回までには、何か対策をしたいものです。

自宅に帰ってきてから、このすっぽ抜け対策を検討しました。接着剤があまり機能しなかったので、物理的に何かきつくハマるような、例えば、ゴムアンカーに、何かべたっと粘着力のあるテープのようなものを巻き付けて、抜けにくさを確保できないか考え、試しに、たまたま持っていた「自己融着粘着テープ」を巻き付けてみました。

この自己融着粘着テープは、重なるようにぐるぐる巻きつけておくと、テープ同士が粘土のように癒着して一体化するというもので、表も裏もややベタベタしてます。これと似たものとして、両面テープというものがありますが、両面テープはテープ地の両面に接着剤がついているものですが、これはテープ地自体が接着剤のようなものです。

自己融着テープを使用

上の写真は、上のゴムアンカーに自己融着テープを1回転だけ巻き付けてみた様子です。これにリペアポールをはめてみると...。いい具合の抜けにくさが確保できたように思います!

次回はこれで行ってみたいと思います。

なお、このテープは、昔ホームセンターの自動車・バイク補修用品コーナーで購入したもので、細かい品番は不明なのですが、芯の内側にNITTO TAPEと書いてありましたので、この製品だと思われます。

日東「自己融着粘着テープ セパなし NO.15 19mmX10m 1519」(Amazon)

自己融着粘着テープ