初めての北海道キャンプツーリング

バイク初心者、ツーリング、キャンプともに未経験の50代が、北海道ツーリングに挑戦

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シートバッグ

シートバッグ有力製品

シートバッグは、メインのバッグなのでバッグ選びは重要ですね。

多くの方が激しくおすすめしているのがTANAXさんの「MOTOFIZZキャンピングシートバッグ2(Amazon) 」。

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もうこれ一択でしょう!というほどの地位を確立しています。

値段も1.5万~2万円程度とお高いですが(シーズによって変動あり)、かなり高機能で値段の価値はありそうです。特に積載ストラップとバックルで接続する方式なので、一度ストラップ位置が決まれば、積載時間が非常に短縮できるというのが魅力的です。

南京錠型ロックも使いやすいダブルファスナーになっているのでセキュリティ対策もできます。

細かいところの品質面でも国内メーカー製品ですから安心できますね。

TANAXさんのが圧倒的な支持のため、他の候補を特定しにくいのですが、国内メーカーならプロトさんの「IGAYA キャンプツーリングシートバッグ(Amazon)」でしょうか。

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他にはデイトナさんの「ヘンリービギンズ キャンプ シートバッグ BASIC LLサイズ(Amazon)」もあります。

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どちらもお値段は1.5万円ぐらいで機能も似ています。おそらくTANAXさんの製品が標準になっていて、他社はそれとほぼ同じ機能を持たせているのではないかと思います。

これだけ支持を得ているので、もうほぼTANAXさんのものにしようかなと半分思っていたのですが、最終的に選んだのは異なる製品だったのです。

シートバッグの要件

私がシートバッグに求めた要件は以下の通りです。

  • 容量60L以上
  • 幅60cm程度以下
  • 防水
  • 区画の数が少ないこと
  • 視認性の高い色

容量60L以上

私の場合、すでにサイドバッグで50Lを確保しています。タンクバッグも多分10Lぐらいあるでしょうし、デイバッグの導入も決めているので25Lあります。とうことは合計で85Lを確保していますので、シートバッグで60Lあれば合計で145L。充分な容量だと思います。

幅60cm程度以下

シートバッグはどれだけ大きくても良いというわけではないです。高さ方向は重心バランスでの問題になりますし、横幅方向はバックミラーの視認性や狭いところでのひっかかりなど特に安全性に問題が出てくると思います。

サイドバッグを装着したので、幅を測ると65cmぐらいでした。

 

シートバッグの幅については、この65cmを越えたくないと考えています。またバックミラーの視認性についても、やはり幅60cm前後というのがひとつの目安です。

となると有力3製品とも60L以上の状態では70cm前後になってしまうという問題があります。

防水

雨対策も重要です。特にシートバッグには濡らしたくないものを多く収納することから、防水は必須です。一方で防水カバーをする荷物の点数は減らしたいです。カバーをかけるのはデイバッグだけにして、シートバッグは防水バッグにしたいです。

区画の数が少ないこと

デイバッグを持っていく前提ですが、シートバッグは私にとって旅行のスーツケース相当のものと位置づけています。これまでの旅行で、携行品がいつもスーツケース+デイバッグだったのでこのスタイルに慣れてしまっているというのが理由でしょう。スーツケースは大きな区画がどーんとあって、中での小分けはメッシュバッグやビニールケースで行います。そのためシートバッグでは荷物が分割して収納できるようになっていないほうが使いやすいのです。

視認性の高い色

私の場合、色については黒ではなく、目立つ色にしたいです。ダサかろうが安全第一です。私のようなバイク初心者がエストレヤでトコトコ巡航60km/hで行くわけですから、車や速いバイクからは遠くから認識していただきたいのです。

購入したシートバッグ

結局サイドバッグと同じブランドの「WILD HEART 防水バッグ 66L(Amazon)」を購入しました。お値段も8000円程度と国内有力製品の半額ぐらいとお手頃です。今後ツーリングを続けるかもわかりませんので初期投資を抑えたいというのもあります。

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この製品の特徴は以下のとおりです。

  • 容量66L:60Lで以上で合格です。これで合計最大約150Lの積載力となるでしょう。
  • 幅60cm:バックミラーの視界を遮らず合格です。その分高さが出ていますが、サイドバッグで重心が下がっているので問題ないでしょうし、シートバッグ内の重いものは下のほうに入れます。
  • 防水バッグ:レインカバー不要なので助かります。
  • 区画の数は1つ:がばっと広げて上から使います。
  • 色はイエロー:サイドバッグの色とマッチして視認性はばっちりです。
  • 軽量:本体が2kgと国内有力製品の半分ぐらいの重量です。

さてこの手の防水バッグのデメリットについては以下のように整理しています。

  • 開け閉めが手間:開けるときは、持ち手のベルクロを外し、4つのバックルを開け、巻取部分を開いて、ファスナーを開け、開口部のベルクロを外す、という手間のかかりようなので、スーツケースと同様、道中に必要なものは入れないようにしなければなりません。
  • 盗難防止:チャックで簡単に開け閉めできないので、このままでも問題ないが、サイドバッグと同様、必要に応じてワイヤー式ダイヤル錠をかけることにします。
  • 積載の手間:確かに国内有力製品の利便性にはかなわないですが、長い専用ストラップを、左右それぞれ、シートバッグのDリングと、バイクのサイドバッグサポートにくぐらせて締め付けるだけなので、単体の作業としてはそれほど大変なわけではないですが、左右の引張具合のバランスは取らないといけないと思っています。

すのこを導入

バイク屋のご主人からシートバッグについてアドバイスを受けたのは、適当な板を下敷きにするとよいよ、ということでした。

積載時にしっかり結束していても、走っているうちに左右に垂れて緩んできたり、バランスが崩れたりするので、曲がらない板を敷いたほうがよいとのことです。たしかに国内有力製品のシートバッグでは専用のハードトレイがあったりして、その点はさすがです。

そこで大きさ60cm X 30cmの板をホームセンターで購入しようと思ったのですが、どなたかのYouTubeで、キャンプに「すのこ」があると地面が濡れているときに便利というコメントがあり、それを参考に60cm X 30cmのすのこ(コーナン)を購入しました。

Amazonならこちらです。

池川木材 「【国産】桧 多目的すのこ 600-4枚打 (60×30.4×3.7cm) (Amazon)

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バイクへの積載時に、天板を下に向けてシートに置き、その上にシートバッグを載せます。そのためシートバッグの最下部はすのこの足に合わせて柔らかめのものを入れることにします。

すのこは荷降ろしの際の荷物置き場にもなります。

シートバッグとスノコは実際にどうだったか

自分のスタイルにマッチしていて非常によかったです。次回もこのスタイルで行きたいです。

普段の旅行のスタイルの、スーツケース+デイバッグが、そのままシートバッグ+デイバッグとなりましたので、いつも通りの考え方で行けたのがストレスがなかったです。

幅も60cm以下にしたことでバックミラーの視界が充分に確保できてよかったです。エストレヤの場合はのんびりトコトコ走りますので、後ろから車や速いバイクがやってきたら、すぐに譲るようにしているのですが、無理なく抜かせるためにも、早めに後方からの接近に気がついておきたいのです。

また、この60cm以下という幅は、バイクから降ろした後も利点がありました。ソフトバッグということもあって、実際の幅は65cm前後になっていると思いますが、ホテルなどの部屋のドア、自動ドア、エレベータードアなど、各種ドア類を抜けるのに、わりとぎりぎりだったことが多々ありました。もしこれよりワンサイズ上のものを買っていたら、そこを通るのに、難儀していたと思うのです。シートバッグの幅は60cm程度にしておくというのがベストプラクティスのようです。

中身の収納は、一番下に「すのこ」を意識した柔らかいもの(セーターやライディングパンツの替え)を一層だけ入れ、その上にラップトップPCなどの重いもの、次に着替えなど、一番上はシュラフなどの軽いものを入れました。着替えは仕分け用メッシュケースに入れ、他の小物などは、メッシュケースやビニールケースに入れて分類して探しやすいようにします。

容量的には適当かつ充分。発送前の土産物を一時的に入れたり、余裕があるときは一番上にキャンプマットを収納したほどです。

バッグを閉めるときは、空気抜きバルブを開けてバッグ全体をつぶしていくと空気が抜けてタイトな締め付けにしやすいです。

積載は、まずスノコを裏返しにしてリアシートに置きます。

そしてスノコの上にシートバッグを載せて拘束します。専用のベルトを伸ばして、バックルが最終的にリアの上側に来るように(最後の締付けのときに体重をかけて後方下側に引っ張りたいから)、リアの上のDリングから下に向け、ベルトの先を入れていき、一度リアキャリアに通してから、サイドバッグサポートの下をくぐらせ、前に持っていったベルトをバッグ前方のDリングに下から上に通していき、バックルに通して軽く締めます。左右とも軽く締めたらバランスを調整し、最後に左右のベルトをそれぞれ後方下側に体重をかけて引っ張って本締めします。このとき、バッグ内に空気が残っているようであればバルブを開け、締付けと同時にバッグ内の空気を抜くとコンプレッションが効いてよりタイトになります。

最後に余ったベルトはベルトに巻いてあるループの位置を調整して通してピラピラしないようにします。

なお、本体側面のバックルの余った細いベルトは最後内側に入れておかないと、走行風でピラピラして後方視界をじゃましますので、側面の小さいDリングに通すなりピラつかないようにします。写真は対応前のダメな例です。

防水バッグであったことも助かりました。結構雨が降ったり止んだりしたため、防水が威力を発揮しました。自分は雨の日は走行しないと決めていたのですが、それでも雨は避けられず、長距離を移動していることもあり、ところどころで雨が降ってきたりしました。

これもよく聞くパターンなのですが、知床横断道路で、ウトロは快晴なのに、峠から雨になり、羅臼でも小雨混じりの曇りといった具合で天候が変化します。今日は降られそうだなと思う日は最初からデイバッグにカバーをかけて走行します。

また、雨キャンプはしないと決めていたので、雨が降る日はホテル泊になるのですが、そうなるとキャンセルできないので、雨の中ホテルに向けて走行せざるを得ないということもありました。

北海道ツーリングについて、多くの方が雨対策についてコメントされていた通りの状況となりました。

盗難防止のワイヤーロックは、シートバッグについては、ほとんど使用しませんでした。この防水バッグは開けるのが面倒なのが逆に防犯対策になっていて(笑)、ちょっとした出来心で中身を盗むことは難しいです。ロックを掛けたのは、フェリーに載せるときぐらいでしょうか。一晩シートバッグを放置しますので、それぐらいかと思います。それ以外はワイヤーをバックルの下だけに通しておいてカカシとしてぶらさげていたことが多かったと思います。次回どうするかは微妙ですが、まああまりかさばるものではないので、カカシ&予備として持っていてもよいかなと思います。

写真はフェリーに乗る前なので一応ロックをかけた状態です(この写真のストラップもピラピラするのでダメな例です。この後すぐ脇のDリングに通して対応しました)。